現場管理の仕事とは?管理する内容や必要なスキル、おすすめツールまで詳しく解説
2024/06/04
建設業の仕事の中で、現場管理はさまざまな要素を事前に把握して対処する必要がある、難易度の高い仕事です。
施工管理者や現場監督に求められる現場管理の仕事は、何をどう管理するかを理解していなければ、実際にトラブルが発生した際に対処できません。
管理する業務の多さや、より効率化させるには何が必要かを考えることで、業務効率化につながるツールを見つけられるでしょう。
今回は、現場管理の仕事について、仕事の役割や必要な資格、管理すべき要素や求められるスキルを紹介します。
記事の後半では、現場管理の仕事を効率化させるおすすめツールを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
現場管理とは
現場管理とは、建設現場における作業の進捗や安全性、品質などを総合的に管理する仕事です。
建設工事の指示役として、工程、原価、安全、品質などの管理項目を中心に、さまざまな課題に対処しながら工事を進める必要があります。
ここでは現場管理について、以下の2点を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
現場管理の役割
現場管理の役割は、工事現場全体を管理して、工期どおりスムーズに進められるための対策を行うことです。
現場管理の仕事は、施工管理者や現場監督が行うことが多く、主に以下の管理を徹底します。
- 工程管理
- 原価管理
- 安全管理
- 品質管理
たとえば、ある建設現場で資材の遅延によって工程に遅れが出た場合、現場管理者はすぐに作業手順を見直し、追加人員の手配や残業対応などで工期の遅れを最小限に抑える必要があります。
例のように現場管理の仕事では、常に現場の状況を把握し、トラブル対処や調整を行うことが求められるということです。
紹介した管理要素は記事の後半でも詳しく解説します。
現場管理に求められる資格
建設現場で現場管理者(施工管理者)として働くには、一般的に以下の資格が必要です。
- 施工管理技士(一級・二級)
- 主任技術者
- 監理技術者
施工管理技士は土木や建築、管工事など7種類に分かれています。
受験資格を得るためには実務経験が7年以上必要なため、高い技術と経験値が求められます。
主任技術者は4,000万円未満の工事現場、監理技術者は4,000万円以上の工事現場に必ず配置しなければいけない役職です。
どの資格も、現場管理の仕事をするには必要になるため、実務経験や資格取得に向けた勉強を進めましょう。
現場管理が管理する4大管理について詳しく解説
現場管理が管理する要素は複数ありますが、その中でも4大管理といわれる要素があります。
ここでは、4大管理についてそれぞれの特徴や具体的な業務を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
工程管理
工程管理とは、工程管理表や工事計画に基づいて工事の手順を確認しながら、工期内に工事を完了させるように管理する業務です。
たとえばビルの建設工事では、地盤改良や基礎工事、鉄筋工事や型枠工事など複数の工事工程があります。作業工程が決められています。
現場管理者は各工程の進捗を確認し、遅れがある場合は手順の見直しや人員の増員などで対応する必要があります。
工期ぎりぎりまで工程が遅れると、工期の延長やそれに伴うペナルティ支払いのリスクが発生するかもしれません。
計画通りの工程で作業が進められるよう調整することが工程管理の役割です。
原価管理
原価管理とは、工事に関わる経費を適切に管理し、予算内で工事が完了するようにコストを抑える仕事です。
たとえば工事現場で資材の余剰在庫が発生する可能性が出た場合、後片付けの人件費なども踏まえて現場管理者は資材手配を見直し、余剰在庫は回避する必要があります。
現場管理は工事の指示だけでなく、工事全体のコスト管理として不必要な経費をできるだけ抑えなければいけません。
想定外の経費増加は企業の収益を圧迫するリスクもあるからです。
コスト管理を効率的に行うには、普段から資材の相見積もりや取引先とのコミュニケーションをとることや、工事計画を踏まえてタイミングよく資材の発注を進めることが大切です。
安全管理
安全管理は、建設現場の労働災害を防止し作業員の安全を確保することです。
具体的に実施できる安全管理は以下のとおりです。
- 立入禁止エリアの設置
- 保護具の着用徹底
- 危険箇所の注意喚起の共有
- 安全パトロールの実施
建設業界は他の業界と比較しても事故や怪我が多い業界です。
高所での作業や大きな機械を使った作業では、転落や巻き込まれなどの危険が伴うため、作業員の安全を守るためにも、注意喚起や現場環境の整備は現場管理の重要な役割のひとつといえるでしょう。
