【必見!】災害時におけるBCPとは?|策定の流れやポイントを解説
2026/01/29
近年、日本では地震や台風、豪雨といった自然災害が頻発しており、企業にとって事業継続計画(BCP)の策定は喫緊の課題です。
災害発生時には従業員の安全確保や重要業務の継続が求められ、事前の備えが企業の存続を左右します。
本記事では、災害時におけるBCPの基本概念から、具体的な策定の流れ、実効性を高めるためのポイントまでを解説します。
BCP策定を検討している企業の防災担当者や経営者の方々にとって、実践的な内容をお届けします。
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BCP(事業継続計画)とは
BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)とは、企業が災害やシステム障害などの危機的状況に直面した際に、事業を停止させることなく継続するため、または早期に復旧するために策定する計画書のことです。
地震や洪水、台風といった自然災害のほか、パンデミックやサイバー攻撃など、企業を取り巻くリスクは多岐にわたります。
BCPは、これらのリスクが顕在化した際に、従業員の安全を確保しながら、重要業務を維持・復旧させるための具体的な行動指針を示すものです。
特に医療・介護・福祉分野では、利用者の生命に直結するため、2024年度から介護事業所でのBCP策定が義務化されるなど、その重要性が高まっています。
日本は地形やプレート構造の特性上、世界でも有数の災害多発地帯に位置しており、企業規模を問わずBCPの策定が強く求められています。
事前の備えがなければ、災害発生時に甚大な被害を受け、最悪の場合は廃業に追い込まれるリスクもあるため、経営戦略の一環としてBCPに取り組む必要があります。
災害を想定したBCPが必要な理由
災害時のBCPが企業にとって重要である理由は、大きく分けて3つあります。
まず、自然災害の頻発と激甚化が進んでいること、次に被害を最小限に抑えるための初動対応が重要であること、そして経営改善や企業価値向上につながることです。
以下、それぞれの理由について解説します。
自然災害の頻発・激甚化
日本は地震、台風、豪雨など、さまざまな自然災害に見舞われる国です。
近年では気候変動の影響により、短時間強雨や大雨の発生頻度が増加しており、洪水や土砂災害のリスクが高まっています。
東日本大震災や能登半島地震といった大規模災害の経験からも、事前の備えがいかに重要であるかが明らかになっています。
特に中小企業では、災害による事業中断が長期化すると経営基盤が揺らぎかねないため、災害を想定したBCPの策定が急務となっているのです。
被害を最小限に抑えるため
災害発生時には、初動対応の迅速さが被害の規模を大きく左右します。
対応が遅れると、設備の損壊や人的被害が拡大し、復旧に要する時間とコストが大幅に増加してしまいます。
また、経営者や責任者自身が被災するリスクも考慮しなければなりません。
あらかじめ代行体制や意思決定プロセスを明確にしておくことで、混乱を最小限に抑え、迅速な復旧を実現することができます。
特に中小企業では、経営者のリーダーシップが事業継続の鍵を握るため、初動の迅速さを担保するBCPの整備が不可欠です。
経営改善につながるため
BCPの策定は、単なるリスク対策にとどまらず、企業の経営改善にも大きく貢献します。
顧客や取引先からの信頼向上につながるほか、サプライチェーン全体でBCPの有無を確認する動きが広がっているため、取引継続の条件として求められるケースも増えています。
さらに、BCP策定のプロセスを通じて、自社の業務フローや経営課題を見直す機会が得られるため、PDCAサイクルによる継続的な改善につながります。
採用広報の面でも、防災・BCP対策に積極的な企業は社会的責任を果たしている企業としてイメージアップにつながり、優秀な人材の確保にも寄与します。
災害時のBCP策定方法
中小企業庁が公開している「BCP支援ガイドブック」では、BCPの策定を4つのステップに分けて解説しています。
以下、各ステップの内容を具体的に見ていきましょう。
実際の策定にあたっては、自社の事業特性や規模に応じてカスタマイズすることが重要です。
ステップ1:基本方針の立案と運用体制の確立
BCP策定の第一歩は、基本方針を明確にし、推進体制を構築することです。
基本方針には、従業員の安全確保、顧客の信用維持、雇用維持、社会的責任の遂行といった項目が含まれます。
経営者を中心にBCP推進チームを編成し、各部署からリーダーとサブリーダーを選任することで、全社的な取り組みとして位置づけることが重要です。
推進体制が明確になることで、策定から運用、見直しまでの責任範囲が明確になり、実効性の高いBCPを構築できます。
ステップ2:優先する事業の検討
災害発生時には、すべての事業を同時に継続することは困難です。
そのため、売上貢献度の高い中核事業、停止時の損失が大きい業務、法的・財務的責務を伴う業務など、優先的に継続すべき業務を明確にする必要があります。
併せて、自社や取引先の立地、ハザードマップ、気象災害リスク、被害規模予測などを分析し、具体的なリスクシナリオを想定することが重要です。
優先業務を特定することで、限られた資源を効果的に配分し、事業継続の可能性を高めることができます。
ステップ3:事前対策の検討
