【知っておきたい】激甚災害とは?指定される基準や影響、支援内容を紹介
2026/08/19
「激甚災害」という言葉をニュースで耳にする機会が増えているものの、その意味や指定基準を正確に把握している企業は多くありません。
激甚災害に指定されると、被災地の復旧・復興を後押しする財政支援が実施されます。
しかし、事業を継続する企業にとっては、国の支援を待つだけでなく、自社での事前対策が重要となります。
本記事では、激甚災害の定義や指定基準、企業への影響、支援内容を、防災担当者や経営者の視点から解説します。
災害発生時は“最初の1分”で差がつきます。
総合防災アプリ「クロスゼロ」なら、気象庁情報に連動した通知と安否確認を自動で配信。初動の遅れを最小にします。避難指示や連絡を即座に届け、防災対策をもっと効率的に。
クロスゼロの機能や導入事例をまとめた資料を無料でご用意しました。
役立つ情報満載
激甚災害とは
激甚災害とは、国民生活や地域経済に著しい被害をもたらした災害のうち、国が特別な財政援助や助成を行う必要があると認めたものを指します。
大規模な地震や台風、豪雨などが発生した際、テレビや新聞で「激甚災害に指定される見通し」という報道を目にすることがあります。
その言葉の意味や制度の全体像を理解しておくことが、企業の防災対策において重要です。
激甚災害の法的定義
激甚災害は「激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律(激甚災害法)」に基づいて指定される制度です。
この法律は、地方公共団体や被災者に対する国の財政援助を定めることを目的としています。
通常の災害復旧では地方自治体や個人の負担が生じますが、激甚災害に指定されることで国の補助率が引き上げられ、復旧・復興の負担が軽減される仕組みとなっています。
特別警報や災害救助法との違い
激甚災害と混同されやすい制度に「特別警報」や「災害救助法」があります。
特別警報は気象庁が発表する情報の一種で、災害発生前の注意喚起を目的としています。
一方、災害救助法は被災直後の応急救助を目的とした法律です。
これらに対し、激甚災害は災害発生後の「復旧・復興段階」における財政支援を定める点で役割が異なります。
激甚災害制度が創設された背景
激甚災害法は1962年(昭和37年)に制定されました。
それ以前は大規模災害のたびに個別の特別立法が必要となり、支援の決定に時間を要する傾向がありました。
こうした課題を解消し、体系的に被災地を支援するために、あらかじめ支援の枠組みを定めておく制度として激甚災害法が誕生した経緯があります。
激甚災害の指定基準
激甚災害に指定されるためには、被害の規模が一定の基準を満たす必要があります。
指定には災害全体を対象とするものと、市町村単位で指定されるものの2種類があります。
ここでは、激甚災害が判断される基準や指定の流れを整理します。
企業においては、自社の所在地が指定対象になるかどうかを把握することが支援活用の起点となります。
「本激」と「局激」の違い
本激は、台風や地震などの「災害そのもの」を指定対象とするもので、被害が広域に及ぶ場合に適用されます。
一方、局激は市町村単位で指定される局地激甚災害を指します。
1962年の激甚災害法制定当初は、全国規模の被害を基準としていたため、被害が特定地域に集中していても指定の対象となりにくいケースがありました。こうした課題を踏まえ、市町村単位の被害状況を基準に指定する局激の仕組みが設けられ、局地的な災害についても特別措置が適用されるようになりました。
指定における数値基準
激甚災害の指定は、被害額が全国または当該地域の財政規模に対して一定割合を超えるかどうかで判断されます。
たとえば公共土木施設等の災害復旧事業では、被害総額が地方公共団体の標準税収入に対する割合などをもとに判断されます。
これらの基準は、中央防災会議が定める「激甚災害指定基準」および「局地激甚災害指定基準」に規定されています。
指定までの流れとスケジュール
激甚災害の指定は、災害発生後に各省庁が被害状況を調査し、内閣府が中央防災会議に諮問した上で、政令によって決定されます。近年は迅速化が進み、被害の全容が判明する前でも見込みで早期に指定を公表するケースがみられます。
ただし、正式な指定までには時間を要する場合があるため、企業は指定を待たずに自社の対応を進めることが重要です。
激甚災害が企業経営に与える影響
激甚災害に該当するような大規模災害は、企業経営に深刻な影響を及ぼすおそれがあります。
その被害は、建物や設備の損壊といった直接的なものにとどまりません。
取引先や物流の停止、従業員の被災など、事業継続に関わる連鎖的なリスクが懸念されます。
ここでは、激甚災害が企業にもたらす影響を整理します。
直接被害と間接被害の発生
激甚災害による企業の被害は、直接被害と間接被害の2つに別けられます。
直接被害は、工場や店舗、設備、在庫などの物的損壊を指します。
一方、間接被害は営業停止による売上減少や復旧に伴う追加コスト、顧客離れなどです。
間接被害は長期化しやすく、中小企業において影響が大きくなる傾向があります。
サプライチェーン寸断のリスク
自社が直接被災していなくても、激甚災害の影響で取引先や物流網が停止すると、部品や原材料の調達が滞り事業に影響が及ぶことがあります。
現代のサプライチェーンは広範囲にわたってつながっているため、遠隔地の災害であっても影響を受ける場合があります。
調達先の分散や代替ルートの確保が、事業継続における課題となっています。
