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津波警報と津波注意報の違いとは?発表基準や避難行動を解説

津波警報と津波注意報の違いとは?発表基準や避難行動を解説

2026/03/13

防災

地震発生後、テレビやスマートフォンに表示される「津波警報」や「津波注意報」を見て、具体的な行動に迷うこともあるでしょう。
津波に関する情報は「津波注意報」「津波警報」「大津波警報」の3段階に分かれ、それぞれ予想される津波の高さや危険度が異なります。

この違いを正しく理解していないと、避難の判断が遅れ、命に関わる事態を招く恐れがあります。
本記事では、津波警報と津波注意報の違いを発表基準から具体的な避難行動まで詳しく解説します。
企業の防災担当者や総務担当者の方が、従業員の安全を守るための判断材料として、ぜひ参考にしてください。

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津波警報・津波注意報・大津波警報の発表基準

津波に関する警報・注意報は、気象庁が地震発生後に予想される津波の高さに基づいて発表します。
企業の防災担当者が正しい判断を下すためには、それぞれの基準と想定される被害を把握しておくことが重要です。

気象庁が発表する津波情報の3段階区分

気象庁が発表する津波に関する情報は、「津波注意報」「津波警報」「大津波警報」の3段階に分類されています。

出典: 気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」

この3段階は予想される津波の最大波高によって区分されており、それぞれ取るべき行動が明確に異なります。

津波注意報は予想される津波の高さが0.2m以上1m以下の場合に発表されます。
津波警報は1mを超え3m以下の場合、大津波警報は3mを超える場合に発表されます。

重要なのは、数値が小さいからといって安全とは限らない点です。
津波注意報であっても海中にいる人が流される危険性があり、油断は禁物です。

津波注意報の発表基準と想定される被害

津波注意報は、予想される津波の高さが0.2m以上1m以下の場合に発表されます。
気象庁の発表では、高さの表記として「1m」という数値区分が用いられます。

出典: 気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」

この規模の津波で想定される被害は、海中で泳いでいる人が流されること、小型船舶が転覆すること、養殖いかだが流失することなどです。
一見すると被害が限定的に思えますが、海水浴客やサーファー、港で作業している方にとっては命に関わる危険があります。

津波注意報が発表された際には、ただちに海から上がり、海岸や防波堤には決して近づかないようにしてください。
テレビやラジオ、防災アプリ等で常に最新情報を確認し、注意報が完全に解除されるまでは海に入らないことが鉄則です。

津波警報の発表基準と想定される被害

津波警報は、予想される津波の高さが1mを超え3m以下の場合に発表されます。
気象庁の発表では「3m」という数値区分が用いられ、津波注意報よりも危険度が高い状況を示しています。

出典: 気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」

この規模の津波では、低地での浸水被害が発生し、海岸付近にいる人が流される危険性が極めて高くなります。
木造家屋の場合、1階部分が浸水する可能性があり、逃げ遅れると生命に直結する事態となります。

警報が発表された場合は、ただちに高台や津波避難ビルといった安全な場所へ避難を開始しなければなりません。
警報が解除されるまでは絶対に海岸に近づかず、避難場所に到着した後も、次の波が来る可能性を考慮して最新情報を収集し続けてください。

大津波警報の発表基準と想定される被害

大津波警報は、予想される津波の高さが3mを超える場合に発表される最も緊急度の高い警報です。
気象庁の発表では「5m」「10m」「10m超」という数値区分が用いられます。

出典: 気象庁「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」

この規模の津波では、木造家屋が全壊・流失する被害が想定されます。
鉄筋コンクリート造の建物でも低層階は危険であり、とにかく高い場所への避難が生死を分けます。

大津波警報が発表された際には、家財道具の整理などに時間を取られず、一切の躊躇なく最優先で避難を開始してください。
可能な限り高い場所を目指し、自治体や消防などの公的機関の指示に従いましょう。
また、安全が公的に確認されるまでは、決して自宅や職場に戻ろうとせず、安全な場所にとどまり続けてください。

津波警報と大津波警報の違いを比較表で整理

津波警報と大津波警報の違いを正確に理解することは、適切な避難判断を下すうえで非常に重要です。
ここでは両者の違いを比較表を用いて整理し、判断の基準を明確にします。

予想される津波の高さによる区分の違い

津波警報と大津波警報の最も基本的な違いは、予想される津波の高さです。
この高さの違いが、取るべき避難行動の緊急度を大きく左右します。

以下の表で、津波注意報も含めた3段階の区分を整理します。

種類 発表基準(予想最大波) 数値区分
津波注意報 0.2m〜1m 1m
津波警報 1m超〜3m 3m
大津波警報 3m超 5m / 10m / 10m超

この表からわかるように、津波警報は最大で3mまでの津波を想定していますが、大津波警報は3mを超える津波を想定しています。

東日本大震災では最大40m以上の津波が観測されており、大津波警報が発表された場合の危険性がいかに高いかがわかります。

出典: 地震調査研究推進本部 「2011年東北地方太平洋沖地震の津波の高さ(遡上高)分布図」

被害規模と緊急度の違い

津波警報と大津波警報では、想定される被害の規模と避難の緊急度が大きく異なります。
この違いを正しく認識することが、適切な避難行動につながります。

観点 津波警報 大津波警報
津波の規模 中規模(1m超〜3m) 大規模(3m超)
被害範囲 局所的(海岸・低地) 広範囲(内陸部まで)
想定被害 低地浸水、人が流される 木造家屋全壊・流失、致命的危険
緊急度 高い 極めて高い
取るべき行動 即時避難 最優先で命を守る避難

