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導入事例

クラウドで“現場を支えるチーム”へ
〈バックオフィス導入で広がる可能性〉

株式会社 板屋建設

所在地
静岡県浜松市
ウェブサイト
https://www.itaya-inc.jp/
現場で作業している様子の画像

導入活用背景

課題
  1. 監督一人に業務が集中し業務過多
  2. 技術者の事務スキル不足による生産性低下
  3. 事務方のバック支援を強化したい
効果
  1. バックオフィス体制により現場負担を大幅軽減
  2. 社員のスキルアップとキャリア拡大
  3. 業務の属人化解消とチーム強化

業務過多の解消〈バックオフィス体制の立ち上げ〉

我が社では、人材不足もあり、一人の監督が抱える業務量が年々増加し、数年前から技術者の業務過多が課題となっていました。また、熟練度の低い技術者ですと事務的な業務に結構時間が掛かってしまい、生産性が低下する原因となっていました。そこで、「現場をサポートできる体制を事務所側で構築しよう」と考え、バックオフィス体制をスタートしました。
バックオフィス業務は、総務部で契約書類関係などを扱っていた女性社員2名が担当しています。最初の取り組みとして、建設ディレクター協会の建設ディレクター育成講座を受講しました。元々、提出書類の作成などは行っていたものの、講座を受講したことにより、建設業の基本知識やバックオフィス業務に必要となるスキルを学ぶことができたので、受講後は書類に求められる意味をより深く理解できるようになりました。さらに、スキルアップを目指して1級施工管理技士補の資格にも挑戦し、1名が見事合格しました。
施工管理ソフトの使い方や業務指示などは、私(社長)が主導して推進しています。部門ごとに任せるとフォローが分散してしまい、現場からも「頼みにくい」という声が出てしまうため、トップダウンで動かすことが成功の鍵だと感じています。

クラウドを活用した効率化〈バックオフィスの実務〉

バックオフィスで行っている具体的な業務としては、着工前提出書類作成や施工体制台帳、安全書類の整備など多岐にわたります。さらに、「写管屋クラウド」を活用して写真の分類ツリー作成・整理・アルバム作成、「SiteBox」による電子小黒板の作成なども行っています。電子小黒板については、「SiteBox」で細別以下の階層に写真タイトル用の分類を作成することで、記事欄の内容を自動反映させています。こうすることでバックオフィスでも容易に黒板作成ができるので、現場では保存済みの黒板を呼び出すだけで撮影できます。現場によっては職人レベルで撮影することもあるのですが、中には黒板を作るのも億劫だとか作れないという人もいるので、バックオフィスで黒板まで作っておいてくれるのは、現場も非常に助かっています。
また、今後はCADスキルを身につけて図面修正にも対応できるよう、「A納図 [A-NOTE]」の練習にも着手しています。
さらに、来年度には新卒のバックオフィス職2名の採用を予定しています。「施工体制クラウド」のマスタ登録など、これまで手が回っていなかった業務も、4名体制で強化していく計画です。

オフィスでスーツ姿の男性が座っている様子
代表取締役社長 鈴木優一氏
オフィスで作業着の女性が二人並んで資料を指さしている様子
バックオフィス業務を担う総務部の女性社員

“現場×オフィス”をつなぐクラウドの力〈進化する建設DX〉

バックオフィスを推進する上で欠かせないのがクラウドの活用です。特にKENTEMのクラウドシリーズは、監督とバックオフィスの情報共有を円滑にするうえで非常に役立っています。5年程前から工事書類をクラウドストレージで管理しており、どこからでも共有できる環境を整えていましたが、写真管理だけはローカル作業がネックでした。
そこで「写管屋クラウド」の存在を知り、連携性の高い「出来形管理クラウド」と併せて導入を決めました。特に今年4月の大幅バージョンアップで、完全クラウド化した「写管屋クラウド」は、「出来形管理クラウド」と同じようにすべてクラウド上で操作できるので、大きな効果を実感しています。以前は「写管屋」でアルバム更新してもローカルデータで共有が難しかったのですが、今ではリアルタイムに共有でき、業務効率が飛躍的に向上しました。
今後の要望としては、「写管屋クラウド」にも工種マスタを搭載して欲しいです。現状では「写管屋」で分類ツリーを作成して、それを転送するかと思いますが、やはりクラウド上ですべてが完結できたほうが良いですよね。そうすれば、現場の合間にも監督がタブレットで操作できますし。できればタブレットで図面も描けたら良いなと思っているくらいです。今のように「写管屋クラウド」、「出来形管理クラウド」と個別のソフトでクラウド対応するのではなく、「デキスパート」自体がブラウザに対応してくれるともっと使いやすくなるのではないでしょうか。今後の対応に期待しています。

スーツの男性と作業着の女性が並んで座り話をしている様子
インタビュー風景
作業着の女性がパソコンで作業をしている様子
バックオフィス作業風景

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