品質管理
品質管理とは、設計図や施工図で定められた規格や仕様どおりの資材を使って工事を進める仕事です。
たとえばコンクリートの品質チェックでは、スランプ値やエアー量の測定、強度試験用の供試体の採取など、品質を確保するために必要な検査が複数あります。
検査結果が基準外の場合、適切な処置や再施工が必要です。
品質が確保されないと、構造物の耐久性など性能面で問題が発生するリスクがあります。
工事で建設した建物の品質維持を徹底するためにも、品質管理は重要な役割を果たしているでしょう。
4大管理以外にも求められる管理すべき要素とは
上記で紹介した4大管理以外にも、現場管理に求められる管理は複数あります。
主な事例は以下のとおりです。
- 顧客管理
- 労務管理
- 手続き管理
建設工事では、発注者や近隣住民など、さまざまな人々が関わって進められます。
現場管理の仕事では、顧客との適切なコミュニケーションや作業員の業務環境の管理、政府に提出する行政書類の作成・申請手続きなどの対応もしなければいけません。
たとえば顧客管理では騒音や振動が発生する作業に関して、事前に近隣住民への説明会を開催し、理解を求めることも仕事のひとつです。
多忙できついというイメージもつくほど、現場管理の仕事は多岐に渡ります。
現場管理に求められるスキルを解説
現場管理の仕事は、工事現場であらゆる課題に対応して工事をスムーズに進める必要があるため、幅広いスキルが求められます。
現場管理に求められるスキルは以下のとおりです。
- 危機管理能力
- リーダーシップ
- コミュニケーション能力
建設現場では、資材遅延や人員不足、天候不順など、さまざまなトラブルが発生するリスクがあります。
現場監督は、あらゆるトラブルを事前に想定して、トラブル発生時の対処法を考えておいたり、トラブル発生時でも冷静に事態を把握し、迅速に対処できる能力が求められます。
危機管理能力とリーダーシップを組み合わせることで、工事現場でのトラブルをスムーズに解決できるでしょう。
さらに、安全管理の対策のひとつには、作業員同士のコミュニケーションを深めておく方法も効果的です。
現場管理者が積極的に工事現場の作業員とコミュニケーションをとることで、現場の雰囲気もよくなり、ミスやトラブルを防げるでしょう。
PRODOUGUを活用すれば現場管理も快適に
現場管理の仕事の多くは、現場の仕事とデスクワークに分かれており、それぞれの管理が同時にできず時間がかかってしまうデメリットがあります。
現場の安全管理や進捗管理のために、複数の設計図や施工図を持って回るのは手間がかかるだけでなく、仕事の質が下がっているかもしれません。
現場管理の仕事を効率化させるには、施工管理アプリ「PRODOUGU」の活用がおすすめです。
「PRODOUGU」は、クラウドと連携した施工管理アプリで、保存されたファイルやデータを自由に出し入れしながら複数人で情報を共有できる特徴があります。
主な機能は以下のとおりです。
- 断面図切出
- CAD図面の取り込み
- 撮影箇所ごとの黒板管理
- 電子小黒板
- PDFの複数ページ取り込み
- 検査管理(配筋、仕上げ)
複数の図面をタブレットやスマートフォンで確認しながら指示を出せるため、工事現場でも荷物を減らしつつ必要な業務に取り組めます。
電子小黒板の機能がついているため、工事中の進捗を撮影してデータとして残すことが可能です。
複数人で利用できるため、作業中の変更が出た際の共有や確認もスムーズにできます。
工事現場全体の作業効率を上げたい人や、現場管理の仕事を効率化したい人はぜひ活用してみてください。
まとめ
今回は現場管理の仕事について、業務の役割や求められる資格、具体的な管理すべき要素や必要なスキルを紹介しました。
現場管理は対応すべき業務が多いため、「きつい」「多忙」といわれることが多い仕事です。
多忙な業務を少しでも効率化するには、施工管理アプリを活用するのがおすすめです。
今回紹介したPRODOUGUは設計図や施工図をひとつのアプリで簡単に閲覧、編集、共有ができるため、打ち合わせの回数や連絡作業の手間を減らせます。
さらに、電子小黒板にも対応しているため、撮影したデータの保管はもちろん、書類作成時に工事写真が必要なときも楽々取り出せる点も魅力です。
現場管理はコミュニケーション能力や統率力など幅広いスキルが求められ、対応すべき業務が多いですが、施工管理ツールを活用して少しでも業務をスムーズに進められるように対策してみてはいかがでしょうか。
施工管理ツールに興味のある方、業務の効率化を進めたい人は、ぜひPRODOUGUを検討してみてください。
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