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地震の二次災害とは?一覧表や具体的な対策方法、おすすめツールを詳しく紹介

地震の二次災害とは?一覧表や具体的な対策方法、おすすめツールを詳しく紹介

2024/05/1

2025/07/29

防災

地震に備えて何か対策をしたいと考える人は、二次災害への備えも徹底しておきましょう。

二次災害とは、特定の災害が原因で発生する追加の災害のことです。

地震であれば、津波や火災、土砂崩れなどが当てはまります。
状況によっては、地震ではなくそのあとに発生する二次災害が原因で被害が拡大するリスクもあるため、災害対策は二次災害を踏まえて幅広く準備しておくことが大切です。

今回は地震の二次災害について、種類別の二次災害の特徴や対策を一覧でまとめました。
さらに、事前に対策できる二次災害について、具体的な対策方法や準備物を解説しています。

家庭や企業で防災対策を実施したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

地震が引き起こす二次災害に備えるには、情報収集だけでなく「実際に使える防災ツール」を取り入れておくことが大切です。

クロスゼロ」は、安否確認や備蓄管理など、災害時の対応に必要な機能をまとめて利用できる多機能アプリです。30日間の無料体験もあるので、導入前に使いやすさをじっくり確認してみてください。

二次災害とは

二次災害とは、一つの災害のあとに発生する追加の災害です。
主な例には火災や津波、余震などがあります。
たとえば2011年の東日本大震災では、地震による災害のあとに津波が発生し、甚大な被害を引き起こしました。
これらの二次災害への対策を事前に準備することで、被害を最小限に抑えることが可能です。

一次災害とは?

一次災害とは、地震そのものによって直接的に発生する被害のことを指します。
揺れによって建物が倒壊したり、地面にひびが入ったり、電柱やブロック塀が倒れたりするケースが挙げられます。

一次災害の発生を完全に防ぐことは困難ですが、被害を軽減するための備えは可能です。
例えば、建物の耐震補強を行うことで倒壊のリスクを減らすことができ、家具の転倒防止策を講じることで、けがの可能性を低く抑えることができます。

一次災害に該当する主な事例は、以下のとおりです。

  • 建物の倒壊、家具の転倒
  • 地割れ、地盤沈下
  • 土砂崩れ、斜面崩落
  • 電気・ガス・水道などライフラインの断絶

地震による被害というと「二次災害」に注目が集まりがちですが、まず押さえておきたいのは、この一次災害です。

自分の暮らす地域でどんなリスクがあるのか、建物の耐震性は大丈夫か、どこに避難するかなど、こうした基本的な点の把握が、地震への備えのためには必要です。

一次災害と二次災害の違い

地震が発生した際に起こる被害は、すべてが同じではありません。
「一次災害」と「二次災害」はそれぞれ異なる性質を持ち、備えるべきポイントも変わってきます。

一次災害は、地震による揺れや地割れなど地震そのものが直接もたらす被害です。一方、二次災害は、その一次災害が引き金となって発生する連鎖的な被害を指します。

それぞれの違いを確認しておきましょう。

項目 一次災害 二次災害
発生のきっかけ 地震そのもの 一次災害の影響によって誘発される
主な例 建物の倒壊、地割れ、家具の転倒 火災、津波、停電、感染症、土砂災害など
発生タイミング 地震発生と同時 地震の直後または時間をおいて発生する
被害の範囲 比較的局所的 広範囲にわたるケースも多い
対策の方向性 耐震補強、家具の固定、避難訓練 情報収集、備蓄、避難行動の準備など

一次災害と二次災害では「発生メカニズム」や「対策の内容」が異なります。
両者をしっかり区別した上での理解が、防災力を高めるためにも必要です。

必要な対策は異なる?

