防災グッズでいらなかったもの8選!後悔しない本当に必要なものリスト
2026-02-18
企業の防災担当者として、倉庫や備蓄室に眠ったまま使われない防災グッズを見て、疑問を感じたことはありませんか。
「本当にこれで社員を守れるのか」「限られた予算で何を優先すべきか」という悩みは、多くの企業で共通しています。
実は、災害時に「あって良かった」と感じるものと「結局使わなかった」というものには、明確な違いがあります。
防災備蓄は「量」や「種類の多さ」ではなく、実際に使える実用性と、誰でも迷わず活用できる運用体制が重要です。
本記事では、企業の防災備蓄において「いらなかったもの」8選と、その代わりに「本当に必要なもの」4選を具体的に解説します。
さらに、防災グッズだけでは対応できない「仕組みづくり」についても紹介しますので、BCP対策の見直しにぜひお役立てください。
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防災グッズでいらなかったものとは
企業の防災備蓄では、「あれば安心」という理由で購入したものの、実際の災害時には役立たなかったというケースが少なくありません。
ここでは、多くの企業で「いらなかった」と判断されることの多い防災グッズ8選を、具体的な理由とともに解説します。
備蓄品の見直しや新規購入の際に、無駄なコストと保管スペースを削減するための参考にしてください。
それぞれのアイテムについて、なぜ不要と判断されるのか、代替手段は何かという観点で整理しています。
コンパス
コンパスは方角を知る道具ですが、災害時の避難行動では方角情報だけでは不十分です。
北がどちらかを把握できても、具体的な避難経路や安全な場所までの道順は分かりません。
特に企業の場合、事業所周辺の地理には土地勘があることがほとんどです。
コンパスに頼るよりも、事前にハザードマップを確認し、複数の避難経路を従業員全員で共有しておく方が実用的です。
また、スマートフォンの地図アプリやGPS機能が使える状況であれば、より詳細な位置情報を得られます。
コンパスを備蓄するコストと保管スペースは、他の必需品に回す方が効果的です。
ロープ
ロープは救助活動や荷物固定に使えそうに思えますが、正しい結び方や使用方法の習得が必要です。
訓練を受けていない状態でロープを使用すると、かえって二次災害を引き起こすリスクがあります。
例えば、高所からの避難にロープを使おうとして落下事故につながったり、不適切な結び方で荷物が崩れたりする危険性があります。
業務で日常的にロープを扱う建設業や物流業でない限り、企業備蓄としての優先度は低いと言えます。
どうしても固定や結束が必要な場合は、結束バンドや養生テープなど、専門知識なしで使える代替品を備蓄する方が安全です。
非常用浄水器
非常用浄水器は、河川水や雨水を飲料水に変えるための器具ですが、使用前提が特殊すぎます。
都市部のオフィスで河川水を調達する状況は、極めて限定的なシナリオです。
企業の防災備蓄では、浄水器に頼るよりも、飲料水そのものを十分な量確保しておく方が確実です。
1人1日3リットル×最低3日分という基準に基づき、従業員数に応じた保存水を備蓄することを優先してください。
浄水器を備蓄する場合でも、使用方法の訓練と定期的なメンテナンスが必要になり、管理コストが増大します。
限られた予算と保管スペースを考慮すると、優先度は低い備蓄品と言えます。
カップ麺
カップ麺は長期保存できる食品として人気ですが、災害時には水やお湯の確保が困難です。
ライフラインが停止した状況では、調理に必要な水も熱源も限られています。
貴重な飲料水をカップ麺の調理に使用することは、現実的ではありません。
また、一般的なカップ麺の賞味期限は6ヶ月から1年程度であり、長期保存食としては管理の手間がかかります。
企業の非常食としては、調理不要でそのまま食べられるものを優先すべきです。
