iPadを使って工事写真を管理する方法を解説|写真管理の目的やメリット、注意点やおすすめツールを細かく紹介
2023/09/11
建設現場では、工事の証拠を残す・資材情報を保管するなどの目的で工事写真の撮影が必要です。
工事現場ごとに大量に撮影する工事写真を管理するには、iPadなどのタブレットを利用して専用のツールに保存するのがおすすめです。
建設業界全体で業務効率化が求められている現在、データ管理方法の効率化は、すぐに始めやすく誰でも取り組める業務効率化の取り組み例のひとつです。
今回は、工事現場で撮影する工事写真の管理をより効率化するために、iPadを利用した写真管理のメリットや注意点、おすすめのツールを紹介します。
工事写真の管理をアナログで行っている事業者の人や、タブレットを使った業務効率化に興味がある人はぜひ参考にしてください。
なぜ建設現場で写真管理が求められるのか?
建設現場において、工事写真の撮影とその管理は必須項目といわれています。
なぜ建設現場で写真管理が求められるのでしょうか?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
工程の記録を残すため
工事写真の1番の目的は、記録を残すことです。
工事が完了し、発注者に工事内容を説明する際、報告書の文言だけでなく工事写真を用いて説明を行います。
写真があれば、工事内容をより詳しく伝えられ、品質管理や出来形の証明にもなるでしょう。
工事写真を撮影する場合は、どのタイミングでどの写真を撮るか、事前に計画を立てておくことがおすすめです。
使用した資材のデータを保管するため
工事写真では、下記の情報を黒板に記載して撮影します。
- 工事名
- 工事場所
- 日時
- 施工業者・立会者
- 工種
- 工事目的
- 施工状況
- 利用した資材名
- その他の必要情報
写真の中に黒板を入れる理由は、工事ごとの情報を写真情報として残し、必要な資材が利用されている証拠として利用するためです。
工事写真に利用した資材名や品名を記載すれば、工事後でも利用した資材をどう利用したかを確認でき、トラブル防止に役立つでしょう。
施工後に確認できない箇所の証拠を残すため
工事箇所によっては、施工後に確認できなくなる部分が発生します。
施工後に正しい資材を利用して施工できているかを確認する際に活躍するのが、工事写真です。
工事写真は施工前・施工中・完成後の3回に分けて撮影します。
工事を正しく行っている証拠を残すためにも、撮影漏れが発生しないよう注意しましょう。
建設現場の写真管理にiPadが向いている理由
ここでは、iPadなどのタブレット端末を使った写真管理がおすすめな理由を3つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
データの取り込み作業を削減できるから
デジカメを利用して工事写真を撮影・保管する場合は下記の作業が必要です。
- 工事写真の撮影
- 印刷
- 報告書に貼り付け
- ファイルに綴じて保管
一方、タブレット端末を利用した場合の作業の流れは以下のとおりです。
- 工事写真の撮影
- データ保存
- データをファイルごとに保存
両方を比べてわかるように、iPadなどのタブレット端末を利用すれば印刷の手間が省けるため、撮影するだけで作業が完了します。
iPadだけで多くの作業を実施できるから
iPadなどのタブレット端末を現場作業に利用することで、工事写真の管理以外にもメリットがあります。
iPadで行える施工管理に関する作業の例は、以下のとおりです。
- 保管した図案の取り込み・閲覧
- 工事写真の撮影・保存
- 書類の作成
- スケジュール管理
- 作業員同士の連絡
現場に持ち込む荷物が減ると、確認する書類を準備する手間が省けるので作業効率が上がると考えられます。
施工管理は仕事量が多く、事務所に戻らなければ対応できない作業が多い点がデメリットでしたが、タブレット上で作業ができるようになれば、業務効率化につながるでしょう。
画面が見やすく軽いから
デジカメで撮影する方法と比べ、タブレット端末を利用した撮影は、写真の確認がしやすいというメリットがあります。
撮影した写真は正しい写りをしているか、文字がはっきりと見えるかなどを確認するために、撮影後すぐにチェックする必要があります。
iPadを使った写真の確認であれば、広い画面で工事写真を隅々まで見ることができるため、撮影漏れを防げるでしょう。
iPadは画面が大きい割に薄くて軽いというメリットもあるため、作業中に邪魔になる心配もありません。
iPadで建設現場の写真管理をするメリット
iPadで建設現場の写真管理をするメリットは、以下の3点です。
それぞれ詳しく説明します。
データ保管・共有がスムーズに行える
iPadを利用すれば、建設現場で撮影した工事写真だけでなく、工事に関わるすべてのデータを効率的に保管、共有できます。
たとえば、工事に関わるすべてのデータを管理するファイルをひとつ作成しておけば、そのファイル内に工事写真、図面、打ち合わせの議事録などカテゴリごとのフォルダを管理できます。
iPadはコンパクトで持ち運びが便利なため、建設現場内で瞬時に写真を撮影できますし、工事で必要になったデータをすぐに取り出せれば作業の手間も省けるでしょう。