一次災害と二次災害では、求められる対策が異なります。
その違いを正しく理解することで、より実効性の高い備えが可能になります。

まず一次災害への対策は「地震の揺れによる直接的な被害」を最小限に抑えることが目的です。耐震構造の建物に住むことや、家具の固定、避難経路の確保など、事前の備えが中心となります。

一方、二次災害は地震の影響によって発生する火災や津波、ライフラインの断絶など、地震後に起こるリスクへの備えが必要です。備蓄品の確保、情報収集手段の確認、避難所の場所把握など、状況に応じて臨機応変に対応する力が求められます。

主な対策の違いをまとめると、以下のとおりです。

一次災害対策 家具の転倒防止
建物の耐震補強
避難経路の確認・訓練
二次災害対策 飲料水・食料の備蓄
モバイルバッテリー・ラジオの用意
火災や津波に備えた避難行動の確認

違いを意識しながら、対策を講じることが、被害の最小化につながります。

地震の後に注意すべき二次災害を一覧で紹介

地震のあとに発生するリスクのある二次災害は、1種類ではありません。
ここでは、地震発生後に注意すべき二次災害を表にまとめました。
それぞれの二次災害の特徴や対策内容を把握しておき、準備しておきましょう。

二次災害の名称 特徴 対策すべき内容
火災 地震による家屋の倒壊で、
ガス漏れや電気ショートから発生
耐震ラッチの設置
大型家具の壁固定
ガスの元栓を締める
地割れ 地震による強い揺れにより
地表に亀裂が入る
地盤が弱い場所や傾斜地を把握しておく
ハザードマップの確認
避難所への移動
液状化 地盤が液状化し、建物が沈下・傾斜する 液状化が発生した地域から離れる
ハザードマップの確認
避難所への移動
土砂崩れ 地震で土砂が崩れ落ち、建物が押し流される 避難所への移動
津波 海底地震により発生する巨大な波 高台への避難
避難所への移動
余震 主震後に続く地震
建物の倒壊などを引き起こす
安全な場所と避難経路の確認
避難所への移動
通信断絶 携帯電話が繋がらなくなる
インターネットの接続が不安定になる
非常用連絡先の共有
オフラインで利用できるツールの準備
避難予定場所などの情報共有
ライフライン
断絶
水道、電気、ガスなどのライフラインを繋ぐ機能の停止 食料、水、日用品の備蓄
感染症の蔓延 避難所生活が長期化することで発生
災害における外傷・傷口から菌が入り込んで発生
マスク着用
備蓄に衛生用品を加える
避難所の衛生環境の維持
エコノミークラス
症候群
車の中で避難生活を送る人に発生しやすい
車中泊や狭いところで寝ることで静脈に血栓が発生し、肺の血管に詰まる現象
定期的な運動
マッサージ
水分補給

表を見ると、地震によって発生する二次災害は、直後に発生するものや時間が経ってから発生するものなど種類があることが分かります。

それぞれの対策内容を確認して、今から準備できるものは備えておきましょう。

複雑化する地震の二次災害に対応するには、現場に即した対策とツールの活用が欠かせません。

クロスゼロでは、安否確認や備蓄品の管理、災害時の情報共有まで、災害対応に必要な機能が備わっています。具体的な機能や操作感が気になる方は、無料の製品デモで使い方を確認してみてください。

地震の二次災害の種類別対策を解説

地震は、発生直後から二次災害のリスクがあります。

二次災害には複数の種類があるため、それぞれの対策を確認しておきましょう。

一つずつ詳しく解説します。

火災対策は家具の耐震

地震の被害を広げる原因は、家屋の倒壊による火災の発生です。
火災を防ぐには、日頃から家具の転倒防止措置を取っておくことが効果的でしょう。

家具の転倒防止は対策の有無でかなり変わります。
特にキッチン周りの家具の固定ができていなければ、地震が原因でキッチンが倒壊し、ガス管の破損や電気のショートが発生して火災の原因となることがあります。

