工事写真の黒板の書き方や注意点を詳しく解説|電子小黒板ツールを利用して業務効率化を実現する
2023/08/25
工事写真における黒板は、工事に関する詳細な情報や進捗状況を伝え工事の進行をサポートする役割があります。
工事に関する情報が記載されているため、撮影方法や記載方法を決めておくことが重要です。
業務効率化の観点から、工事写真における黒板をデータ化する動きも出てきています。
今回は工事写真における黒板について、重要性や作成時の注意点、効率化するためのおすすめツールを紹介します。
工事写真で利用する黒板の記載方法を知りたい人、工事写真の黒板作成の作業を効率化したい人はぜひ参考にしてください。
工事写真における黒板の役割・重要性とは
ここからは、工事写真における黒板の役割・重要性について紹介します。
- 工事の要点や詳細な情報、進捗状況を伝える
- 工事のポイントや特定の箇所を強調し情報の精度を高める
工事現場の写真だけでは、詳細な情報や進捗状況を伝えきることが難しい場合があります。
しかし、黒板を使うことでその課題を解消できます。
たとえば建設現場での工程を管理する場合、どの作業でどの素材の材料をどう利用したかを把握することは重要です。
工程において各項目を黒板に記入し、写真と合わせて提示すれば、施工管理士や監理者などの工事関係者に工事の進行状況や情報を分かりやすく伝えることができます。
情報を細かく共有できる点で、工事写真における黒板は工事の円滑な進行をサポートする重要や役割を果たしているといえるでしょう。
工事黒板を書くときに注意すべき5つのポイント
ここからは工事黒板を書くときに注意すべき5つのポイントを紹介します。
- 5W1Hをわかるように記入する
- 黒板の書き方を統一する
- 丁寧な字で記載する
- 写真を撮ったときに視認できる文字で書く
- 黒板を視認できる位置に置く
それぞれ詳しく見ていきましょう。
5W1Hをわかるように記入する
工事黒板を書くときには、5W1Hをわかるように記入することが重要です。
工事黒板に記載すべき5W1Hとは下記のとおりです。
When | いつ | 時期 加工の前と後 |
---|---|---|
Where | どこで | 場所 部位・箇所 |
Who | 誰が | 立合者 撮影者 |
What | 何を | 工事種目 分類 |
Why | なぜ・何のために | 規格 寸法 |
How | どのように | 施工状況 |
これらの情報のうち、ひとつでも抜けいている情報があれば、工事黒板としての役割を果たせません。
事前に記載すべき項目を統一しておけば、抜け漏れを防げるでしょう。
黒板の書き方を統一する
黒板の書き方を統一しましょう。
統一する理由としては、黒板や記載する人によって情報の過不足が出るというリスクを防ぐためです。
さらに、黒板の書き方を統一しておけば、情報をまとめる際の作業の効率化にも役立ちます。
事前に「フォーマット(ひな型)」を決めておき、撮影時に利用するように指示しておきましょう。
丁寧な字で記載する
黒板に情報を記載する際は、丁寧な字で書くことを心がけましょう。
たとえば、1と7の表記を見間違えてしまえば、工事の作業内容にミスが起こるかもしれません。
他にも0やO(数字のゼロとアルファベットのオー)、lと1(アルファベットのエルと数字のイチ)など、文字にすると似た言葉に関しては、ミスがないように書き方を決めておくのがおすすめです。
写真を撮ったときに視認できる文字で書く
写真を撮る際に、視認できる文字で書くことも重要です。
文字が小さすぎる、薄すぎることで、写真に正しく文字が写らなければ、取り直しが必要になります。
黒板に記載する際に利用するチョークは、擦れただけでも文字が消えてしまうため、記載した後に情報があっているか、視認できるサイズになっているかを確認しましょう。
黒板を視認できる位置に置く
黒板に必要情報を記載した後に確認すべき項目は、黒板を置く位置です。
黒板を視認できる位置に置かなければ、撮影した写真が利用できません。
視認できる位置に置くことはもちろん、背後に移す作業を邪魔しないように黒板を立てかける方法も工夫しましょう。
工事写真を撮影する際の3つの注意点
ここからは工事写真を撮影する際の注意点を紹介します。
- 写真を撮るタイミングを計画しておく
- 写真編集ができない点を理解しておく
- 写真の文字が見えるように撮影する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
写真を撮るタイミングを計画しておく
工事写真を撮影する際は、撮影計画を立てておくのがおすすめです。
なぜなら、撮影するタイミングを間違えれば、適切な情報が取れないというリスクが発生するからです。
たとえば、建築の基礎となる生コンクリートを枠の中に流しこむコンクリート打設作業では、作業の前に前配筋写真を撮る必要があります。
もし配筋写真を撮り忘れてしまえば、コンクリートの中に鉄筋が問題なく組まれていたのか確認ができなくなってしまいます。
証拠となる写真が残せなければ、トラブルに発展する場合や工期が伸びてしまう可能性もあります。
