サイト内検索

導入活用事例

比較検討の末、様々なこだわりを満たす遠隔臨場SiteLiveを導入!
今後のシステムの進化に期待

飛島建設株式会社

所在地
東京都港区
ウェブサイト
https://www.tobishima.co.jp/

導入背景

課題
  1. 業務の効率化を推進したい
  2. 新型コロナ感染リスクを低減したい
  3. 発注者が求める遠隔臨場に対応したい
効果
  1. 立会い後の業務の削減
  2. コロナ禍における三密回避
  3. 発注者が求める遠隔臨場の実現

試行を繰り返し慎重に検討

当社では、入札時に求められる技術提案のひとつとして遠隔臨場に早くから注目し、立会検査時の待ち時間を削減する、立会検査の移動費用を削減する、映像記録により齟齬を解消するといった業務効率化に繋がるツールとしてとらえていました。令和元年になると働き方改革、生産性の向上、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の中のキーワードとしても遠隔臨場に注目が集まり、新型コロナウィルス感染症に対する緊急事態宣言発令後には三密回避対策としてもクローズアップされるようになりました。

遠隔臨場を実施するにあたり、胸ポケットに装着するタイプ、メガネタイプ、ヘルメット装着タイプといった専用のウェアラブルカメラを使用するシステムを幾つか試行し、現場で汎用的に使用できる遠隔臨場システムの選定を試みました。しかし、ウェアラブルカメラは遠隔臨場のみでしか使用しないにも関わらず1機約200,000円と高価、ウェアラブルカメラが歩行や作業の邪魔になる、映像送受信のために新規に通信契約が必要、映像を送信するために画質を落としているため映像品質が悪い、送受信間の遅延が大きいなど発注者の実施要領や社内で求められる品質・価格を満たすものは簡単に見つからず、いくつもの遠隔臨場システムで試行を行い慎重に検討を進めていました。(企画本部DX推進統括部土木DXG 課長 向井氏)

企画本部DX推進統括部土木DXG 課長 向井氏

決め手は、「受注者側映像」と「発注者側映像」を同時に確認できること

検討を重ねる中、社内で広く使用しているデキスパートを取り扱っている建設システム社よりiPhoneを撮影機器とする「遠隔臨場SiteLive」を紹介していただきました。iPhoneは一般的なウェアラブルカメラよりも画質が良く、LTE通信により安定した映像の送受信が可能であり、「遠隔臨場SiteLive」による画像は国土交通省が求める遠隔臨場要領の基準を満たすものでした。また建設システム社は情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格である「ISO/IEC27001:2013」を認証取得しており、情報セキュリティ面においても信頼できるものです。 費用面においては、当社はiPhoneを全社員に支給しているため遠隔臨場に関わる投資を抑制することができました。特に注目した機能は、受注者のスマートフォンによる測定箇所の映像、発注者側パソコンのカメラによる発注者の映像、受注者側パソコンのカメラによる受注者側の映像をリアルタイムに1画面で確認でき、スナップショットでも同様の映像が得られるということでした。この機能を持つ遠隔臨場システムは少なく、発注者と受注者が施工確認を行った証左となります。
「遠隔臨場SiteLive」を社内で試行する現場を探していた頃、ある発注者からDXの一環として施工中の工事で遠隔臨場を実施したいと声をかけていただき、急遽「遠隔臨場SiteLive」を導入することになりました。導入に際して不安なところが無かったわけではありません。発注者側ネットワークのセキュリティにより、発注者がログインできない、発注者がパソコンで映像を見ることができないことが他の遠隔臨場システムで起こっていたからです。その確認のために本番実施の前にテストを実施することになり、その場では私も立ち会わせていただいたのですが、パソコンの画面に発注者監督官の映像が映った瞬間にホッとしたことをよく覚えています。 現場の担当者からは発注者に好印象だったと聞いています。発注者は通常の勤務場所から施工現場まで移動に約2時間掛かっており、遠隔臨場導入により移動に関する費用が削減できたとともに、移動にあてていた時間を他の業務にあてることができるようになったそうです。現場担当者からは、遠隔臨場の録画やスナップショットは「KSデータバンク」に自動保存されるのでデータ整理の必要が無く、従来の対面立会のときの立会後のデータ整理の仕事が減ったと報告を受けました。また遠隔臨場実施期間の大半が新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言下であったため三密回避にも貢献することができたとのことです。

現在も幾つかの現場で「遠隔臨場SiteLive」を使用しており、使用している現場からは要望もいただいています。電子黒板はスクリーンショットにしか映り込みませんが動画にも電子黒板を映すことができれば良いと思います。また、遠隔臨場の予約メールを立会者に送信することができますが、予約をしても忘れていることがあるのでリマインダー機能があっても良いと思います。少人数の現場からは、iPhoneのスクリーンショットにも立会者の映像が添付できるなどスマホアプリを機能アップして、発注者のパソコンと受注者のスマートフォンの一対一で遠隔臨場を行うことができるようにし省人化してほしいと要望をいただきました。
「遠隔臨場SiteLive」はアップデートが進み、益々良いものになっている実感があります。今後もシステムの進化を進め、受注者と発注者両者の業務効率化に繋がるものになっていくことを期待しています。

遠隔臨場SiteLiveの使用画面

導入いただいた製品

同じ製品・サービスの事例