【必見!】緊急地震速報の基準って?|仕組みと慌てないための心得
2026/01/05
緊急地震速報は地震の発生直後に強い揺れを予測して知らせる仕組みですが、発表には「震度5弱以上」などの明確な基準があり、その背景には地震波の特性や観測体制が深く関わっています。
本記事では、緊急地震速報の発表基準や仕組み、一般向けと高度利用者向けの違い、速報が間に合わないケースや限界について解説します。
地震速報の正しい理解は、いざというときの冷静な行動につながります。
企業の防災担当者や総務部門の方々にとっても、社内の安全対策を見直す重要な視点となるでしょう。
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緊急地震速報とは何か
緊急地震速報は、地震発生直後に強い揺れが到達する前に警告を発する情報伝達システムです。
気象庁が中心となって運用し、全国に配置された地震観測網のデータを自動解析することで、震源地や地震の規模を瞬時に推定します。
この速報は、地震波の特性を利用して「揺れが来る前に知らせる」ことを目的とし、数秒から数十秒の猶予時間を確保することで、避難行動や安全確保の時間を提供します。
緊急地震速報の定義と役割
緊急地震速報とは、地震発生直後のP波(Primary Wave)を観測し、強い揺れをもたらすS波(Secondary Wave)が到達する前に、揺れの到達時刻や震度を予測して知らせる情報です。
気象庁が全国約690箇所に設置した地震計・震度計と、防災科学技術研究所(NIED)が運用する約1,000箇所の観測網を活用して、リアルタイムで地震波を検知しています。
この速報の役割は、強い揺れが到達する前に人々が身を守る行動を取れるようにすることです。
工場や施設では生産ラインの停止、エレベーターの最寄り階停止、学校や商業施設での館内放送など、多様な自動制御や避難誘導に活用されています。
観測体制と地震波の特徴
地震が発生すると、まずP波と呼ばれる速い地震波が伝わります。
P波の伝播速度は約7km/秒で、揺れは比較的小さいものの、地震計がこれを最初に捉えます。
一方、強い揺れをもたらすS波の伝播速度は約4km/秒で、P波よりも遅く到達します。
緊急地震速報は、このP波とS波の到達時間差を利用して、S波が到達する前に警告を発する仕組みです。
観測体制は、気象庁と防災科学技術研究所が連携して全国に展開しており、合計で約1,690箇所の観測点から地震波のデータを集約しています。
これらの観測点は、地震発生時に瞬時にデータを気象庁の解析システムへ送信し、自動的に震源やマグニチュードを推定します。
発表までの流れ
緊急地震速報が発表されるまでの流れは、以下のようになります。
- 地震計がP波を検知する
- コンピューターが震源地とマグニチュードを自動推定する
- 電気信号(約30万km/秒)で気象庁へ伝達する
- 気象庁からテレビ・ラジオ・携帯電話・自治体の防災無線へ速報を配信する
電気信号は光速に近い速度で伝わるため、地震波よりもはるかに速く情報を伝達できます。
これにより、震源から離れた地域では数秒から数十秒の猶予時間が得られ、避難行動や安全確保が可能になります。
ただし、震源に近い地域ではP波とS波の到達時間差が小さいため、速報が間に合わないケースもあります。
緊急地震速報の発表基準
緊急地震速報には、一般向けの「緊急地震速報(警報)」と、高度利用者向けの「緊急地震速報(予報)」の2種類があります。
それぞれ発表条件や内容、精度が異なるため、正確に理解しておくことが重要です。
一般向けの警報はテレビや携帯電話で自動的に受信できるものであり、高度利用者向けの予報は工場や施設が専用端末を導入して受信するものです。
一般向け緊急地震速報(警報)の発表基準
一般向けの緊急地震速報(警報)は、テレビやラジオ、携帯電話の緊急速報メールで自動的に配信される速報です。
この警報が発表される基準は、以下の2つの条件を同時に満たす場合です。
- 2点以上の観測点で地震波を観測していること(誤報防止のため)
- 最大震度5弱以上の揺れが予想されること
緊急地震速報(警報)は、震度5弱以上の揺れが予想される場合に発表されます。
これは、震度5弱以上の揺れは建物や家具に被害を及ぼし、人々の安全に重大な影響を与える可能性が高いためです。
