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ISO認証とは?|BCPにおけるメリットと取得のポイント

2025/11/10

防災

近年、自然災害の頻発や新型コロナウイルスの影響を受け、企業にとってBCP(事業継続計画)の重要性がより一層高まっています。
多くの企業がBCPを策定していますが、「本当に有効に機能するのか」という不安を抱えているのも事実です。

そこで注目されているのが、国際標準化機構(ISO)が制定するISO認証の取得です。
特に事業継続マネジメントシステムに関する国際規格ISO22301は、BCP対策の妥当性を第三者機関によって証明し、企業の危機管理能力の向上と信頼性確保に大きく貢献します。
本記事では、ISO認証の基本概念からBCP対策におけるメリット、具体的な取得手順まで、企業の防災担当者が知っておくべき重要なポイントを詳しく解説いたします。

ISO認証の取得は、BCP対策を国際基準で証明し企業価値向上につながる重要な取り組みです。
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ISO認証とは?
国際標準の品質保証システム

ISO認証は、企業の製品やサービス、マネジメントシステムが国際基準に適合していることを第三者機関が証明する制度です。
世界共通の品質保証の仕組みとして、企業の信頼性向上と国際競争力の強化に役立ちます。
特にBCPにおいては、災害や緊急事態への対応能力を客観的に評価し、ステークホルダーに対して企業の事業継続力を明確に示すことができます。

国際標準化機構(ISO)の役割と概要

国際標準化機構(International Organization for Standardization)は、スイスのジュネーブに本部を置く国際機関です。
1947年に設立され、現在では世界167の国と地域の標準化団体が参加し、製品・サービス・システムの品質、安全性、効率性を確保するための国際規格を制定しています。

ISOが策定する規格は、技術仕様から品質マネジメントシステム、環境管理、情報セキュリティまで幅広い分野にわたります。
これらの規格は世界中で適用されるため、国際取引における信頼性の基盤となっています。
現在までに24,000を超える規格が発行されており、企業活動のあらゆる側面において標準化の指針を提供しています。

ISO規格が企業にもたらす価値

ISO規格の導入により、企業は品質向上、コスト削減、リスク管理の強化という3つの主要な価値を獲得できます。
品質マネジメントシステムの確立により、製品・サービスの一貫した品質を保証し、顧客満足度の向上につながります。

さらに、標準化されたプロセスの実行により業務効率が改善され、無駄の削減とコスト削減を実現できます。
リスク管理の観点では、予測可能なリスクへの対策を体系的に整備し、事業継続性の確保に大きく貢献します。
これらの価値は、企業の競争力強化と持続的成長の基盤となる重要な要素です。

第三者認証による信頼性の確保

ISO認証の最大の特徴は、独立した第三者機関による客観的な評価と認証です。
日本適合性認定協会(JAB)などから認定を受けた認証機関が、厳格な審査プロセスを経て認証が付与されます。

この第三者認証により、企業は自己申告では得られない高い信頼性を獲得できます。
取引先や顧客、投資家などのステークホルダーに対して、国際基準を満たす企業であることを客観的に証明できるのです。
また、適合性評価プロセスを通じて企業の管理体制や運用状況が継続的に監視されるため、品質の維持・向上が担保されます。

BCP対策で活用できる
主要なISO認証

BCP対策に関連するISO認証には、事業継続マネジメントシステムを中心とした複数の規格があります。
これらの規格は相互に連携し、企業の総合的な危機管理能力の向上に貢献します。
最も重要なのがISO22301ですが、品質管理や情報セキュリティなど他の分野との統合的な取り組みにより、さらに効果的なBCP対策を実現できます。

ISO22301:事業継続マネジメントシステム

ISO22301は、事業継続マネジメントシステム(BCMS)に関する国際規格として2012年に制定されました。
この規格は、災害やシステム障害など業務が継続できなくなる事態に対して、組織が対処し事業を継続するための包括的な枠組みを提供します。

ISO22301の要求事項には、事業影響度分析、リスクアセスメント、事業継続戦略の策定、緊急時対応計画の作成などが含まれます。
これらの要素を統合的に管理することで、災害やシステム障害、パンデミックなどの緊急事態に対する組織の対応力を強化できます。
また、PDCAサイクルに基づく継続的改善により、変化する脅威環境に適応した事業継続能力の維持・向上が可能です。

その他のBCP関連ISO規格

BCP対策では、ISO22301以外にも複数のISO規格が重要な役割を果たします。
代表的なものとして、緊急時でも製品・サービスの品質を維持する基盤となるISO 9001(品質マネジメントシステム)が挙げられます。

また、ISO14001(環境マネジメントシステム)は災害時の環境影響を最小化する対策に活用され、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)のISO27001は、情報資産の保護とサイバー攻撃対策において不可欠です。
これらの規格を統合的に運用することで、多角的なリスクに対応できる強固な事業継続体制を構築できます。

