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サービス活用事例

代行サービスを利用することで施工に集中、ICT工事も問題なく対応

有限会社原明建設

所在地
鳥取県日野郡
会社規模
9名(取材時点)
ウェブサイト
https://haramyo.jp/

サービス活用背景

課題
  1. 県工事で小規模ICTに対応したいが、初めてでデータを作るノウハウがない
  2. 複数の外注先に依頼し、細やかな対応をしてもらえない
  3. 図面の間違いがあっても施工前に気づくことが難しい
効果
  1. 代行サービスを利用することで、データ作成の時間を省くことができる
  2. 窓口が一本化されることにより、イレギュラーな管理方法など対応が可能になった
  3. 3次元設計データで事前に可視化、施工前に気づくことができるようになった

初めてのICT活用工事からパートナーとして代行サービスを利用

当社が「SiTECH 3D」を採用したのは、2018年になります。
当時、ICT施工やi-Constructionが始まり、徐々に広がりを見せていた頃でした。もともと施工管理ソフトは他社製品を使用していたのですが、「写管屋」や「施工計画作成支援システム」などの導入をきっかけに、デキスパートに切り替えました。
CADに関しては使い慣れていたこともあり、他社製品とデキスパートの両方を使っています。3次元データに関しても問い合わせ先が同じであれば安心感がありますので、3次元データ作成ソフトに関してはKENTEM製品一択で決めました。ただ、いきなり自社でデータを作るとなると施工までに間に合わない。また鳥取県の場合、ICT施工に関わる金額を負担してもらえるということもあり、データ作成などもKENTEMさんのサービスを利用することにしました。
当初から毎回、同じ担当オペレーターの方に対応いただいているので、お互いの状況をよく分かっているというのも安心材料になっていると思います。

窓口の一本化を優先し、ソフトやサービスを選定(原明代表取締役)

最初の現場は、複雑な堰堤工事でのスタート

こちらは、2020年に「KENTEM-TECH」のサービスを初めて利用した現場です。
堰堤工事での切り出し位置、床掘の管理など初めて3次元データを使い施工しました。
また、出来形計測も「KENTEM-TECH」を利用し、発注者提出用の出来形合否判定の資料も作成、ICT土量計算書まで提出することができました。

設計データ「KENTEM-TECH」作成と、土量算出資料(抜粋)

図面のミスを事前に発見し、正しい施工用データを作成

3次元に起こすことで事前に図面の間違いが分かった事例もあります。
画像のとおり、道路本線図面の高さと、ブロック積擁壁の展開図における高さが違っていることが発覚、どちらが正しいのか発注者に確認しないといけない事態になりました。正しい高さ確定し、速やかにデータを修正してもらいました。
施工段階に入ってからこのようなことがあると、大変な手戻りになってしまいます。未然に防ぐという意味でも3Dデータで確認するということは大きな意味があります。

3Dデータで確認することで、目で見てすぐに判断できる。

「KENTEM-TECH」のサービスは、現況測量から3次元設計データの作成、それをもとに土量集計、さらには出来形管理まで一連の業務を依頼できます。これにより作業は分担化され、当社は「快測ナビAdv」を使用し、現場施工に集中して作業が行えます。

施工用として使うだけでなく、土量の計算まで正確に算出。

現在、施工中の現場でも「KENTEM-TECH」を利用しています。このような急傾斜地の場合、切出しの細かな位置が必要になります。過去にも掘削中に、予想外に岩が出たり崩れたりして現況が変化してしまうこともありましたが、3D施工用データがあることにより、正しい計画の位置がどこでも再現できます。(2023年6月現在)

型枠撤去作業中。岩が多く3D施工用データで確認しながらの掘削。

今後は、メーカーとの共存と自社でも作成する力が必要になってくる

点群計測に関しては、測量・コンサル会社などへ依頼したこともありましたが、それのみ(点群計測)の作業しか対応してもらえません。状況によってはTS出来形で計測した方がいい場合もあるので、ノウハウのある「KENTEM-TECH」に依頼しています。
ただし、将来的にICT工事や3次元データの活用が当然の技術とて扱われるようになった時、自社でも作成できる力が必要になってきます。当社としてはメーカーのサポートもしっかり受けながら技術力のアップも必要だと感じでいます。これからもKENTEMさんとは、お互いが高めあいながらよきパートナーとしてお付き合いできることを期待します。

活用いただいたサービス

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