具体的な家具の固定方法は、下記のとおりです。

  • 耐震ラッチで食器棚を固定する
  • 大型家具を壁に固定する
  • 重いものを棚の上に保管しない

特に耐震ラッチを使った食器棚の固定は、怪我の防止にも繋がります。
地震直後には、すぐにガスの元栓を閉めるなどの工夫も忘れずに行いましょう。

津波対策は避難所への移動

地震発生時に海の近くにいる人は、速やかに高台や避難所に避難しましょう。
東日本大震災で学んだように、津波は人々の命だけでなく家や車などすべてを飲み込みます。

津波は地震発生後数分から数十分で押し寄せる可能性があるため、命を守るために迅速な行動が求められます。
すぐに避難できるように、普段からハザードマップを確認しておき、一番近くの避難所の位置を把握しておくことが大切です。
避難所の確認は今からでもできる防災対策の一つです。

命を守るための情報収集は積極的に行いましょう。

余震対策は避難経路の確保

大型地震の場合、地震発生直後には、何度も余震が発生する可能性があります。
余震によって新たな倒壊や被害が発生する可能性があるため、地震による家屋の倒壊があった人はすぐに避難所に避難しましょう。
移動を速やかに進めるには、家の中で安全な場所を確認し、瓦礫がない避難経路を事前に確認しておくことが重要です。
自分の家や会社が1回の地震に耐えられたからといって、複数回の余震に耐えられるかは確実ではありません。

身の安全を守るためにも耐震構造のしっかりしている避難所に避難してください。

通信断絶の対策は事前情報の共有

地震発生時は電波の乱れや電気の寸断により、スマートフォンなどの通信機器が使えなくなる可能性があります。
連絡が取れなくなったとしても家族や友人、社員の安否を確認できる方法を確認しておきましょう。

具体的には以下の方法が効果的です。

  • 地震発生時の集合場所や連絡方法を決めておく
  • 緊急時に使用するSNSグループを作成する
  • 非常用の連絡先を共有しておくこと
  • 防災ツールを導入する

事前の情報共有を徹底することで、通信断絶時にも相手の安否に不安になることを防げるでしょう。

ライフライン断絶の対策は備蓄管理

ライフラインの断絶は、事前の対策で十分備えられます。
なぜなら、非常食の準備はライフラインの断絶を想定して用意する内容ばかりだからです。

基本的に備えるべきものは以下のとおりです。

  • 食料
  • 日用品の備蓄

具体的な内容を挙げると下記のとおりです。

  • 非常用飲料水
  • 保存食
  • 衛生用品
  • 簡易トイレ
  • 懐中電灯
  • 予備の電池

他にも地震に備えて用意すべきグッズを知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。

地震による被害を最小限に抑えるためには、平時からの備えと正確な情報管理が必要です。

クロスゼロでは、防災マニュアルの整備や備蓄品管理、安否確認の仕組みなど、災害時に必要な機能を一括で支援する情報ツールをご紹介しています。
防災対策の検討に役立つ資料を、ぜひダウンロードしてご確認ください。

地震に備えて今からできる対策2選

地震はいつ発生するか予測が難しい自然災害です。
いつ起こっても自分の命や周りの身の安全を守るために、今からできることを準備しておきましょう。
今回紹介するのは、家庭だけでなく企業で準備しておくべき地震の備えです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

避難に備えて備蓄の用意

まずは地震発生後に速やかに避難できるように準備をしておくことが大切です。

避難グッズを揃える時は以下の3種類を作っておくとよいでしょう。

  • 普段から持ち歩くグッズ
  • 避難用の持ち出し袋
  • 家の中で避難生活を送る時のグッズ

状況に応じて備えるべき内容は異なります。
特に避難用の持ち出し袋は「自分が持ち運べるかどうか」も荷物を詰めるときに考えるべき要素の一つです。

非常食は定期的に見直し、賞味期限などが切れないように管理しておきましょう。

避難訓練や避難経路の確認を実施

個人としても、会社としても今からできる防災対策は、避難時の行動をスムーズに進めるための準備をすることです。

具体的には、避難訓練や避難経路の確認を行いましょう。
避難経路は各市町村が用意する「防災情報マップ」に詳しい情報が記載されていますので、チェックしてみてください。

会社であれば、防災マニュアルの作成やBCP策定を進めるのが効果的です。

事業継続計画の作成方法や注意点が気になる人はこちらの記事を参考にしてください。

二次災害から命を守るための初動対応とは?