津波警報では「即時避難」が必要であり、大津波警報では「何をおいても命を守る避難」が求められます。
企業の防災担当者は、この違いを従業員に周知し、警報の種類に応じた行動を事前に定めておくことが推奨されます。

津波警報・注意報発表時に取るべき避難行動

津波警報や注意報が発表された際に、具体的にどのような行動を取るべきかを理解しておくことは、生存率を高めるうえで極めて重要です。
ここでは、警報・注意報の種類ごとに具体的な避難行動を解説します。

津波注意報発表時の具体的な行動

津波注意報が発表された場合、被害が限定的とはいえ、海中や海岸付近にいる人にとっては命に関わる危険があります。
「注意報だから大丈夫」という油断が最も危険です。

海でレジャーを楽しんでいる最中であれば、ただちに海水浴やサーフィンを中止して海から上がってください。
港湾での作業も即座に中断し、速やかに安全な場所へ移動しましょう。
また、海岸や防波堤には絶対に近づかず、テレビや防災アプリで情報を追いながら、注意報が解除されるまでは決して海に戻らないでください。
海岸近くに事業所を構える企業は、従業員への注意喚起と移動指示を最優先で行う必要があります。

企業として海岸近くに事業所がある場合は、従業員への注意喚起と、海岸から離れた場所への移動指示を速やかに行う必要があります。

津波警報・大津波警報発表時の即時避難行動

津波警報または大津波警報が発表された場合は、速やかに避難を開始してください。
地震発生から津波到達までの時間は場所によって数分程度の場合もあり、迅速な判断が求められます。

発表直後に取るべき行動を時系列で整理します。

まず最初の1分では、周囲の人へ警報発表を伝えます。
家族、同僚、近隣住民に声をかけ、一人でも多くの人が避難できるようにしましょう。
企業の場合は、事前に決められた指揮系統に従って情報伝達を行います。

5分から10分以内には避難行動を完了させることを目指します。
この際、渋滞に巻き込まれるリスクがあるため原則として車は使わず徒歩で避難し、停電による閉じ込めを避けるためエレベーターではなく階段を利用してください。
目指すのは、より高い場所、あるいは頑丈な津波避難ビルです。「ここまで来ればいい」と妥協せず、可能な限り遠く、高い場所を目指し続けましょう。

避難時に避けるべき危険な行動

津波からの避難時には、やってはいけない危険な行動があります。
これらの行動は過去の災害で多くの犠牲者を出した原因となっており、絶対に避けなければなりません。

まず、津波の様子を見に海岸や川沿いに近づくのは言語道断です。
また、貴重品を取りに戻ったり、渋滞の元となる車での避難を強行したりすることも命取りになります。
「まだ大丈夫だろう」という自己判断で避難を遅らせることは、自分だけでなく周囲の逃げ遅れも招きかねません。

特に注意すべきなのは、第1波の後に戻る行動です。
津波は複数回押し寄せ、第2波や第3波の方が大きくなることがあります。
警報が解除されるまでは、絶対に海岸や低地に戻ってはいけません。

企業のBCP対策として、津波警報発表時の従業員の安否確認や避難状況の把握は重要な課題です。
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津波警報発表後の避難所での注意点

津波警報が発表され、無事に避難所へ到着した後も、安全が確保されたわけではありません。
避難所での適切な行動と正確な情報収集が、その後の安全を左右します。

避難所到着後の安全確保と二次災害への警戒

避難所に到着した後も、二次災害への警戒を怠ってはいけません。
地震と津波はしばしばセットで発生するため、余震による建物倒壊や、第2波・第3波の津波に注意が必要です。

まずは建物内の安全な場所を確認し、万が一その避難所自体が津波浸水域に含まれる恐れがある場合は、さらなる高台へ移動する準備を整えておきましょう。
また、避難所という共同生活の場では、定められたルールを遵守し、周囲と協力し合う姿勢が欠かせません。
混乱の中で広まりやすいデマや誤情報に惑わされないよう、冷静な対応を心がけてください。

企業の防災担当者は、避難完了後に従業員の安否確認を行い、負傷者がいないか、支援が必要な人がいないかを把握する必要があります。

正確な情報を得るための情報収集手段

津波警報の継続中は、信頼できる情報を常にアップデートし続けることが極めて重要です。
不確かな情報に基づいて独断で行動することは、命に関わる大きなリスクを伴います。