タイミングを逃さないように、必要な写真数や撮影のタイミングを確認しておきましょう。
写真編集ができない点を理解しておく
国土交通省の公開している「デジタル写真情報管理基準」では写真編集に関して、下記の記載があります。
つまり、撮影時の環境によって明るさを変更する作業や余計なものを消すトリミング作業、パノラマ写真にするための貼り付け加工は一切できません。
写真編集ができない点を把握した上で、適切な情報が1枚の写真に収まるように対策する必要があります。
写真の文字が見えるように撮影する
撮影する際、写り込んでいる黒板の見え方に注意しましょう。
撮影をする際に光が強すぎると、黒板が白飛びしてしまうこともありますし、撮影時間が遅過ぎれば黒板の文字が見えなくなる可能性があります。
写真の中の情報が分からなければ、撮影した意味がなくなります。
撮影時の環境を把握して、丁寧な撮影を心がけましょう。
工事写真台帳の作り方を4ステップで紹介
工事写真台帳とは、施工開始時から完了までの工程写真をアルバム形式にまとめたものです。
工事写真台帳は、施主の適切な施工を証明するための証拠や、点検時の確認データとして使用します。
ここからは工事写真台帳の作り方を4ステップで紹介します。
- 必要な写真を用意する
- 工事写真台帳の表紙を作成する
- 工事写真管理基準に従い編集する
- 補足情報を追記する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
必要な写真を用意する
工事写真台帳に必要な写真素材は下記のとおりです。
- 着手前及び完成写真(既済部分写真等含む)
- 施工状況写真
- 安全管理写真
- 使用材料写真
- 品質管理写真
- 出来形管理写真
- 災害写真
- 事故写真
作成する台帳ごとに、必要な写真は異なります。
撮影漏れがないように、必要な写真の種類や枚数を把握しておきましょう。
工事写真台帳の表紙を作成する
工事写真台帳の表紙は、工事情報が一目でわかるようにまとめておくことが重要です。
下記の4項目を記載するようにしましょう。
- 工事名
- 棟名
- 工期
- 施工者名
会社によっては、他にも記載すべき項目があるかもしれません。
会社ごとの規則やマニュアルを確認しておくのがおすすめです。
工事写真管理基準に従い編集する
作成した写真データは、国土交通省の発表している「写真管理基準」に沿って並べ替えが必要です。
章や節、条など、細かな分類方法や撮影頻度などが記載されています。
工事写真管理基準以外にも、会社独自のルールがあることもあるため、事前に確認しておきましょう。
補足情報を追記する
工事写真、黒板写真を記載したあとは、余白部分に補足情報を記載しましょう。
補足情報によって、写真データの情報を分かりやすくでき、より見やすいデータになります。
写真では分かりづらい施工箇所の情報を入れることで、確認作業の手間を省けるでしょう。
工事写真台帳はアプリで効率化できる
工事写真台帳はアプリで効率化するのがおすすめです。
効率化できるポイントは、工事写真台帳の記載する工事写真の黒板を電子化することです。
電子小黒板を導入していて、工事作業を効率化させるツールとしておすすめなのは、株式会社建設システム(KENTEM)が提供する「PRODOUGU(プロドウグ)」です。
「PRODOUGU(プロドウグ)」で利用できる機能は以下のとおりです。
- 写真管理
- 図面管理
- 情報共有
工事で撮影した電子小黒板は、撮影箇所ごとに写真を管理できるため、必要な時にすぐに取り出すことが可能です。
電子化していることで、人によって異なる文字の癖や記載漏れを防ぎ、データの精度を高めます。
さらにCAD図面や断面図などの複数データをクラウド上で管理しているため、工事中に必要な情報を一覧で確認できます。
工事現場の作業をDX化したい、作業をもっと効率化したい人はぜひ利用してみてください。
工事写真の黒板の書き方に関するまとめ
今回は工事写真の黒板について、書き方のポイントや撮影時の注意点、作業を効率化させるためのツールを紹介しました。
工事の黒板は、工事のデータを詳細に伝える、進捗を確認するために重要な役割を果たします。
ただ工事の黒板の書き方や撮影方法にはルールがあり、事前に撮影計画を立てておく、情報を確認しておくなど注意すべきポイントは複数あります。
工事での業務効率化、作業ミスを防ぐには、ツールの導入がおすすめです。
株式会社建設システム(KENTEM)が提供する「PRODOUGU(プロドウグ)」を利用すれば、電子小黒板を利用しつつ、工事全体の情報をデータ化することが可能です。
工事データをまとめられれば、施行中の確認作業の手間が削減でき、情報の抜け漏れを防げるというメリットもあります。
会社の中でDX化を進めたい人、工事作業員の業務効率化を図りたい人は、こちらから「PRODOUGU(プロドウグ)」の資料をダウンロードしてください。
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