カップ麺を備蓄する場合は、ライフライン復旧後の補助食品として少量にとどめることをおすすめします。
手回しラジオ
手回しラジオは電池不要で災害情報を得られる便利なアイテムですが、発電に相当な労力が必要です。
ハンドルを回し続けて発電する作業は体力を消耗し、情報収集の継続性に問題があります。
特に長時間の避難生活では、限られた体力を情報収集以外に温存したい場面が多くあります。
災害情報の取得が途切れ途切れになると、避難判断や復旧情報の把握に支障をきたす可能性があります。
電池式ラジオと予備電池を備蓄する方が、安定した情報収集が可能です。
電池の消費期限を定期的にチェックする管理体制を整えれば、手回しラジオよりも実用的な選択と言えます。
大型テント
大型テントは野外避難を想定した備蓄品ですが、日本の避難所は屋内施設が基本です。
学校の体育館や公民館など、建物内での避難が一般的であり、テントを張る機会は限られています。
また、大型テントは保管スペースを大きく占有し、設営にも複数人の手間と時間がかかります。
災害直後の混乱した状況で、大型テントを適切に設営できる可能性は高くありません。
プライバシー確保が必要な場合は、小型のパーソナルテントや間仕切りパーテーションの方が実用的です。
保管性と設営の容易さを考慮し、コンパクトな代替品を検討してください。
ろうそく
ろうそくは停電時の照明として古くから使われてきましたが、火災リスクが非常に高い備蓄品です。
災害後は余震や二次災害の可能性があり、裸火を使用することは避けるべきです。
特に避難所や事業所内での使用は、周囲への延焼リスクを考慮すると推奨できません。
火の管理に人員を割く必要があり、他の重要な対応業務に支障をきたす可能性もあります。
代替品としては、LEDの懐中電灯やランタン、使い捨てのサイリウムライトが安全です。
電池式の照明器具であれば、火災の心配なく長時間の使用が可能です。
使い方が分からない専門器具
防災セットに含まれる専門的な器具は、使用方法を知らなければ宝の持ち腐れです。
バール、ジャッキ、救助用工具など、一見役立ちそうなアイテムも、訓練なしでは活用できません。
これらの器具を使った救助活動は、消防や専門の救助隊に任せるべき領域です。
素人判断での使用は、被災者の状態を悪化させたり、使用者自身が怪我をしたりするリスクがあります。
企業の防災備蓄では、従業員全員が説明なしで使えるシンプルな器具を優先してください。
専門器具を備える場合は、必ず定期的な訓練とセットで計画することが重要です。
防災グッズでいらないかを
判断する基準
防災グッズの要不要を判断するには、明確な基準を持つことが重要です。
「あると安心」という感覚的な理由で備蓄を増やし続けると、コストと保管スペースが圧迫され、本当に必要なものが不足する事態を招きます。
ここでは、企業の防災備蓄において「いらなかったもの」と判断するための基準を解説します。
既存の備蓄品の見直しや、新規購入の検討時にこれらの基準を活用してください。
使用頻度が極端に低いもの
使用する状況が極めて限定的なアイテムは、備蓄の優先度を下げるべきです。
「あらゆる災害に備える」という考え方は理想的ですが、現実的なリソース配分とは両立しません。
例えば、山岳地帯での遭難を想定した装備は、都市部のオフィスでは使用機会がほとんどありません。
自社の立地や想定される災害リスクに応じて、使用頻度の高いものを優先的に備蓄することが合理的です。
専門知識や訓練が必要なもの
使用に専門知識や事前訓練を要するアイテムは、企業備蓄としては非効率です。
災害時は誰でもすぐに使える状態でなければ、備蓄している意味がありません。
担当者が不在の場合や、訓練を受けていない従業員しかいない状況では、専門器具は役立ちません。
シンプルな操作で使えるものを中心に備蓄し、専門器具は訓練体制とセットで検討してください。
代替手段が存在するもの
