SiTE-Overlay

レーザースキャナー等による3次元測量で取得した既設路面の点群データから、道路中心線の線形データ、施工範囲、および任意点の座標を簡単に登録できます。
設計の基準となる単曲線、緩和曲線、折れ線といった多様な線形パターンをシミュレーション可能。
プレビューで線形データをリアルタイムに確認・調整できるため、シミュレーションの精度を最大限に高め、高精度な切削オーバーレイ用設計データを効率的に作成します。

既設路面中心線からの抽出幅とピッチを設定し、『最上点』『最下点』『近傍点』『最頻値』から抽出方法を選択。これにより、高精度な既設路面データを抽出します。特に「近傍点」抽出では、範囲や抽出ピッチの補正も可能です。抽出データは、TS計測による座標値の追加・移動に対応し、横断設計の強力なベースとして活用できます。

「SiTE-Overlay」は、平面路線データに基づいて点群を抽出し、高精度な縦断設計を可能にします。縦倍率の変更や、既設路面（点群）からの許容離れガイド線（縦断警告線）を参照することで、縦断設計変化点数を最小限に抑えた効率的な設計を実現。
また、縦断曲線長（VCL）をプレビュー画面で確認・確定できるため、許容値内で滑らかな設計を追求し、施工品質の向上に貢献します。

縦断設計との連携はもちろん、トータルステーションで取得した既設路面データ端部との擦り付けも可能。横断プレビューで確認しながら、縦断範囲の絞り込み、直線化、平行移動など、各層の横断設計をシミュレーションできます。部分的な範囲設定や、交差点、拡幅部、中央分離帯の有無など、現場状況に応じた柔軟な設計に対応します。

「SiTE-Overlay」の3次元設計データと計測点群データ（施工履歴）を「SiTE-Scope」で連携。切削層厚や標高較差による面管理で、「ICT舗装工」の出来形管理を徹底サポートします。点群からの平坦性計算にも対応し、高精度な施工品質を保証。i-Constructionの出来形評価を強力に推進します。

※SiTE-Scope ICTオプション1（舗装工）が必要です
※平坦性計算はデキスパートの品質管理システム［アスファルト・土質］が必要です