また、最大震度6弱以上が予想される場合は「特別警報」として位置づけられていますが、現状では警報と区別せずに発表されています。
一般向け緊急地震速報(警報)の発表内容
一般向けの緊急地震速報(警報)では、地震の発生時刻、推定される震源の位置、および震源付近の地名が伝えられます。
これに加え、強い揺れ(震度5弱以上)が予想される地域名や、震度4以上が予想される地域名もあわせて提供されます。
一般向けの警報では、具体的な「予想震度」や「到達時刻」は発表されません。
これは、地震の規模や震源の推定には誤差が伴うため、頻繁に訂正が発生することを避け、混乱を防ぐためです。
そのため、警報が鳴った場合は「強い揺れが来る」という認識で、直ちに身を守る行動を取ることが推奨されます。
高度利用者向け緊急地震速報(予報)の発表基準
高度利用者向けの緊急地震速報(予報)は、工場や施設、学校などが専用の受信端末を導入して受信するタイプの速報です。
この予報の発表基準は、一般向けの警報よりも緩く設定されており、いずれか1地点でP波またはS波の振幅が100ガル以上観測された場合、推定マグニチュードが3.5以上の場合、あるいは最大震度3以上が予想される場合のいずれかの条件を満たした際に発表されます。
高度利用者向けの予報は、1地点の観測でも発表されるため、誤報のリスクが一般向けの警報よりも高くなります。
しかし、工場の生産ラインや施設の自動制御システムなど、迅速な対応が求められる現場では、早期の情報提供が重要となるため、このような基準が設けられています。
高度利用者向け緊急地震速報(予報)の発表内容と頻度
高度利用者向けの緊急地震速報(予報)で提供される情報は、地震発生時刻、震源とマグニチュードの推定値、および最大震度の予測(条件により表現が異なる)です。
具体的には、震度3以下の場合は最大予測震度のみが伝えられますが、震度4以上の揺れが予想される場合は、予測震度と到達予測時刻もあわせて詳細に通知されます。
高度利用者向けの予報は、地震発生後の数秒から1分間に5〜10回程度の頻度で更新されます。
第1報は速度を優先して発表され、その後は観測データが増えるごとに精度を高めた更新情報が提供されます。
最終的に「最終報」が発表されて終了します。
このように頻繁に更新されるため、高度利用者は最新の情報を継続的に確認しながら、適切な対応を取ることが求められます。
企業の防災担当者や総務部門の方々は、緊急地震速報の基準を正確に理解し、社内の防災体制や避難マニュアルに反映させることで、従業員の安全確保と事業継続性の向上につなげることができます。
緊急地震速報の仕組みを正しく理解し、避難マニュアルを整備することは防災の第一歩です。
しかし、いざ地震が発生した際、パニックにならずにマニュアル通りの行動をとり、迅速に従業員の安否を確認するためには、効率的なツールの活用が欠かせません。
総合防災アプリ「クロスゼロ」は、気象情報と連動した安否確認の自動配信や、緊急時の連絡手段、ハザードマップ情報や備蓄品の管理など、企業の防災活動をトータルでサポートします。
正確な情報の理解に加え、万が一の初動を早めるDXツールとして、ぜひ導入をご検討ください。
緊急地震速報を受け取る手段
緊急地震速報を受信する手段は、一般向けと高度利用者向けで大きく異なります。
一般向けの警報は、特別な契約や設定をしなくても、テレビや携帯電話で自動的に受信できる仕組みになっています。
一方、高度利用者向けの予報は、専用の受信端末を導入する必要があり、工場や施設などで迅速な対応が求められる現場で活用されています。
一般向け緊急地震速報(警報)の受信方法
一般向けの緊急地震速報(警報)は、テレビやラジオでの放送、携帯電話の緊急速報メール、そして自治体の防災無線(J-ALERT連動)といった手段を通じて受信することができます。
携帯電話の緊急速報メールは、特別な設定や契約がなくても、対応機種であれば自動的に受信できます。
テレビやラジオでは、放送中に緊急地震速報のチャイム音とともに速報が流れ、自治体の防災無線では屋外スピーカーを通じて地域住民に知らせます。
これらの手段は、日常生活の中で自然に情報を受け取れるため、特別な準備をしなくても地震発生時に迅速な対応が可能です。
高度利用者向け緊急地震速報(予報)の受信方法