さらに、データをクラウド上で管理しておけばリアルタイムの情報共有が可能となり、コミュニケーションの円滑化にも役立つはずです。
人的ミスを減らし業務効率化につながる
iPadを用いた写真管理は、人的ミスを減らす役割も果たします。
なぜなら、工事写真で利用する黒板を手書きで記載する場合、人によって文字の読みやすさに差が出たり、記入漏れが発生するリスクがあるからです。
iPadを用いた写真管理を利用すれば、電子小黒板を利用して記載情報を分かりやすくしたり、撮影したデータをすぐにファイル保存して管理を楽にしたりできるため、修正や確認作業を減らすことができるでしょう。
データ管理の安全性を高められる
iPadで写真管理をすれば、データ管理の安全性を高められます。
デジカメの場合、万が一デジカメが盗まれる、もしくは紛失してしまえば、データがなくなるリスクがあります。
さらに、デジカメが壊れてしまえば、データを復旧させるのも簡単ではないでしょう。
しかしiPadを利用すれば、本体はパスワードで管理しておけば他者が見ることができませんし、撮影データはすぐにクラウド上で管理されるため、タブレットが壊れたとしてもデータの保管が可能です。
データ管理における安全性を配慮したい人は、タブレットの活用を検討しましょう。
iPadで建設現場の写真管理をする際の5つの注意点
iPadで建設現場の写真管理をする場合、以下の5つのポイントに注意しましょう。
それぞれ詳しく説明します。
撮影計画を作成して抜け漏れを防ぐ
建設現場での写真管理を効果的に行うために、事前に撮影計画を立てましょう。 撮影計画で決める項目は以下のとおりです。
- 撮影のタイミング(施工前・施工中・完成後)
- どこで撮影するか
- 何を入れて撮影するか
- データの保管場所
計画を立てておくことで、工事写真の抜け漏れを防げます。
5W1Hに沿った写真撮影を行う
工事写真における5W1Hは以下の情報です。
When(いつ) | 撮影する時間帯 |
---|---|
Where(どこで) | 撮影する場所・部位 |
Who(誰が) | 立合者 |
What(何を) | 工事種目・分類 |
Why(なぜ・何のために) | 規格・寸法 |
How(どのように) | 施工状況 |
これらの情報は黒板に記載して写真の中に入れましょう。
5W1Hに沿った情報を入れることで、工事写真で伝えられる情報量を増やすことが可能です。
黒板を写真の中に入れるか電子小黒板を利用する
5W1Hに沿った情報を工事写真に入れる場合、黒板や電子小黒板を利用しましょう。
電子小黒板とは、工事用黒板をデジタル化したもの。
複製して利用できるため、同じ情報を書き直す手間も省けます。
黒板や電子小黒板を入れて撮影する場合、黒板が撮影対象を隠してしまわないように、構図に気をつけましょう。
撮影する時間や対象の撮り方を工夫する
撮影する時間帯やアングルを工夫しましょう。
工事写真の撮影は、明るい時間帯に行うのがおすすめです。
撮影する際は、光が入りすぎて黒板が反射していないか、文字がはっきり見えているかなど、撮影のコンディションを整えておきましょう。
撮影後に写真のチェックを必ず行う
工事写真を撮影した後は、すぐに写真のチェックを行いましょう。
なぜなら、撮影後にすぐチェックすれば、撮影で撮り逃している箇所があった時にすぐ対応できるからです。
施工した後に、施工前の工事写真の撮影ができてないことに気づいても、壊して撮り直すことはできません。
iPadであれば、広い画面で写真の隅々まで確認できるはずなので、必ずチェックを行いましょう。
iPadで建設現場の写真管理をするなら
「PRODOGU(プロドウグ)」にお任せ
iPadで建設現場の写真管理をするなら、株式会社建設システム(KENTEM)が提供する施工管理ツール「PRODOUGU」がおすすめです。
「PRODOUGU」でできることは以下のとおりです。
- 撮影した写真の自動保存
- 電子小黒板を撮影箇所ごとに管理
- アルバム出力
- データへのメモ書き
さらに、図面データの取り出しや図面の計測機能も含まれているため、「PRODOUGU」を持つだけで、施工管理業務の効率化につながります。
人数無制限で利用できるため、会社の業務効率化の取り組みにぜひ利用してみてください。
まとめ
今回は、iPadで建設現場の写真管理をする方法やメリット、注意点、おすすめツール「PRODOGU」を紹介しました。
iPadなどのタブレット端末を使って写真管理を行えば、データ管理やデータの取り出しがスムーズに行えます。
施工管理などの職種であれば、タブレットがあるだけで日々の業務を効率化することも可能です。
iPadを活用して、建設現場の作業効率化に取り組みましょう。
iPadで建設現場の写真管理をしたい人は「PRODOGU」を検討してみてください。
写真管理だけでなく、画面のメモ書きや図面の取り出しもできるため、iPadを持つだけで対応できる業務の幅を広げられます。
こちらから「PRODOGU」の資料をダウンロードできます。
- iPadは、米国および他の国々で登録された Apple Inc. の商標です。
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