従業員の安全確保と安保確認
激甚災害が発生した際、企業に従業員の安全確保が求められます。
安否確認が遅れると、事業復旧の初動に影響を及ぼすおそれがあります。電話がつながりにくくなる混線の状況下では、安否情報を集約する仕組みが重要です。
従業員の安全確保は、企業の社会的責任を果たす上でも重要です。
こうした従業員の安否確認や情報集約の課題は、専用ツールの導入によってスムーズに対応しやすくなります。
総合防災アプリ「クロスゼロ」なら、災害発生時に安否確認を配信し、回答状況を一覧で把握できます。
まずは機能の詳細を資料でご確認ください。
激甚災害の指定で受けられる支援内容
激甚災害に指定されると、被災地の復旧・復興を後押しするさまざまな支援措置が講じられます。
支援の対象は自治体だけでなく、中小企業や農林漁業者にも及びます。
ここでは、企業が知っておくべき代表的な支援内容を紹介します。
どのような支援があるかを理解しておくことで、被災時に速やかに活用できる体制を整えられます。
中小企業向けの金融支援措置
激甚災害に指定されると、中小企業に対する信用保証の特例措置が適用されることがあります。
これにより、災害復旧に必要な資金の借入を申し込むことが可能です。
信用保証の特例措置が適用された場合、通常の保証枠とは別枠で保証が受けられる災害関係保証などが用意されます。
被災企業の事業再建を支援する制度の一つです。
公共土木や農地等への復旧支援
激甚災害における支援策の一つに、公共土木施設や農地・農業用施設の災害復旧事業に対する国庫補助率の引き上げがあります。
道路や河川、堤防などの復旧に対して国が補助を行う仕組みです。
これにより地域のインフラ復旧が進み、企業の事業活動再開を後押しする環境が整います。
企業が直接受け取る支援ではありませんが、地域経済全体の回復に関わります。
支援を受けるための注意点
激甚災害の支援を受けるには、被害状況を記録し、必要な書類を整える必要があります。
被災直後は状況が混迷しやすいため、平時から証跡の残し方を決めておくことが大切です。
また、支援制度は災害ごとに適用範囲が異なる場合があるため、情報は国や自治体の公式発表で確認することをおすすめします。
激甚災害を想定した企業のBCP対策
激甚災害による被害を抑えるには、国の支援を待つだけでなく、企業自らが事前に備えることが重要です。
事業継続計画(BCP)の策定は、その取り組みの一つです。
ここでは、激甚災害を想定した企業の備えについて解説します。
事前の準備が、被災後の初動対応や事業復旧の進捗に影響を与えます。BCP策定の重要性について、今一度確認しましょう。
事前対策としてのBCP策定
BCP(事業継続計画)とは、災害などの緊急事態が発生した際に、事業を継続または復旧するための計画です。
大規模な災害を想定し、優先的に復旧すべき業務を洗い出しておくことが有効です。
中核業務の特定、代替拠点の確保、復旧目標時間の設定など、有事の行動を平時に決めておくことで、被災時の迅速な対応につながります。
安否確認と情報連携の仕組み構築
災害の発生直後は、従業員の安否確認と情報連携が重要視されます。
電話が混線して連絡が取れない状況を想定し、複数の連絡手段を確保しておくことが望ましいです。
安否確認システムやハザード情報を共有できるアプリを導入し、緊急連絡の体制を平時に整備しておくことが大切です。
激甚災害を想定した情報連携体制の構築には、スマートフォンで手軽に使える防災アプリを導入する選択肢があります。
総合防災アプリ「クロスゼロ」は、安否確認や緊急連絡、ハザード情報の共有を一つのアプリで実現します。実際の操作感を体験できる無料デモをご活用ください。
日常的な防災訓練と備蓄の管理
計画やツールを用意するだけでなく、有事の際に機能するよう運用することが求められます。
定期的な訓練を通じて、従業員が対応手順を確認しておくことが重要です。
あわせて、保存水や食料などの備蓄品を確保し、消費期限・賞味期限を管理することも重要です。
訓練と備蓄の双方から、災害時を想定した体制を整えていきましょう。
まとめ
激甚災害とは、国民生活に著しい被害を与えた災害に対し、国が財政支援を行う制度です。
指定基準や支援内容を把握した上で、企業においては国からの支援だけでなく、自社で被害を抑える備えを整えることが重要です。
BCPの策定、安否確認体制の構築、日頃の訓練と備蓄を通じて、災害に対する備えを進めておくことが大切です。
KENTEM(株式会社建設システム)は、企業の防災・BCP対策を支援する総合防災アプリを提供しています。安否確認や緊急連絡、ハザード情報の共有、保存水・備蓄品の管理までを一元化し、被災時の初動対応をサポートします。
災害への備えを検討している方は、総合防災アプリ「クロスゼロ」のサービス資料をご覧ください。
災害発生時は“最初の1分”で差がつきます。
総合防災アプリ「クロスゼロ」なら、気象庁情報に連動した通知と安否確認を自動で配信。初動の遅れを最小にします。避難指示や連絡を即座に届け、防災対策をもっと効率的に。
クロスゼロの機能や導入事例をまとめた資料を無料でご用意しました。
役立つ情報満載
クロスゼロに関する
無料相談(最大60分)
総合防災アプリ「クロスゼロ」にご興味をお持ちいただいた方は、お気軽にお申し込みください。
企業防災の仕組みづくりや防災DXに関するご相談はもちろん、ご希望がございましたら「クロスゼロ」の機能をご覧いただくこともできます。



