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導入活用事例

3D施工データの活用で、現場の丁張はほぼ必要なし

株式会社カワダ建設

所在地
岡山県岡山市
会社規模
1~50名
ウェブサイト
-

導入背景

課題

現場生産性の向上を図るには、技術者不足と技術者のスキル向上を解決するしかないと思い、これを実現できるICTのツールを色々探し、試行錯誤していました。しかし「これだ」というシステムがなかなか見つかりませんでした。

効果

今回「SiTECH 3D」と「快測ナビ Adv」を導入したことで、「SiTECH 3D」で3D施工データを正確に効率よく100%作成し、そのデータを「快測ナビ Adv」に取り込むことで今までにない画期的な3D施工が実現しました。この「SiTECH 3D」+「快測ナビ Adv」のセットで生産性の向上と働き方改革の実現に近づくことができ利益向上も望める、本当の意味のICT施工が実現できるようになりました。

現場の作業は従来の5分の1に

当社では県や市の公共工事、さらに民間工事でも3D施工データを活用して3D施工を行っています。その際、現場での丁張はほぼ設置をしていません。丁張なし施工のためのICTツールとして、各現場に1台ずつ「快測ナビ Adv」と「杭ナビ」を持たせています。
「快測ナビ Adv」と「杭ナビ」を合わせて使う「どこでもナビ」機能は、使い出したら従来手法にはもう戻れません。当然、丁張が不要なので現場の作業は従来の5分の1以下になり、且つ品質の高い施工管理ができるようになりました。
これらを実現するのに一番重要だったのは、これらの元となる3D施工データを活用した3D施工データを正確に且つ効率良く作成できる「SiTECH 3D」を導入したことです。
現場では、丁張なしの施工になりますので現場監督だけではなく、下請けの作業員の人たちにも「快測ナビ Adv」を使ってもらっています。今まで測量などしたことがない下請けの20代の若い子も、「快測ナビ Adv」をスマホ感覚で2、3日後にはスイスイ使いこなしています。

現場を止めることなくスムーズに進められる

社内体制2名で3D施工データを「SiTECH 3D」で作り、現場で問題が起こればすぐにデータを修正。クラウド経由(dropbox)でデータを送り、現場での手待ちがないような体制をとっています。現場施工班と内業のデータ作成班とで分業して作業しているので問題もスムーズに対応できています。
最近では、ほぼすべての現場で3D施工データを作っています。2千万くらいの工事であれば、1週間程で3D施工データが作成できます。一度3D施工データを作ってしまえば、段取りのための残業を一切せずに現場作業をスムーズに進めることができるので助かっています。

点群データと3D施工データで今までにない照査が可能

当社では、各現場でレーザスキャナを使って起工測量、毎月の出来高測量を行っています。小さな工事だとドローンでの写真測量では対応できないことが多いため、レーザスキャナしか使っていません。
見える化としては現場に行かなくても現況の確認ができるので設計変更等のデータ照査には非常に助かっています。
また、ちゃんとした図面がない現場でも、正確な土量が出せるし、月々の出来高の進捗管理や発注者への共有・報告もデータとして活用できます。

代表取締役 川田氏

出来形確認は従来通りの方法

i-Construction対象工事でない県・市の工事ですが施工計画書で出す際は、施工は丁張をかけずに3D施工データでしますが、発注者が混乱しないように「出来形確認は従来通り(断面管理)の方法でします」と書いて提出します。
ただ、監督職員によっては、「快測ナビ Adv」で表示される数字が設計通りであることを画面で確認してもらい、面管理として出来形確認や段階確認をOKしてくれる監督職員もいます。
記録で残すのは従来通りの方法ですが、3D施工データを使って、「快測ナビ Adv」で施工している様子を確認・立会して頂き、創意工夫として提出しています。

※掲載内容は、取材当時(2018年)のものです。

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