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導入事例

GNSS×快測ナビで実現した
作業時間75%削減

井上建設株式会社

所在地
静岡県富士市
ウェブサイト
https://inoue-ken.co.jp/
井上建設株式会社の社屋

導入背景

課題
  1. 現況計測に多くの時間と労力がかかっていた
  2. 測量機の据え替えや見通し確保の負担
  3. 計測後の書類作成にも多くの時間を要する
効果
  1. 現場計測時間を約63%削減
  2. 土量集計業務全体で約75%の時間削減を実現
  3. ワンマン測量により人員配置と安全性が向上

土量集計に丸一日。現場監督を悩ませていた測量業務の負担

土量集計を行う際、特に負担が大きかったのは現況計測です。土量集計そのものよりも、測量機の設置場所を考えたり、見通しを確保したり、機材を持って移動したりする作業に多くの時間を取られていました。転石の検収では50~60cmほどの大きな石が積み上がった場所に登って測量することもあり、重たい機材を持って移動するのは安全面でも不安がありました。また、計測後は事務所へ戻って断面作成や土量計算、成果品作成を行う必要があります。現場と事務所を行き来しながら作業を進めるため、土量集計だけで丸一日使うことも珍しくありません。他の業務と並行して進める必要がある現場監督にとって、土量集計は大きな負担だったと思います。

そんな中で、GNSS購入を機にもっとGNSSの活用の幅を広げたいと思い、建設システムに相談したところ、「快測ナビ」と連携することで新しい手法で土量集計が行えると伺いました。正直なところ、最初は多少の誤差が出るのではないかという不安もありましたが、一方でどれくらい作業時間が短縮できるのかという期待もあり、検証してみることにしました。

工事で発生した富士山の溶岩や土砂検収土
工事で発生した富士山の溶岩や土砂検収土
GNSS+快測ナビで計測
GNSS+快測ナビで計測

GNSS活用で測量作業を刷新 機械据え替え不要の新しい計測手法

実際に検証を行ってみて、最も印象に残ったのは『とにかく楽だった』ということです。GNSSと「快測ナビ」を接続して利用することで、これまで当たり前だと思っていた測量機の据え替えや見通しの確保を気にする必要がなくなりました。現場では次にどこへ測量機を設置するかを考えながら作業していましたが、その負担が一気になくなったんです。特に土砂や転石の山が複数あるような現場では効果を強く感じました。従来の方法では検収土の位置や周囲の障害物によって測量機の設置場所が制限されますが、GNSSならその心配がありません。現場規模が大きくなるほど効果は大きいと思いますし、逆に小規模な現場でも短時間で計測できるメリットは大きいと思います。

計測した現況データを「SiTECH 3D」で取込み
計測した現況データを「SiTECH 3D」で取込み

また、今回の検証で現地にいながら「快測ナビ」で路線を作成できることも初めて知りました。これまでは事前に現場大将で線形を作成していましたが、その手間も省けます。GNSS単体ではなく「快測ナビ」と組み合わせることで、線形を利用することができるので、活用の幅が大きく広がったと感じています。
時間短縮の効果も想像以上でした。従来は計測や書類作成に余裕を見て1日確保していましたが、今回の方法なら隙間時間を使って計測を終わらせることもできます。『この日に測量する』と構えるのではなく、『現場へ行ったついでに終わらせてくる』という感覚で使えるようになったのは大きな変化でした。

現地で快測ナビから線形を作成し、変化点で横断観測01
現地で快測ナビから線形を作成し、変化点で横断観測
現地で快測ナビから線形を作成し、変化点で横断観測02

計測から成果品作成まで効率化 現場全体の生産性向上を実感

検証では、GNSSと「快測ナビ」で取得したデータを「SiTECH 3D」に取込み平均断面法で土量集計を行い、さらに検収図としてA納図でレイアウトし、土量計算から成果品作成まで一連の流れを確認しました。

特に良かったのは、「SiTECH 3D」で土量計算や横断図を効率的に作成できたことです。従来は複数のソフトを起動させて、データを移し替えながら作業していましたが、「快測ナビ」から「SiTECH 3D」へ一連の流れで処理できるので、作業負担が大きく軽減されました。計測した現況データを「SiTECH 3D」に取り込めば、縦横断図も自動作成できる点も非常に便利ですし、データ連携がスムーズになったことで事務作業もかなり効率化できたと思います。検証結果は、現場計測が従来120分から検証では45分、書類作成が従来300分から検証では60分となり、合計作業時間としては420分から105分まで短縮され、約75%の削減効果が確認できています。これなら、今まで2人で行っていた作業もワンマンで対応できるため、人員配置の面でも大きなメリットがあると感じています。

また、時間短縮だけでなく、準備作業が減ったことも大きな効果でした。測量機の設置や移動を考える必要がなくなり、現場作業員に気を遣いながら計測する場面も減りました。重たい測量機を担いで盛土の山に登る必要もなくなり、安全面の向上にもつながっていると思います。

今後は土工事や道路工事、転石や岩盤の検収など、測量機の据え替えが多く発生する現場で積極的に活用していきたいと考えています。GNSSと「快測ナビ」の組み合わせは、単なる測量作業の効率化だけではなく、現場全体の生産性向上につながる可能性を感じています。

A納図でレイアウトした検収図
A納図でレイアウトした検収図
左から柏木次長、土木部石川氏、山田氏
左から柏木次長、土木部石川氏、山田氏

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