高度利用者向けの緊急地震速報(予報)は、予報業務許可事業者が配信するサービスを契約し、専用の受信端末を導入することで受信できます。
工場や学校、商業施設などでは、この予報を活用して、生産ラインの自動停止や館内放送による避難誘導、エレベーターの最寄り階停止、自動ドアの開放といった自動制御を行っています。
高度利用者向けの予報は、1地点の観測でも発表されるため、一般向けの警報よりも早く情報を受け取ることができます。
ただし、誤報のリスクもあるため、受信した情報を適切に判断し、必要な対応を取ることが重要です。
企業の防災担当者は、高度利用者向けの予報を導入することで、従業員の安全確保と事業継続性の向上を図ることができます。
緊急地震速報の技術的な限界
緊急地震速報は、強い揺れが到達する前に警告を発する有用なシステムですが、物理的な制約や技術的な限界により、すべてのケースで有効に機能するわけではありません。
特に、震源に近い地域や、地震の規模が急激に変化する場合には、速報が間に合わないことがあります。
これらの限界を理解しておくことで、過度な期待を避け、冷静な対応が可能になります。
到達時間の短さによる限界
緊急地震速報は、P波を検知してからS波が到達するまでの時間差を利用して警告を発します。
しかし、震源が浅く、かつ観測点に近い地域では、P波とS波の到達時間差が非常に短くなり、速報が間に合わないケースが多くなります。
例えば、震源直上の地域では、P波とS波がほぼ同時に到達するため、速報が発表される前に強い揺れが始まってしまうことがあります。
また、速報が発表されてから強い揺れが到達するまでの時間は、数秒から数十秒程度です。
この短い時間で避難行動を取ることは容易ではないため、日頃から地震発生時の行動を訓練しておくことが重要です。
震度予測の誤差
緊急地震速報の震度予測には、±1程度の誤差が伴います。
地震計から離れた地域ほど、震源やマグニチュードの推定精度が低下し、誤差が拡大しやすくなります。
これは、地震波が伝わる過程で地盤の影響を受けたり、観測点の配置が限られていたりするためです。
また、地震の規模が急激に変化する場合や、複数の地震が連続して発生する場合には、速報の精度がさらに低下することがあります。
このため、速報が発表されても、実際の揺れが予測よりも大きくなることや、逆に小さくなることがあります。
予報における誤報の可能性
高度利用者向けの緊急地震速報(予報)は、1地点の観測でも発表されるため、機器の故障や事故の影響により誤報が発生する可能性があります。
誤報が判明した場合は、気象庁から「お知らせ」として後で訂正されますが、速報が発表された時点では誤報かどうかを即座に判断することは困難です。
このため、高度利用者向けの予報を利用する企業や施設では、誤報のリスクを理解した上で、適切な判断基準や対応手順を事前に定めておくことが重要です。
例えば、予報が発表された際には、まず安全確保の行動を取り、その後に状況を確認するといった対応が推奨されます。
緊急地震速報が
鳴ったときの行動指針
緊急地震速報が鳴った際は、まず落ち着いて身の安全を確保することが最優先です。
速報が鳴ってから強い揺れが到達するまでの時間は短いため、慌てずに適切な行動を取ることが重要です。
ここでは、屋内、屋外、エレベーター内など、それぞれの状況に応じた行動指針を解説します。
屋内での行動
屋内で緊急地震速報が鳴った場合は、以下の行動を取ることが推奨されます。
- 机やテーブルの下に入り、頭を守る
- 倒れやすい家具や家電から離れる
- ガラス窓や鏡から離れる
- 火を使っている場合は、可能であれば火を消す
机の下に入る際は、机の脚をしっかりと掴み、机と一緒に動くようにすることで、揺れによる転倒を防ぐことができます。
また、揺れが収まるまでは、慌てて外に飛び出さないようにしましょう。
火を使っている場合は、無理に火を消そうとせず、まず身の安全を確保することを優先してください。
屋外での行動
屋外で緊急地震速報が鳴った場合は、以下の行動を取ることが推奨されます。
- ブロック塀や自動販売機から離れる
- ガラス窓がある建物から離れる
- 頭上からの落下物に注意する
- できるだけ開けた場所に移動する
ブロック塀や自動販売機は、強い揺れによって倒壊する危険性があるため、速やかに離れることが重要です。
また、ガラス窓が割れて落下する可能性もあるため、建物の近くは避けるようにしましょう。
