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導入活用事例

電気に特化した機能やひな形がダイレクトで書類に反映

日建電設株式会社

所在地
熊本県熊本市
会社規模
68名(取材時点)
ウェブサイト
http://www.nikken-d.co.jp/

導入背景

課題
  1. 様々なCADを使用しデータのやり取りに苦労していた
  2. データとしてのひな形がないので過去の書類などを確認していた
  3. 特に離れた現場において工事の進捗状況を把握しづらい
効果
  1. 多様なファイル形式に対応したCADで統一、使い方にも慣れてきた
  2. 搭載されているひな形の専門機能を使用しデータとして作成、共有ができる
  3. 撮影写真はクラウドに常時更新されているので、離れた場所からでも確認できる

CADファイルの互換性や社内統一のためソフトを導入

公共工事において特に図面や書類の完成度が求められる中、以前は使用ソフトが社内でバラバラでした。今後の変化に対応していくことと、全員のスキルアップにもつなげたいと思い2018年に「デキスパート」を導入しました。一番の採用ポイントは、写真・書類・図面の統合管理ができたことでした。最初はうまく運用できるか不安でしたが、リモートによるサポートもあり安心してソフトを利用できる環境が整いました。

当社の場合、デキスパートのソフトの中でも特に「A納図」の利用頻度が高いです。理由としては民間の工事でも使用していることだと思います。様々なメーカーのCADソフトを個々に使っていても、「A納図」へ取り込んでの編集や、発注者対応の形式で出力ができるので、使うことにより自然と慣れていきました。
施工計画書の作成も当初何もネタがない状態で作成していました。どうしても分からない場合は古い書類を持ってきて引用したりしていました。「施工計画書作成支援システム[電気設備版]」はある程度、電気設備に特化したひな形が入っていますし、作成したものをクラウドに上げておけば皆でそれを閲覧できるので、調べて作成するといった手間がずいぶんと省略されています。

実際のソフトを使用して作成した施工計画書を見せていただいた(大石工事グループ長)

離島ならではの問題もクラウド化することで飛躍的に解消

写真撮影の端末はiPad、アプリに関しては「SiteBox」を採用し、撮影しています。さらに「写管屋クラウド」で共有することで、撮影できていない写真があればすぐに気付けるようになっています。
「写管屋クラウド」は現状5ライセンス契約、支店と鹿児島の現場で運用しています。特に鹿児島では離島に行くメンバーがいますので、工事の進捗状況を支店で確認するために活用しています。これまでもメールで送るなどの方法がありましたが、写真などを送る通信時間や事務所に戻らないと作業ができないなどの問題がありましたが、今ではリアルタイムに確認できる環境になっています。また、現場の職人さんからの連絡があった際もその場で写真を確認できるので、すぐに回答できるようになりました。他の現場でも実際に使用して利便性を感じてもらえたらライセンスを増やしていこうと思っています。

「写管屋クラウド」で工事の進捗を可視化している

現状、発注図面に関してはPDFに変換したものをOneDriveに保存、その場でタブレット上にて必要なものを書き込んで共有できる状況を作っています。そういった機能を持ち合わせたKENTEMさんの商品もあるということですので、今後導入検討したいと思っています。また、写真と書類に関しては、「KSデータバンク」を利用しています。先日増設し、現在は30GBで契約しています。将来的には、タブレット端末でも「KSデータバンク」をインストールし、利用できるようになればもっと使い方が広がると思います。

JV現場で双方の使用ソフトが違っても工夫すれば問題ない

発注者から送られてくる図面データは、JW-CADデータになりますが、「A納図」で取り込めますので、縮尺設定なども問題なく利用できています。今回の工事はJVになり、施工図などをお願いしていますが、お互いに使用するCADは違います。JW-CADデータやHO-CADのデータは「A納図」で読込みも出力も可能ですのでデータのやり取りは問題なくできています。
今回の現場での「A納図」の使用例です。クレーンを使用したときの仮設計画を立てる必要がありました。クレーンのイラストを使用し、旋回範囲を図面上に表現させています。作成した図面は施工計画書にクレーンの揚重計画として添付し提出しています。

クレーンの揚重計画に使用した図面

A納図[A-NOTE][電気設備版]を使用することで専門性を高めた書類を作成

当社では、「A納図[A-NOTE][電気設備版]」を導入し使用しています。一例としては、図面上での記号を登録、集計機能を使って個数を集計し、数量表を図面に貼り付けています。また、独自の記号で送られてくる場合がありますが、それもシンボルとして登録することで配置、集計を行うことができます。範囲を囲むだけで集計できますので一個一個数えるのとは違い、瞬時にミスなく集計表まで作成できます。

図面にある記号はシンボルとして保存
範囲を指定するだけで個数を集計

施工計画書の作成についても、「施工計画書作成支援システム[電気設備版]」を使用しています。ソフトに搭載されている施工方法はもちろん、施工計画書 集成の施工方法や施工要領図も使用しています。これまでは、インターネットで探したり、一からCADで描いたりしていましたが使えるものは利用することで手間を省けますし、専門性が上がります。
画像にありますように、蛍光灯や感知器などソフトに搭載されている要領図を使用し、「A納図」で連動修正したものを提出しています。

施工計画書作成支援システム[電気設備版]の「施工計画書 集成」を使用した施工方法
電気オプション機能を使い書類や図面の専門性がアップ(倉田さん)

今回の工事は、既存の改修工事でしたので、図面に関してはある図面から修正や拾い出しを行うことがメインでした。他にも使用していない機能がありますので、新設の工事などを請け負ったら積極的に使用していきたいと思います。また、クラウドデータの共有も社内構築を進めて、すべての現場の進捗をリアルタイムで確認できる環境を目指しています。

JV現場で取材にご協力いただいた三和電工設備(株)の川端さん

導入いただいた製品

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