優先業務が明確になったら、次は事前対策を検討します。
災害情報の収集方法、従業員の安否確認方法(電話・メール・SNSの多重化)、設備の被災リスクと代替設備の確保、人員の確保・外部調達計画、資金繰り・緊急調達方法、経営者・責任者の被災時の代行体制などが主な検討項目です。
ハード対策としては、耐震補強、設備の固定・移設、非常電源の確保などが挙げられ、ソフト対策としては、避難計画・避難訓練、緊急連絡網の整備、手順書・マニュアルの整備などが含まれます。
これらの対策を事前に講じておくことで、災害発生時の混乱を最小限に抑え、迅速な対応が可能になります。
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多様な連絡手段を確保し、災害時の初動対応を強力にサポートするため、BCP策定の実効性を高める有効なツールです。
ステップ4:BCP文書として計画をまとめる
最後に、これまでの検討内容をBCP文書としてまとめます。
文書には、BCP発動基準(震度や水位などの具体的な数値)、緊急時の組織体制(責任者、代理責任者、各手順担当)、安否確認手段(複数手段の整備、連絡フローの明確化)、優先業務の定義、対策手順・復旧手順、避難経路・避難誘導手順、防災用品の配置場所、教育・訓練計画、見直し方法(点検・更新)などを盛り込みます。
BCP文書は、現場で実際に使えるものでなければ意味がありません。
誰が読んでもわかるように、具体的で明確な記述を心がけ、定期的な見直しと更新を行うことで、常に実効性の高い計画を維持することが重要です。
BCP対策マニュアルへの記載項目
BCP文書や対策マニュアルには、災害発生時に迅速かつ的確な行動をとるために必要な情報を記載します。
以下、主要な記載項目を整理しました。
まず、災害別の業務継続方針を明記し、地震、洪水、台風など、想定される災害ごとの対応方針を示します。
次に、組織体制として、役割と責務を明確にし、誰がどのような判断・指示を行うのかを具体的に定めます。
優先事業・重要業務の定義を明確にし、限られた資源をどこに集中させるかを示すことが重要です。
また、想定リスクと影響度を分析し、各災害がもたらす具体的な影響を評価しておきます。
各種災害時の行動基準、避難経路・担当者、安全確保・安否確認手順についても、具体的な手順を記載します。
さらに、防災用品の配置・管理に関する情報を明示し、必要な物資がすぐに取り出せるようにしておきます。
教育・訓練については、頻度や実施方法を定め、定期的な訓練を通じて従業員の習熟度を高めます。
最後に、BCP見直し方法として、更新周期や責任部署を明記し、計画が常に最新の状態に保たれるようにします。
これらの項目を網羅的に記載することで、災害発生時に誰もが迷わず行動できるマニュアルを作成することができます。
文書の形式にこだわりすぎず、自社の実情に即した実用的なマニュアルを目指しましょう。
BCPを有効に機能させる
ためのBCM
BCPを策定しただけでは、災害時に十分に機能しません。
BCPを実効性のあるものにするためには、BCM(Business Continuity Management:事業継続マネジメント)と呼ばれる継続的な取り組みが不可欠です。
BCMが必要な理由
BCPは「作って終わり」ではなく、現場への定着、訓練、改善を繰り返すことで初めて効果を発揮します。
BCMは、BCPの運用・維持・改善を組織全体で継続的に行う活動であり、PDCAサイクルを回すことで計画の実効性を高めます。
災害は予測不可能であり、発生時には想定外の事態が起こることも少なくありません。
だからこそ、日常的な訓練や見直しを通じて、計画の不備を洗い出し、改善を重ねることが重要なのです。
BCMの具体的活動
BCMの具体的な活動としては、災害を想定した安否確認訓練、避難訓練(年次・半期ごと)、BCP研修の実施などが挙げられます。
訓練後には必ずふり返りを行い、問題点を抽出して次回に活かします。
PDCAに基づく定期的な計画見直しや、経営陣による年1回の総点検を実施することで、計画が形骸化するのを防ぎます。
また、外部専門家の助言を受けたり、他社の事例を参考にしたりすることで、より実効性の高いBCPへとブラッシュアップすることができます。
BCMを通じて、従業員一人ひとりが災害時の対応を理解し、自律的に行動できる組織文化を醸成することが、真の事業継続力につながります。
継続的な取り組みを通じて、企業全体の防災意識を高め、災害に強い組織を構築しましょう。
まとめ
日本は自然災害の多発国であり、企業にとって事前の備えは経営戦略の重要な柱です。
BCPは、事業を止めない、または早期に復旧するための具体的な行動計画であり、従業員の安全確保と事業継続の両立を目指すものです。
策定にあたっては、基本方針の立案、優先事業の検討、事前対策の検討、文書化という4つのステップを踏むことで、実効性の高い計画を構築できます。
BCP文書には、発動基準、体制、安否確認、手順、教育訓練、見直し方法を必ず記載し、誰もが迷わず行動できる内容にすることが重要です。
さらに、BCPを有効に機能させるためには、BCMによる訓練、定着、改善の継続的な取り組みが不可欠です。
PDCAサイクルを回すことで、計画を常に最新の状態に保ち、実際の災害時に確実に機能する体制を整えましょう。
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