導入事例
配筋検査をタブレット1台で完結。バックオフィスとの連携で業務効率化を実現
株式会社豊蔵組
- 所在地
- 石川県金沢市
- ウェブサイト
- https://www.toyokura.co.jp/

導入背景
- 配筋検査を紙ベースで実施しており、荷物が多く手間もかかっていた
- 配筋検査における写真管理と記録管理の業務負担が大きかった
- 配筋検査から検査記録の作成までの業務が属人化していた
- タブレット1台で配筋検査が完結
- 検査記録と検査写真が一元管理され業務効率化に繋がった
- クラウド管理によるバックオフィス連携で現場作業と事務作業の分担
確かな技術と信頼の施工
石川県金沢市に本社を構える株式会社豊蔵組様は、昭和27年の創業以来、地域に根ざした総合建設業者として、公共インフラ整備、民間施設の建設、災害復旧工事などを手掛けています。従業員数は90名で土木部・建築部・工務部の3部門が現場での施工管理を担当し、建築企画部・生産技術部が企画設計およびバックオフィスから現場支援を行っています。
建築工事のデジタル化に
土木工事においては20年以上前から建設システムの「デキスパートシリーズ」を導入し、デジタル化を推進してきました。一方、建築工事においては紙ベースの管理が中心で、現場の負担が大きく、デジタル化が遅れている状況でした。
建築工事におけるデジタル化を検討する中で、図面管理・写真管理・仕上げ管理などを総合的に行えるシステムとして「PRODOUGU」のデモンストレーションを拝見し、現場管理とバックオフィス支援の両立が可能であることから、業務の効率化が期待できると判断し導入を決めました。
配筋検査の効率化
従来の配筋検査では、検査記録は紙ベース、検査写真は写真管理アプリで別途管理しており、検査の際には、検査書類や写真用のタブレット、図面閲覧用のタブレットなど多くの持ち物が必要でした。管理もそれぞれローカルで行われていたため、検査状況は担当者しか把握できない状況でした。「PRODOUGU」の配筋検査機能を活用することで、図面・検査記録・検査写真をタブレット1台で完結できるようになりました。クラウド管理により、検査状況を他の担当者も確認できるようになり、属人化の解消にも繋がりました。
さらに、図面上の検査箇所にピンを立て、ピンに対して検査記録と検査写真をまとめて登録できるため、記録と写真の一元管理が可能となり、検査の進捗も視覚的に把握しやすくなりました。帳票作成もピンに記録した内容がそのまま帳票として出力されるため、作成・ファリングの手間が軽減され、非常に楽になりました。
バックオフィスとの連携強化
これまで、配筋検査で撮影した写真は、検査担当者が事務所に戻ってパソコンに取り込み、整理をする必要がありました。「PRODOUGU」導入後は、撮影した写真が自動でクラウドにアップロードされ、事務員が写真整理を行えるようになったことで、事務所に戻る必要がなくなり、残業削減にも繋がっています。
また、写真撮影においても、従来は鉄筋に直接マグネットを設置して撮影していたため、マグネットの持ち運び・設置・回収に手間が掛かっていました。「PRODOUGU」では撮影後に電子マーカーを写真に設置できるため、現場での作業が必要なくなり、電子マーカーの設置も事務員が対応できるようになったことで、鉄筋写真の撮影業務が大幅に効率化され、とても楽になりました。
「PRODOUGU」の導入により、バックオフィスとの連携がスムーズになり、現場作業と事務作業の分担が可能になったことで、業務の平準化や属人化の解消に繋がっています。
さらなる建設DXへの取り組み
現在、建築工事では配筋検査に「PRODOUGU」を活用し、業務効率化を実現しています。今後はさらなる効率化を目指し、黒板作成や配筋図切出し機能の向上、モバイルアプリのみで全ての業務が完結できるようなバージョンアップに期待しています。「PRODOUGU」を活用しながら、今後も現場での業務効率化を積極的に推進し、建設DXさらなる展開を目指していきたいと考えています。






