工事写真整理のコツ|データ保存の重要性とシステム管理する方法を解説
2023/12/28
工事写真は、工事の進捗や品質を確認するために必要な資料です。
しかし、工事写真を撮るだけでは十分ではありません。工事写真を整理し、データを保存し、システムで管理することが重要です。
なぜなら、工事写真は、工事の記録や証拠としても活用できるからです。
工事写真を整理することで、工事の状況を一目で把握でき、データとして保存することで、工事の履歴や結果を確認できます。
そして、工事写真をシステムで管理することで、工事の効率や品質を向上させることが可能です。
そこで今回は、工事写真整理のコツやデータ保存の重要性、効果的にシステム管理する方法などを解説します。
工事の仕事に従事する方は、ぜひ参考にしてください。
工事写真とは?
工事写真の目的と重要性
工事写真とは、工事の着工前、工事中、完成後を撮影することで、各段階における施工状況や施工過程等を記録するものです。
工事写真は、工事の内容や過程が適切であったかを証明したり、トラブルや問題の原因を特定したりするための資料として使われるのが一般的です。
工事写真を撮る目的には、次のようなものがあります。
- 出来高・品質管理
- 工事の工程の記録
- 問題の原因特定のための記録
- 使用材料の記録
- 事故や災害の記録
- 維持保全の資料
工事写真を撮る際は、事前に撮影計画書を作成し、撮影するタイミングや構図、黒板の記入などを決めておくことが重要です。
また、撮影した写真はそのまま使用し、画像編集や加工を行わないことが原則となっています。
そして、撮影した写真は工事写真台帳に整理し、施主や監督に提出します。
工事写真は、建設工事の重要な資料となるため、撮影方法や管理方法には十分な注意が必要です。
工事写真の撮影や管理には、スマートフォンやタブレット、オンラインストレージなどのデジタルツールを活用するのが効率的です。
工事写真の撮影計画と基本原則
「5W1H」
工事写真の撮影計画とは、工事の各段階において、どのような写真をいつ撮るかを事前に決めることです。
撮影計画を立てることで、撮り忘れや撮り直しを防ぎ、工事の記録や証拠として有効な写真を撮ることができます。
5W1Hとは、工事写真を撮る際に、写真から以下の情報が読み取れるようにするための基本原則で、以下のことを指します。
- Who: 誰が(請負業者・立会者)
- When: いつ(時期・施工前後)
- Where: どこで(工事場所・部位)
- What: 何を(工事名・工事種目・分類)
- Why: なぜ/何のために(工事目的・規格・寸法)
- How: どのように(施工状況・施工方法)
5W1Hの情報をすべて写真に取り込むことは難しいため、補足事項を黒板に記入して撮影します。
撮影する際は、黒板の情報が読み取れるように、光の反射やぼやけなどに注意しましょう。
工事写真の撮り方のコツ4つ
工事写真は、工事の施工状況や品質を記録するために重要な資料です。
そのため、写真は誰が見てもわかりやすく、正確に撮る必要があります。
工事写真の撮り方のコツは以下の通りです。
1.撮影前に使用機材を確認すること
カメラや黒板、添尺などの撮影機材を準備し、黒板に必要事項を記入しておきます。
2.撮影対象の鮮明さと構図を確認、調整すること
撮影対象の施工箇所や工事名、工事種目などがはっきりと写るように、カメラの設定やアングルを調整します。
3.黒板や添尺(そえじゃく )を使用すること
撮影対象の情報を補足するために、黒板や添尺(そえじゃく ・写真や図面などに寸法や比例を示すために添える尺度)を写真に入れます。
黒板は写真の端に置き、反射や影がないようにします。添尺は寸法や規格を示すために、撮影対象に近づけて置きます。
4.ゴミや不要なものを排除しておくこと
撮影対象以外のゴミや不要なものは、写真から排除します。これは、写真の見栄えや信憑性を高めるために必要です。
以上が、工事写真の撮り方のコツとなります。
工事写真は工事の証明や記録として重要な役割を果たすため、正確に撮ることが大切です。
工事写真を整理するコツ3つ
工事写真は、工事の記録や証拠として重要な資料です。そのため、写真は整理しやすく、探しやすく、見やすくする必要があります。
工事写真の整理方法のコツは以下の通りです。
1.フォルダ分けと命名規則を決めておくこと
写真は工事の種類や工程、工区、部位などでフォルダに分けます。
フォルダ名は一目でわかるように、工事名や日付、施工前後などを入れておくことと、命名規則を設けて統一することが重要です。
2.データの保存とバックアップを行うこと
