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導入活用事例

変更が多発する岩盤掘削にタブレット計測で革命

有限会社日野建設

所在地
島根県雲南市
有限会社日野建設の写真

導入背景

課題
  1. 突然の災害による起工測量や図面の変更作業に大変な時間を要している
  2. 岩盤のボリュームは断面からしか出せないし、正確に出すことも困難である
  3. すぐに土量を出し、セメントを手配したいが、現況横断からしか出す方法がない
効果
  1. リアルタイムに現況を計測できるので、様々な変更にも対応できる
  2. 岩が出た時点ですぐに計測、正確なボリュームを計算し速やかに変更を提出
  3. ざっくりの土量がその場で分かるので材料や運搬手配まで円滑に進められる

予想外の現況変化に対応するための必要不可欠なアイテム

以前、現場で施工中に災害にあい、追加で起工測量や、平面図、横断図など全てのやり直しが発生し、大変な作業を行うことになりました。その時はまだリリース前だった「快測Scan」があれば、その場で解決できたことがたくさんあったと思います。
そういった背景があり、リリースを知った時すぐに採用を決めました。今では土量を求める際の必須アイテムになっています。

日野代表と栗原さんの写真
変更設計で大変な苦労をしたという日野代表(右)と栗原さん(左)

現場事例① 岩の表面を点群で計測、計画との差分で正確な土量を算出

橋台の床掘を施工している際に想定外の岩盤が出てきてしまいました。計画通りの高さより2メートルほど高い位置でした。すぐにボリュームを出し、発注者への変更提出をしなければいけません。本来なら、「快測ナビ」などを使って現況横断を計測し、岩盤量を出さないといけませんが、間の部分は平均になり、正確なボリュームを出すのは難しい。その点「快測Scan」で現況を計測すると、地形そのものが根拠として使えるので、スピーディーかつ正確なボリュームを出すのに適しています。
今回は、予め作成した「SiTECH 3D」の3D設計データと快測Scanで測った点群を「SiTE-Scope」に取り込んで、計画高との差分を点高法で計算しています。こちらの現場では、床掘断面があらかじめ決まっているので、この方法が最良だと判断しました。また、発注者へは根拠図と合わせて岩盤量計算書として提出しました。

「快測Scan」で測った点群と「SiTECH 3D」で作成した設計データ画像
「快測Scan」で測った点群と「SiTECH 3D」で作成した設計データ
快測Scanの画面で土量を算出している画像
岩が出た付近の土量を算出(主に奥側)岩盤量計算書(右下)

現場事例② 配合計画に必要な土量をその場で計算、無駄のない材料発注

次に、平場から土をカットする部分の土量を出さなければいけないケースです。こちらの現場では、ここから出た泥(土)をセメントと配合し、改良して使用するという方法でしたので、残りの土量がどれくらいあるか把握する必要があります。土量がある程度把握できると配合するセメントの量がどのくらい必要かがその場で計算できるため、「快測Scan」で土量を出すことにしました。
初めに「快測Scan」で点群を計測、その後『体積計算機能』を使い、出したい範囲を決めて土量を出す方法です。画面上で向きを変えてDLのライン、平面的な範囲を直感的に決めることが出来るので素早く出せます。ポイントは、計算書として出すのではなく、その場で土量を出すことによって、素早く材料発注や感覚的な工程が組めるということです。「快測Scan」のみで完結させることにより、自分たちがすぐに把握できますし、現場をより円滑に進めることができます。他にも、DLラインを設定し土量を出した現場はいくつかあります。

快測Scanの画面で点群のDLラインを設定している画像
快測Scanの画面で計算範囲を設定している画像
点群計測後、そのままDLラインを設定、計算したい範囲も指定できる

当社の場合、出来形計測での使用は今のところありませんが、災害復旧や床掘の工事が多く掘削中に岩が出ることが非常に多いです。岩盤の土量計算は、これまでも大変な思いをしてきました。「快測Scan」がなかった頃は、任意(変化点)で横断を作成していたのですが、どこまで取るかが難しい。細かくやればある程度出ますが、時間も限られているし、複雑に変化している現況もあります。現在は、点群を撮ってしまえば正確でしかも早い。今後も利用することが増えていくと思います。先日も、他の業者さんから岩がよく出ると相談をされ、「快測Scan」を勧めておきました(笑)。
今後、規模にもよりますが、起工測量にも使ってみようと思っています。

快測Scanの画面で土量が表示されている画像
様々な段取りを行うため、その場で土量が分かることが重要

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