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サービス活用事例

R3年度i-Con大賞優良賞受賞!外注と内製のバランス

朝日丸建設株式会社

所在地
三重県伊勢市
ウェブサイト
http://asahimaru-kensetu.co.jp

サービス活用背景

課題
  1. 設計3次元モデルを利用できない。
  2. 3次元モデルを作成する時間が無い。
  3. 3次元モデルを作成できる技術者が限られている。
効果
  1. 遠隔でも専任のオペレーターが対応。
  2. 3次元モデル作成の時間が要らない。
  3. BIM/CIM対象工事であれば経費計上できる。
  4. 施工段階で得られる情報は、現場で追加・修正ができるので、目的にあった3次元モデル活用が可能。

工期途中からBIM/CIM対応へ

当社が最初にBIM/CIMに対応したのは、5年くらい前のことでした。補強土壁の工事でしたが、当時は初めての事で、どのようにBIM/CIMを進めて良いか分からず、建設システムの担当営業に相談し、3次元モデル作成の協力をしてもらい、無事に対応できたという経緯がありました。
そして、昨年受注した工事が、工事途中から発注者指定でBIM/CIM対応する事となり対応準備をするに当たって、真っ先に思い浮かんだのが建設システムでした。本工事では、発注者から設計3次元モデルを受領したものの、共通フォーマット形式ではなかったため、自社で3次元モデルを活用するためには、1から3次元モデルを作成する必要がありました。また、施工中でもありましたし、腰を据えて3次元モデルを作成する時間はとても取れそうになかったので、3次元モデルの作成については、今回も建設システムに依頼することにしました。
BIM/CIMの実施に当たっては、BIM/CIM実施計画書に記載されている項目を参考に、どのように3次元モデルを活用するか検討しました。本工事では、BIM/CIM実施項目を5項目選定しBIM/CIM実施計画書を策定しました。

土木部技術課 林氏(写真左) / 土木部技術課 課長 浦田氏(写真右)

具体的には、「情報共有システムを活用した関係者間における情報連携」「後工程における活用を前提とする属性情報の付与」「工期設定支援システム等と連携した設計工期の検討」「BIM/CIMモデルを活用した工事費等の算出」「施工段階におけるBIM/CIMモデルによる効率的な活用方策の検討」の5つとなります。
当初「施工段階におけるBIM/CIMモデルによる効率的な活用方策の検討」については、橋台工の3次元モデルを利用した新規入場者安全教育についてだけ実施予定でしたが、発注者からの要請で、橋台工の3次元出来形管理も追加で対応しました。3次元出来形は、建設システムに作成してもらった3次元設計データと点群データを比較することで出来形評価を行いました。(土木部 林氏)

現場からは指示をだすだけ。専任オペレーターがデータ作成代行

5年前のデータ作成代行では、建設システムの営業担当に対応してもらいましたが、今回は専門部署ができたとの事で、専任のオペレーターと調整しながら3次元モデルを作成してもらいました。ほとんどが電話で指示させてもらいましたが、数回リモートで画面を見ながら打合せを行うことができたので、遠隔でも合意形成を図ることができましたね。指示さえ伝えれば、細かい設定はオペレーターが行ってくれるので、空いた時間で施工管理業務に集中できました。また、データ作成代行費用については、現状経費計上できるので、費用面についても安心でした。今回、本工事の3次元モデルは「施工REVO」でデータ作成をしてもらったのですが、属性情報として品質管理情報や施工記録を付与したかったので、これらの情報付与については私が行いました。施工中に得られた情報を記録としてまとめ、資料を添付するだけなので、操作は簡単です。次回、BIM/CIMを実施することになっても、データ作成代行サービスを利用すると思いますよ。 また、昨年「施工REVO」が後継ソフト「SiTE-NEXUS」にリニューアルされたとのことで、本工事のBIM/CIMモデルを「SiTE-NEXUS」に取り込んで確認してみました。「SiTE-NEXUS」は64ビットのソフトウェアなので、間引き前の点群データなど、大容量のデータを取り込んでも動きがスムーズで、ストレスなく操作できそうです。次回からは、「SiTE-NEXUS」でBIM/CIMの対応をしたいと思っています。

SiTE-NEXUS
納品された3次元モデルに属性情報を付与

早期に着手していたBIM/CIM対応が功名となる

発注者指定型でBIM/CIMを実施した本工事ですが、国土交通省の令和3年度 i-Construction 大賞で優良賞を受賞することができました。どこを評価していただいたか分かりませんが、5年前に1度CIMの実施を経験していたことが大きかったと思います。やはり、BIM/CIMを初めて実施する場合、どのように進めて良いか分からず、手探りの状態になりますから。当社では、早くから一連の流れを経験していたことで、BIM/CIMに対する基礎知識がありましたし、内製化できる作業については、対応済みです。そのため、本工事の主要工種である橋台工の特性を踏まえて、施工段階で効果的な3次元モデルの活用を行えたのだと思います。

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