写真は定期的にパソコンや外部メモリに保存します。また、クラウドやメールなどでバックアップをとっておきます。
これは、写真の紛失や破損を防ぐために必要です。
3.システムで管理と共有を行うこと
写真はスマートフォンやタブレットで使える工事写真アプリなどのシステムを利用すると、効率的に管理や共有ができます。
システムを使うことで、写真に必要事項を記入した電子黒板を付けたり、自動でフォルダ分けや台帳作成ができたりします。
また、インターネットを通じて事務所や発注者と写真をやりとりすることも可能です。
以上が、工事写真の整理方法のコツです。工事写真は、工事の品質や進捗を確認するために重要な役割を果たします。
そのため、写真は整理しやすく、探しやすく、見やすくすることが大切です。
工事写真を活用するメリットとコツ
工事写真は、工事の施工状況や施工経過、使用材料などを記録するための重要な資料です。
工事写真を活用するメリット
工事写真を活用することで、以下のようなメリットがあります。
工事の進捗や品質の確認ができること
工事写真を見ることで、工事の進捗状況や品質管理ができます。
写真から工事の問題点や改善点を見つけたり、工事の完成度や施工方法を評価したりできます。
工事の記録や証拠を提供できること
工事写真は、工事の記録や証拠としても活用できます。
工事の経過や結果を発注者や関係者に報告したり、工事の設計図通りに施工されたことを証明したりできます。
工事の効率や品質の向上に役立つこと
工事写真は、工事の効率や品質を向上させるためのツールとしても活用できます。
写真から工事の工程や手順を検討したり、工事のノウハウや教育資料として活用したりできます。
工事写真を活用する際のコツ
工事写真を活用するコツは、以下の通りです。
工事写真を定期的に撮影すること
工事写真は、工事の各段階において、定期的に撮影することが大切です。
これは、工事の進捗や品質を把握するために必要です。
工事写真を整理しやすくすること
工事写真は、多くの枚数が必要になるため、整理しやすくすることが大切です。
これは、工事の記録や証拠を提供するために必要です。
工事写真を分析しやすくすること
工事写真は、工事の効率や品質を向上させるために、分析しやすくすることが大切です。
これは、工事の問題点や改善点を見つけたり、工事のノウハウや教育資料として活用するために必要です。
以上が、工事写真の活用方法のコツです。
工事写真は、工事の施工状況や施工経過、使用材料などを記録するだけでなく、工事の進捗や品質の確認、工事の記録や証拠の提供、工事の効率や品質の向上などにも活用できます。
そのため、工事写真を撮影するだけでなく、活用することが大切です。
工事写真の整理には建設システムの
「PRODOUGU(プロドウグ)」がおすすめ
建設システムのPRODOUGUとは、パソコンとタブレットやスマートフォンをクラウドで繋げ、図面管理・閲覧、工事写真の撮影、アルバム出力まで行うことができる総合型の建築業向け施工管理アプリです。
工事写真の整理に、建設システムのPRODOUGUをおすすめする理由は、次のようなメリットがあるからです。
工事写真の自動振り分けができる
撮影リストに基づいて撮影することで、クラウドサーバー上で棟・工種・施工内容・階等、最適な階層へ仕分けられます。
これにより、写真の整理や管理が簡単になります。
電子小黒板に完全対応できる
J-COMSIA「一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会」が提供する改ざん検知機能を搭載しています。
電子小黒板を写真に付けることで、写真の情報を補足し、電子納品にも安心して利用できます。
CAD図面の取り込みができる
dwg / dxf / jww を直接取り込むことができます。
現場に生のCADデータを持って行くことができるため、図面の拡大時もPDFや画像データのようにぼやけず確認できます。
現場で精度よく「正確な」計測が実現可能です。
アルバム出力ができる
写真アルバムは、作成した階・部位等を選ぶだけのかんたん操作で、Excelファイル形式で出力されます。
これにより、写真の整理や報告が効率的になります。
自動的に写真を整理できる
デキスパートシリーズ「写管屋」に写真を取り込むと、自動で分類フォルダを生成し、整理された状態で写真を取り込むことができます。 これにより、写真の整理や管理が簡単になります。
上記のように、建設システムのPRODOUGUは、工事写真の撮影から整理、出力までを効率的に行うことができる便利なアプリです。
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