配筋写真とは?撮影に必要な道具や撮影方法、撮り忘れを防ぐ効率的なツールを紹介
2024/05/16
配筋写真とは、工事の基礎の段階で撮影する鉄筋を配置したことを示す写真のことです。
工事の品質を管理するために重要な写真のひとつで、複数の道具を使いこなして、抜け漏れのないように撮影する必要があります。
重要な役割を果たす配筋写真ですが、そもそも配筋とはどんな意味・役割があるのでしょうか。
今回は、配筋の意味や利用される鉄筋の種類、配筋写真を撮影する際のポイントを詳しく解説します。
配筋とは何かうまく説明できない人や、工事現場で配筋写真の撮影を求められている人はぜひ参考にしてください。
配筋とは?鉄筋との違いや
利用する資材を解説
そもそも配筋とはどのようなものを指すのでしょうか。
ここで配筋の言葉の意味や、混同されやすい鉄筋との違いなどを下記の3つに分けて解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
配筋は配置すること
配筋とは、コンクリート構造物の中に鉄筋を適切に配置する作業のことです。
たとえば建物の基礎を作るとき、設計図面に従ってさまざまな太さや長さの鉄筋を所定の位置に配置する必要があります。
鉄筋をただ置くだけでなく、設計通りの正確な位置を把握して調整することで、建物の強度を維持できます。
建物の品質を確保するためにも、配筋は重要な作業といえるでしょう。
配筋と鉄筋の違い
配筋と鉄筋はよく混同されますが、以下の違いがあります。
- 鉄筋は素材で、配筋は鉄筋を使った作業行為を指す
- 鉄筋は棒状の材料だが、配筋では形状によらずあらゆる形の鉄筋を配置する
たとえば、建物の基礎部分では直線状の鉄筋を組みますが、柱や梁の部分では異形の鉄筋を使用して組み立てます。
つまり、配筋とは設計図面通りにさまざまな鉄筋を組み立てる作業行為を指し、鉄筋は配管作業で利用される資材のひとつということです。
意味を混同しないよう、注意してください。
工事で利用する鉄筋の種類
配筋で使用する主な鉄筋は以下の2種類です。
- 丸鋼(SR)
- 異形鉄筋(SD)
丸鋼(SR)は突起のないツルツルした丸い鋼棒なので、機械の素材になったり道路の基盤材として使われたりと、汎用性の高い素材です。
一方で異形鉄筋(SD)は凹凸の突起がついており、コンクリートの補強に利用されることが多い素材です。
異形鉄筋(SD)の凹凸は、鉄筋の軸方向にあるものをリブ、鉄筋の軸方向以外についているものを節といいます。
設計上の用途や求められる性能に合わせて、丸鋼(SR)異形鉄筋(SD)を使い分ける必要があります。
配筋検査とは?
配筋検査とは、鉄筋コンクリート構造物においてコンクリート打設前に、配筋が設計図書通りに行われているかを確認する検査のことです。
たとえば、柱の配筋では主筋の太さや本数・ピッチや、あき・かぶりなどの項目を細かくチェックします。
鉄筋の種類や組立方法にも指定があるため、対応しなければ工事で利用できません。特に配筋は、建物の強度に直結するため、配筋検査の調査は細かさが求められます。
配筋写真を撮影する際は、撮り忘れがないように複数枚撮影しておくとよいでしょう。
配筋検査で撮影すべき具体的な箇所を知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
配筋写真の撮影に必要な道具を解説
配筋写真の撮影は、他の工事写真と比べて、特に撮影の抜け漏れに注意をしなくてはいけません。
ここでは配筋写真の撮影に必要な道具を紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
撮影計画書
撮影計画書とは、撮影タイミングや撮影場所、撮影方法などをまとめた計画書です。
撮影計画書の作成を効率よく進めるには、以下の要素を踏まえて作成してください。
Who | 誰が | 撮影者・立会者・請負業者など |
---|---|---|
When | いつ | 撮影日時・時期・施工前後のどこか |
Where | どこで | 工事場所・撮影部位 |
What | 何を | 工事名・工事の種類など |
Why | なぜ | 工事の目的・規格・寸法など |