情報収集には、NHKなどのテレビ放送や、停電時でも機能する乾電池式のラジオ、自治体の防災行政無線を積極的に活用しましょう。
また、気象庁の公式発表や自治体のSNS、防災アプリといったデジタルツールも有力な情報源となります。

特に、SNSは情報拡散が早い反面、誤情報も拡散されやすいため、必ず公式発表と照らし合わせて確認することが重要です。
「〇〇らしい」という伝聞情報ではなく、公的機関からの一次情報を確認する習慣をつけましょう。

帰宅判断の基準と解除後の行動

津波警報が解除された後の帰宅判断も、慎重に行う必要があります。
自己判断による帰宅は避け、自治体の指示や避難情報の解除を確認することが原則です。

帰宅を判断する際は、まず津波警報・注意報が完全に解除されていること、そして自治体から帰宅の許可や安全宣言が出されているかを確認してください。
同時に、道路の損壊や浸水状況など、帰宅ルートの安全性を把握することも忘れてはいけません。
もし自宅の安全に不安がある場合は無理に帰宅せず、避難所にとどまる選択も必要です。帰宅後も余震が発生する可能性があるため、すぐに避難できる準備は維持しておきましょう。

企業としては、従業員の安全な帰宅を確認するとともに、翌日以降の業務再開に向けた体制構築を進める必要があります。
事業所の被害状況確認、取引先への連絡、顧客対応など、BCPに基づいた対応を開始しましょう。

企業が津波警報に備えて準備すべき事前対策

津波警報が発表されてから対応を考えるのでは、適切な判断と行動は難しくなります。
企業として事前に準備を整えておくことが、従業員の命を守り、事業継続を可能にする鍵となります。

避難計画の策定と従業員への周知

企業が津波に備えるうえで最も重要なのは、事前に避難計画を策定し、全従業員に周知しておくことです。
計画があっても周知されていなければ、いざというときに機能しません。

避難計画に盛り込むべき項目は以下のとおりです。

  • 避難場所(第1候補、第2候補)
  • 避難ルート(複数のルートを確保)
  • 避難の判断基準(津波警報発表時は即時避難など)
  • 避難指示の発令者と伝達方法
  • 従業員の役割分担(避難誘導担当、要支援者サポート担当など)
  • 連絡手段(携帯電話が使えない場合の代替手段)
  • 家族との集合場所の確認方法

計画を策定したら、全従業員に配布し、定期的に説明会を開催して理解度を確認しましょう。
新入社員や異動者にも、速やかに周知する仕組みを整えることが重要です。

防災備蓄品の準備と定期点検

津波警報発表後、避難所での生活が長期化する可能性もあります。
企業として最低限の防災備蓄品を準備しておくことで、従業員の安全と健康を守ることができます。

準備すべき防災備蓄品の例は以下のとおりです。

  • 保存水(1人1日3リットル×3日分を目安)
  • 非常食(アルファ米、缶詰、栄養補助食品など)
  • 懐中電灯・予備電池
  • 携帯ラジオ
  • 救急セット
  • 防寒具(毛布、アルミシートなど)
  • 簡易トイレ
  • モバイルバッテリー

備蓄品は準備するだけでなく、定期的な点検が重要です。
保存水や非常食には消費期限・賞味期限があるため、半年に1回程度の頻度で確認し、期限が近いものは入れ替えるなどの管理が求められます。

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定期的な避難訓練の実施とBCPへの組み込み

避難計画を策定し、備蓄品を準備しても、実際に訓練を行わなければ有事に機能しません。
定期的な避難訓練を実施し、計画の実効性を検証することが重要です。

避難訓練で確認すべきポイントは以下のとおりです。

  • 避難指示が全従業員に迅速に伝わるか
  • 避難ルートに問題はないか(障害物、狭い通路など)
  • 避難完了までの所要時間は想定内か
  • 要支援者のサポートは適切に行われるか
  • 安否確認は迅速に行えるか

訓練後は必ず振り返りを行い、発見された課題を計画に反映させましょう。
また、津波対策はBCP(事業継続計画)の中に組み込み、事業継続の観点からも検討することが重要です。

BCPでは、津波被害を受けた場合の事業継続方法、代替拠点の確保、重要データのバックアップなども検討しておく必要があります。
防災対策と事業継続対策を一体的に進めることで、企業としての災害対応力を総合的に高めることができます。

まとめ

本記事では、津波警報と津波注意報の違いについて、発表基準から具体的な避難行動、企業としての事前対策まで解説しました。
津波注意報は予想される津波の高さが0.2m〜1m、津波警報は1m超〜3m、大津波警報は3m超の場合に発表され、それぞれ取るべき行動が異なります。

津波注意報であっても油断せず、警報の種類に応じた適切な行動を速やかに取ることが大切です。
特に津波警報・大津波警報の発表時は、ただちに高台や津波避難ビルへ避難し、解除されるまで海岸には近づかないようにしましょう。

企業の防災担当者は、事前に避難計画を策定し、従業員への周知と定期的な訓練を実施することで、有事の対応力を高めておくことが求められます。
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