開けた場所に移動できない場合は、カバンなどで頭を守り、揺れが収まるまでその場で身を守る姿勢を取ってください。
エレベーター内での行動
エレベーター内で緊急地震速報が鳴った場合は、以下の行動を取ることが推奨されます。
- すべての階のボタンを押す
- 最寄り階で停止したらすぐに降りる
- エレベーターが停止した場合は、非常ボタンを押して外部と連絡を取る
エレベーターは、地震発生時に自動的に最寄り階で停止する機能が備わっていますが、万が一停止しない場合は、すべての階のボタンを押して停止させることが重要です。
エレベーター内に閉じ込められた場合は、焦らずに非常ボタンを押して救助を待ちましょう。
無理にドアをこじ開けようとすると、かえって危険な状況を招くことがあります。
緊急地震速報が鳴る前に
行うべき地震対策
緊急地震速報が鳴ってから行動を取るまでの時間は非常に短いため、日頃から地震に備えた対策を講じておくことが重要です。
家の中の安全対策や、住宅の耐震性の確認、備蓄品の準備など、事前にできることは多くあります。
ここでは、普段からできる地震対策について、家の中での対策、住宅の安全性確保、備蓄と避難準備の3つの観点から解説します。
家の中での対策
家の中での地震対策としては、まず転倒防止器具を用いて家具を固定することや、額縁・照明器具への落下防止対策を行うことが挙げられます。
また、寝室や出入り口付近に背の高い家具を置かないように配置を工夫したり、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ったりすることも有効です。
家具の固定は、地震発生時の負傷や避難経路の確保に直結する重要な対策です。
特に、寝室やリビングなど、長時間過ごす場所の家具は優先的に固定しましょう。
また、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ることで、ガラスが割れた際の飛散を防ぎ、ケガのリスクを減らすことができます。
住宅の安全性確保
住宅の安全性を確保するための対策としては、まず耐震診断を実施することが推奨されます。
その上で、診断結果に基づいて必要に応じた耐震補強工事の実施を検討しましょう。
特に1981年以前に建てられた住宅は、旧耐震基準で建てられているため、耐震診断を受けることが推奨されます。
耐震診断の結果、耐震性が不足している場合は、耐震補強工事を行うことで、地震時の倒壊リスクを大幅に減らすことができます。
自治体によっては、耐震診断や耐震補強工事に対する補助金制度が用意されている場合もありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
備蓄と避難準備
地震発生後の生活を支えるためには、懐中電灯やラジオ、救急用品などを詰めた非常持ち出し袋の準備に加え、最低3日分から可能であれば1週間分の保存水・食料や携帯トイレの備蓄が重要です。
さらに、家族間で避難場所や経路を事前に共有しておくことも欠かせません。
備蓄品は、消費期限・賞味期限を定期的に確認し、期限が近づいたものは日常生活で使用して新しいものと入れ替える「ローリングストック」の方法が推奨されます。
また、家族で避難場所や緊急連絡先を事前に共有しておくことで、地震発生時の混乱を減らし、スムーズな避難が可能になります。
まとめ
緊急地震速報は、地震発生直後のP波を観測し、強い揺れが到達する前に警告を発する重要なシステムです。
一般向けの緊急地震速報(警報)は、震度5弱以上の揺れが予想される場合に発表され、テレビや携帯電話で自動的に受信できます。
一方、高度利用者向けの緊急地震速報(予報)は、より早く情報を受け取ることができますが、誤報のリスクもあるため、適切な判断基準を事前に定めておくことが重要です。
緊急地震速報には、到達時間の短さや震度予測の誤差といった限界があり、すべてのケースで有効に機能するわけではありません。
しかし、日頃から地震に備えた対策を講じ、速報が鳴ったときの行動を訓練しておくことで、身の安全を確保する可能性を高めることができます。
屋内での家具の固定や、住宅の耐震診断、備蓄品の準備など、普段からできる対策を着実に実施しましょう。
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