他のアイテムや方法で代替できるものは、備蓄の優先度を下げても問題ありません。
複数のアイテムが同じ目的を果たせる場合、より汎用性が高く管理しやすいものを選ぶべきです。
例えば、方角を知る目的であれば、コンパスよりもスマートフォンの方が多機能で実用的です。
また、固定や結束にはロープよりも結束バンドや養生テープの方が、誰でも簡単に使えます。
このほか、「二次災害リスクがあるもの」と「企業備蓄として非現実的なもの」も判断基準に加えてください。
火気を伴うアイテムや、大量の保管スペースを必要とするものは、リスクと効果のバランスで判断します。
防災グッズで本当に必要なものとは
「いらなかったもの」を把握した上で、次に重要なのは「本当に必要なもの」の選定です。
企業の防災備蓄では、従業員の生命と安全を守るために不可欠なアイテムを優先的に確保する必要があります。
ここでは、災害時に確実に役立つ防災グッズ4選を、具体的な数量目安とともに解説します。
備蓄計画の策定や見直しの際に、基準として活用してください。
水
水は人間の生存に最も重要であり、災害備蓄の最優先アイテムです。
飲料水の目安は、1人1日3リットル×最低3日分として、従業員数に応じた量を確保してください。
生活用水(手洗い、清掃など)は、1人1日10~20リットル×最低3日分が目安です。
ただし、生活用水は飲料水ほど厳格な品質管理が不要なため、ポリタンクでの備蓄も有効です。
備蓄の際は、一括調達ではなく分散保管を心がけてください。
複数の場所に分けて保管することで、一部が被災しても全滅を防げます。
調理不要の非常食
非常食は、調理不要でそのまま食べられるものを中心に選定してください。
災害時はライフラインが停止している可能性が高く、加熱や水が必要な食品は実用性が低下します。
優先すべき非常食として、防災備蓄用ゼリーが挙げられます。
栄養バランスが考慮され、長期保存が可能で、アレルギー対応製品も多いことが特徴です。
補助的な備蓄として、缶詰、乾パン、チョコレート、ドライフルーツも有効です。
レトルト食品やパックご飯は、加熱手段が確保できる場合の補助食品として最小限にとどめてください。
衛生用品
災害時の衛生管理は、感染症予防と健康維持に直結する重要な要素です。
簡易トイレは、水洗トイレが使用できない状況で必須のアイテムとなります。
必須の衛生用品として、簡易トイレ、トイレットペーパー、マスクを備蓄してください。
トイレットペーパーの目安は、1人1週間で1ロール程度を想定します。
感染症対策として、消毒液、使い捨て手袋、体温計、パーテーションも重要です。
特に避難所や事業所内での集団生活では、感染症の拡大防止が大きな課題となります。
防寒具
冬季や停電時の低体温症対策として、防寒具と寝具は必須の備蓄品です。
毛布は1人1枚以上を基準に、従業員数に応じた数量を確保してください。
毛布に加えて、寝袋、使い捨てカイロ、アルミ製の保温シートも有効です。
保温シートはコンパクトに保管でき、体に巻くだけで保温効果を発揮します。
このほか、電池式ラジオとバッテリー、救護用品(消毒液、ガーゼ、包帯、絆創膏)、安全対策品(ヘルメット、軍手、懐中電灯)も必須です。
これらのアイテムは、災害発生直後から復旧までの各フェーズで活用されます。
企業の防災備蓄を効率的に管理するためには、備蓄品の消費期限管理と定期的な入れ替えが欠かせません。
総合防災アプリ「クロスゼロ」では、備蓄品の管理機能により、消費期限のアラートや在庫状況の可視化が可能です。
防災グッズ以外で必要な災害対策
防災グッズの備蓄は災害対策の一部に過ぎません。
どれだけ充実した備蓄があっても、それを活用するための「仕組み」がなければ、十分な効果を発揮できません。
企業の災害対策では、防災グッズと並行して、組織的な備えと運用体制の構築が不可欠です。
ここでは、防災グッズ以外で必須となる災害対策4選を解説します。