ISO認証とBCP策定の関係性

ISO認証の取得は、単なるBCP策定を超えて、事業継続能力の継続的な向上を実現する仕組みです。
多くの企業がBCPを策定していても、その実効性や更新管理に課題を抱えています。

ISO認証では、策定したBCPが要求事項を満たしていることに加え、定期的な見直しと改善が義務付けられます。
内部監査手順や経営層によるレビューを通じて、BCPの有効性を継続的に検証し、組織の成長や環境変化に応じた改善を図ることができます。
この継続的改善プロセスにより、形式的なBCPから実際に機能する事業継続システムへの転換が可能になります。

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ISO22301取得がもたらす
3つの重要なメリット

ISO22301の取得は、企業にとって単なる認証以上の価値をもたらします。
第三者機関による客観的な評価を通じて、BCP対策の実効性を証明し、組織の危機管理能力を継続的に強化できます。
さらに、認証取得により企業価値の向上と競合他社との差別化を実現し、ステークホルダーからの信頼獲得にも大きく貢献します。

BCP対策の妥当性証明による信頼度向上

ISO22301認証は、企業のBCPが国際基準を満たしていることを第三者機関が客観的に証明する制度です。
多くの企業がBCPを策定していても、その有効性や実効性について不安を抱えているのが現状です。

認証取得により、取引先や顧客、金融機関などのステークホルダーに対して、災害や緊急事態への対応能力を明確に示すことができます。
特に重要なサプライチェーンの重要な一部を担う企業では、取引先からのBCPに関する要求が年々厳しくなっており、ISO22301認証がビジネス機会の拡大につながるケースも増加しています。
また、官公庁の入札参加資格や大手企業の取引条件において、ISO認証取得が優遇される場合も多く、企業の競争力強化に直結する効果が期待できます。

危機管理能力の継続的な改善と強化

ISO22301の要求事項に基づく事業継続マネジメントシステムの構築により、組織の危機管理能力が体系的に強化されます。
単発的なBCP策定とは異なり、継続的な改善プロセスが組み込まれているため、変化する脅威環境に適応した対応力の維持・向上が可能です。

具体的には、事業影響度分析によるリスクの定量化、復旧時間目標(RTO)や復旧時点目標(RPO)の設定、定期的な机上訓練や演習の実施などを通じて、実践的な危機対応能力を習得できます。
内部監査プロセスにより、システムの有効性を定期的に検証し、課題の早期発見と改善につなげることも可能です。
このPDCAサイクルに基づく継続的改善により、組織のリスク管理体制が着実に強化され、実際の緊急事態における対応力の向上を実現できます。

企業価値向上と競合他社との差別化

ISO22301認証の取得は、企業の社会的責任(CSR)の履行と持続可能な経営体制の構築を対外的に示す重要な指標となります。
近年、ESG投資の観点から、投資家や金融機関が企業のリスク管理体制を重視する傾向が強まっています。

認証取得により、株主や投資家に対して事業継続リスクの適切な管理を証明でき、企業価値の向上と資金調達の円滑化につながります。
また、人材採用の場面でも、安定した経営基盤と危機管理体制を持つ企業として、優秀な人材の獲得に有利に働くでしょう。
競合他社との差別化においても、ISO認証は重要な競争優位性となります。
同等の製品・サービスを提供する企業の中で、国際認証を取得している企業は信頼性の面で優位に立つことができ、新規顧客の獲得や既存顧客の維持に大きく貢献します。

ISO22301認証取得の
具体的な手順

ISO22301認証取得は、計画的なアプローチと段階的な実施が成功の鍵となります。
認証機関の選定から最終的な認証取得まで、通常1年程度の期間を要するため、適切なスケジュール管理と準備が不可欠です。
審査プロセスは2段階に分かれており、文書審査と実地審査を経て最終的な認証が付与されます。
認証取得後も定期的な維持審査と3年ごとの更新審査が必要となるため、継続的な取り組み体制の構築が重要です。

認証機関の選定と申し込み手続き

ISO22301認証取得の第一歩は、適切な認証機関の選定です。
日本国内には約50社の認証機関が存在し、それぞれ特徴や強みが異なります。
認証機関の選定においては、JAB(日本適合性認定協会)による認定を受けているか、業界での実績と専門性、審査員の質と経験などを総合的に評価することが重要です。

認証機関が決まったら、まず相談と見積もりを依頼します。
組織の規模や業種、既存のマネジメントシステムの状況などを詳しく説明し、審査工数と費用の見積もりを取得します。
複数の認証機関から見積もりを取ることで、適切な判断材料を得ることができます。
見積もり内容に納得できたら、正式な申し込み手続きを行います。
この際、審査契約書の内容を十分に確認し、審査スケジュールや費用支払い条件、認証維持に関する条件などを明確にしておくことが重要です。

2段階審査プロセスの詳細

ISO22301の認証審査は、第一段階審査(文書審査)と第二段階審査(実地審査)の2段階で実施されます。
第一段階審査では、事業継続方針、BCP文書、手順書、記録類などの文書が要求事項を満たしているかを審査します。