How | どのように | 施工状況や施工方法 |
5W1Hを踏まえて撮影計画書を作成できれば、事前に黒板に記載する情報も把握できるでしょう。
カメラ
建設現場での工事写真の撮影には、カメラが必要です。
レンズ交換型のデジタル一眼レフカメラでもいいですし、デジカメでも問題ありません。
しかし、配筋写真は正しい位置に鉄筋があるかを確認する検査であるため、撮影した写真ははっきりと写っているかをチェックしてください。
施工管理アプリを使えば、タブレットやスマートフォンのカメラ機能を使って撮影することもできます。
電子小黒板機能がついていれば、撮影の手間をより削減できるでしょう。
黒板
配管写真をはじめ工事写真を撮影する際は、どの工事のどの工程でどんな写真を撮影したか、写真だけでは伝わらない情報を黒板に示す必要があります。
具体的黒板に記載すべき内容は、上記で紹介した5W1Hの内容です。
主な項目をまとめました。
- 工事名
- 工事の種類
- 撮影者
- 立会者
- 撮影日
- 撮影箇所
配管撮影時に使う黒板は、黒板ではなくホワイトボードに代用することも可能です。
黒板やホワイトボードに文字が記入できるように、チョークやペンの持参も忘れないようにしましょう。
配筋写真の撮り方を解説
ここからは、配筋写真の基本的な撮り方を紹介します。
主な手順は以下のとおりです。
- 配筋が終わった状態で撮影する
- 鉄筋同士の結束部や交差部が分かるように撮影する
- 全体が入る広角や細部が分かる至近距離など異なる距離感で撮影する
- 主要な箇所(基礎、柱、梁など)を撮影する
- 黒板に情報を記載して写し込む
たとえば柱の配筋写真を撮影する場合は、主筋の組み方や帯筋のピッチ、かぶり厚などが重要ポイントとなります。
ポイントとなる箇所の撮影は、正面や斜めなどの複数回に分けて撮影することを心がけましょう。
配筋検査は建物の安全性を左右する重要な工程です。
検査時の状況を正確に残す証拠として配筋写真が求められるため、複数枚の撮影や情報の入れ込みを忘れないように注意してください。
PRODOUGUを活用すれば
配筋写真の管理や撮影がスムーズになる
配筋写真の撮影は、PRODOUGUを活用すればスムーズに進められるでしょう。
なぜならPRODOUGUには電子小黒板の機能が搭載されており、アプリをダウンロードしていればタブレットやスマートフォンのカメラ機能を使って撮影ができます。
撮影したデータは、撮影箇所ごとの黒板管理機能を使って保管が可能です。
撮影計画書の作成だけでなく、撮影予定の黒板データを事前に作成しておけば、撮影漏れを防げるでしょう。
撮影した配筋写真を作業報告書や施工管理表に載せたい場合も、ファイルを選択するだけでExcelファイル形式の出力が可能です。
カメラや黒板を持ち運ぶ手間を省くだけでなく、その後の作業の効率化にも役立つ機能を備えるPRODOUGUは、工事現場の業務効率化のツールとして活躍するでしょう。
より詳しい機能や価格などが気になる人は、PRODOUGUの公式サイトを確認してください。
まとめ
今回は配筋写真について、役割や配筋写真の撮影に必要なもの、撮影方法を解説しました。
配筋は、建物基礎を作るために大切な要素のひとつです。
工事を進めることで、配筋した箇所は見えなくなるため、定期的に配筋写真を撮影することで品質や配置場所にミスがないことを証明できます。
外側の工事が進めば再撮影ができないため、撮影漏れには十分注意しましょう。
配筋写真を撮影する際は、黒板やカメラの用意が必要ですが、PRODOUGUを活用すればスマートフォンやタブレットだけで配筋写真の撮影が可能です。
撮影計画書をデータとして保存しておけば、重い荷物を持ち運ぶことなく効率的に作業を進められるでしょう。
さらにPRODOUGUでは、撮影した配筋データの管理や取り出しだけでなく、施工図や設計図などのあらゆる書類を共有したり編集できます。
PRODOUGUがあれば、工事全体の業務効率化につながるでしょう。
まずは主な機能を確認して、自社の工事に活用できるか検討してみてください。
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