ハザードマップの確認と共有
ハザードマップは、自社の事業所が抱える災害リスクを把握するための基本ツールです。
地震、洪水、土砂災害など、災害種別ごとのリスクを事前に確認しておくことが重要です。
ハザードマップを確認する際は、避難所の位置と避難経路、道路寸断の想定箇所も併せてチェックしてください。
複数の避難ルートを設定し、従業員全員で情報を共有することで、災害時の混乱を最小限に抑えられます。
自治体のウェブサイトでハザードマップを入手し、事業所内に掲示するとともに、デジタルデータとしても保存しておくことをおすすめします。
定期的な見直しと更新情報のチェックも忘れずに行ってください。
BCPの策定と更新
BCP(事業継続計画)は、災害発生時に従業員の安全を確保しつつ、事業を早期に復旧させるための計画書です。
策定していない企業は、災害対応が場当たり的になり、復旧に長期間を要するリスクがあります。
BCPを策定する際は、自然災害用と感染症用を分けて作成することをおすすめします。
それぞれの災害で想定されるリスクと対応手順が異なるため、別々の計画として整理する方が実用的です。
BCPの策定は、企業の信頼性向上にも寄与します。
取引先や顧客に対して、災害時でも事業継続できる体制を示すことで、対外的な評価が高まります。
安否確認システムの導入
大規模災害時は電話やメールが機能しなくなることが多く、従業員の安否確認が困難になります。
災害直後に電話回線が混線し、連絡が取れないという事態は、過去の災害でも繰り返し発生しています。
安否確認システムを導入することで、複数の通信手段を活用した確実な連絡体制を構築できます。
メール、アプリ通知、SMSなど、複数チャネルに対応したシステムであれば、いずれかの手段で連絡が届く可能性が高まります。
また、安否確認システムは高可用性(システムが停止しにくい設計)が重要な選定ポイントです。
災害時にシステム自体が停止してしまっては意味がないため、サーバーの冗長化やデータセンターの分散配置を確認してください。
このほか、備品の転倒防止(L字金具、突っ張り棒、粘着マットの設置)と非常用電源の導入も重要です。
ポータブル電源があれば、情報収集や通信、最低限の業務継続に必要な電力を確保できます。
定期的な防災訓練の実施
どれだけ優れたBCPを策定しても、訓練なしでは「机上の空論」に終わります。
消防法では、事業所に対して年1回以上の避難訓練が義務付けられています。
訓練の内容としては、避難誘導、初期消火、救護の基本的な3項目を網羅することが重要です。
加えて、安否確認システムの操作訓練や、BCPに基づく役割分担の確認も定期的に行ってください。
訓練を通じて、計画と現実のギャップを把握し、BCPや備蓄品を改善していくサイクルが理想的です。
形式的な訓練で終わらせず、毎回の振り返りと改善を積み重ねることで、災害対応力が着実に向上します。
防災訓練の効果を最大化するには、安否確認システムとの連携が欠かせません。
総合防災アプリ「クロスゼロ」では、訓練モードでの安否確認送信により、実際の操作感を従業員が事前に体験できます。
まとめ
企業の防災備蓄において、防災グッズでいらなかったものには共通点があります。
使用頻度が低いもの、専門知識が必要なもの、代替手段があるもの、二次災害リスクがあるものは、備蓄の優先度を下げるべきです。
本当に必要なものは、飲料水、調理不要の非常食、衛生用品、防寒具など、災害直後から確実に使えるアイテムです。
これらの備蓄品を従業員数に応じた適切な量で確保し、消費期限管理と定期的な入れ替えを行ってください。
しかし、防災は「モノ」だけでは完結しません。
ハザードマップの確認、BCPの策定、安否確認システムの導入、定期的な訓練という「仕組みづくり」が、備蓄品の効果を最大化します。
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