審査員は提出された文書を詳細に検討し、事業継続マネジメントシステムの設計が適切か、必要な要素が網羅されているか、文書間の整合性が取れているかなどを評価します。
文書に不備がある場合は、第二段階審査に進む前に修正が必要となります。
第二段階審査は実地で行われ、文書化されたシステムが実際に運用されているかを現場で確認します。
経営層や従業員へのインタビュー、記録類の確認、訓練の実施状況確認などが行われ、システムの実効性が総合的に評価されます。

認証維持のための定期審査と更新

ISO22301認証の有効期限は3年間ですが、この期間中にも定期的な維持審査が実施されます。
通常、認証取得後6ヶ月から1年ごとにサーベイランス審査(定期審査)が行われ、システムの継続的な運用状況が確認されます。

定期審査では、内部監査の実施状況、マネジメントレビューの結果、改善活動の進捗、訓練の実施記録などが重点的にチェックされます。
システムの運用に重大な欠陥が発見された場合は、認証の一時停止や取り消しとなる可能性もあるため、継続的な改善活動が不可欠です。
3年の認証期間が満了する際には、更新審査を受ける必要があります。
更新審査は初回認証審査と同様の2段階プロセスで実施され、システムの成熟度と継続的改善の成果が総合的に評価されます。
認証維持のためには、この更新審査を3年ごとに受け続ける必要があります。

ISO認証取得時の
注意点と成功のポイント

ISO認証取得を成功させるためには、事前の準備と計画的な進行が重要です。
認証取得には相当の時間と費用を要するため、現実的なスケジュールと予算計画を立てることが不可欠です。
また、認証取得後の継続的な運用体制の構築も同様に重要であり、組織全体でのコミットメントと責任分担を明確にする必要があります。

取得期間と有効期限の管理

ISO22301認証取得には、申請から認証書発行まで最短でも約1年の期間が必要です。
事業継続マネジメントシステムの構築、文書化、運用実績の蓄積、内部監査の実施など、多くのステップを経る必要があるためです。

特に重要なのは、システム運用実績の蓄積期間です。
認証審査では、システムが継続的に運用され、改善活動が実施されている証拠を求められるため、最低でも3ヶ月から6ヶ月程度の運用実績が必要となります。
また、内部監査の実施とマネジメントレビューも必須要件であり、これらを含めた準備期間を十分に確保する必要があります。
認証取得後は3年間の有効期限があり、期限切れを防ぐための更新手続きを計画的に進める必要があります。
更新審査も相当の準備期間を要するため、有効期限の1年前には更新準備を開始することが推奨されます。

継続的な運用体制の構築

ISO認証の真価は、取得後の継続的な運用にあります。
認証取得はゴールではなく、日常的な運用と改善活動を通じて組織の危機管理能力を継続的に向上させることが重要です。

継続的な運用には、専任の責任者と推進体制の確立が不可欠です。
事業継続責任者を任命し、各部門との連携体制を構築することで、システム全体の統括管理を行います。
定期的な内部監査の実施、従業員への教育訓練、机上訓練や実動訓練の計画的な実施なども重要な運用要素です。
また、経営層のコミットメントも継続運用の成功要因となります。
マネジメントレビューを通じて、システムの有効性を定期的に評価し、必要な資源の配分や改善指示を行うことで、組織全体での取り組みを維持できます。

取得費用相場と予算計画

ISO22301認証取得にかかる費用は、組織の規模や業種により大きく異なりますが、適切な予算計画が成功の鍵となります。
主な費用項目には、認証審査費用、コンサルティング費用、システム構築費用、教育訓練費用などがあります。

認証審査費用は、従業員数や事業所数に応じて決定され、中小企業で年間50万円から200万円程度、大企業では数百万円から1000万円程度が相場となっています。
コンサルティングを活用する場合は、追加で数十万円から数百万円の費用が発生します。
また、安否確認システムや災害情報システムなどのITツール導入費用、従業員への教育訓練費用、訓練実施に伴う費用なども考慮する必要があります。
これらの費用を総合的に計算し、3年間の認証維持期間を通じた投資対効果を検討することが重要です。
認証取得により得られる信頼性向上やビジネス機会の拡大効果と比較し、適切な投資判断を行うことが推奨されます。

まとめ

ISO認証、特にISO22301の取得は、企業のBCPを国際基準で証明し、危機管理能力の継続的向上を実現する重要な取り組みです。
第三者認証による客観的な評価により、ステークホルダーからの信頼獲得と企業価値の向上を同時に実現できます。

認証取得には1年程度の準備期間と継続的な運用体制が必要ですが、事業継続力の強化と競争優位性の確保という観点から、投資対効果の高い取り組みといえます。
取得後も3年ごとの更新審査と定期的な維持審査を通じて、組織の危機管理能力が継続的に向上します。

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