地震の後の二次災害から命を守るためには、初動対応が大切です。

なぜなら、地震そのものよりも、その後に起きる二次災害によって大きな被害を受ける事例が少なくないからです。

例えば、電気やガスの異常による火災、余震による建物の倒壊、情報の混乱による避難の遅れなどがあります。

そうした事態を防ぐために、以下のような初動対応を心がけましょう。

  • 揺れが収まったら、すぐにガスの元栓を閉める
  • 電気火災を防ぐためにブレーカーを落とす
  • 事前に決めた避難経路を確認し、安全なルートで避難を開始する
  • 津波のおそれがある地域では、ためらわず高台へ避難する

とっさの判断が求められる災害時には、「あらかじめ決めていた行動」がとても大切です。

命を守るために、日頃から「何をするか」「どこへ逃げるか」を話し合い、準備しておきましょう。

地震の二次災害に備えるなら
クロスゼロがおすすめ

地震による二次災害にしっかり備えるなら、防災支援ツール「クロスゼロ」の導入がおすすめです。

なぜなら、クロスゼロには災害発生時に必要な行動を自動化・可視化できる機能が揃っており、初動対応の遅れや情報共有のミスを防ぐのに役立つからです。

例えば、クロスゼロには以下のような機能があります。

安否確認の自動配信 気象庁の地震・津波・大雨などの情報と連動し、指定した条件で自動的に安否確認を送信
防災トリセツ・防災情報の一元管理 災害時の行動マニュアルを事前に共有でき、現場の混乱を最小限に
備蓄管理機能 非常食や水、衛生用品などの在庫状況や賞味期限をクラウドで一括管理
チャット・掲示板・ファイル共有 災害時でも社内外での連絡・連携をスムーズに
家族機能・災害モード 社員の家族にも安否確認や避難情報を共有できる

上記のような機能により、地震発生後の「何をすべきか分からない」状態を防ぎ、組織として迅速かつ的確に動くことが可能になります。

BCP(事業継続計画)対策を本格的に進めたい企業や福祉・介護施設にとっても、現場目線で役立つツールです。

クロスゼロ以外にも、自分に合った防災アプリを探してみたい方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

「実際にどんな機能があるのか詳しく知りたい」「うちの現場に合うか検討したい」と感じたら、まずはクロスゼロの資料をダウンロードしてみてください。

クロスゼロの基本機能や導入事例、BCP対策にどう活かせるかが分かる資料を、無料でご確認いただけます。
ぜひ資料をご覧いただき、自社への導入をご検討ください。

まとめ

今回は地震の二次災害について、発生する可能性のある二次災害のリストや、災害の種類ごとの対策、地震に備えて今からできる防災対策を紹介しました。

自然災害は、災害発生直後だけでなく、継続的に起こるリスクのある二次災害にも備えておく必要があります。

地震のあとは火災や津波などの自然災害だけでなく、通信障害やライフラインの断絶など、さまざまな二次災害に備えなければいけません。
特に地震が勤務中に発生した場合、社員の身の安全を守るのは会社の役割です。

今からできる防災としておすすめなのは、防災ツールの導入です。
クロスゼロ」では、地震の二次災害を防ぐための安否確認システムや備蓄の管理など豊富な機能が備わっています。
普段から業務でツールを活用しておくことで、もしもの時にトラブルを起こすことなく利用できるでしょう。

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