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エレベーター内で複数人が困っているイラスト

エレベーターの閉じ込めが起きたら?|対処法と注意点を紹介

2026/02/20

防災

エレベーターは日常生活に欠かせない移動手段ですが、地震や停電などの災害時には閉じ込めが発生する可能性があります。
実際に2018年の大阪北部地震では、近畿地方全体で346台のエレベーターに閉じ込めが発生し、稼働中のエレベーターの半数以上が停止しました。
閉じ込められた際に慌てず適切な行動をとるためには、事前に正しい知識を身につけておくことが重要です。

本記事では、エレベーターの閉じ込めが発生した際の具体的な対処法と注意点について解説します。
地震時のエレベーターの挙動、閉じ込め時にとるべき5つのステップ、避けるべきNG行動、さらに日頃からできる防災対策まで、幅広くご紹介します。
企業の防災担当者や総務担当の方にとっても、従業員の安全を守るために役立つ情報を解説します。

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エレベーター閉じ込めとは

エレベーターの閉じ込めとは、地震や停電などの災害によってエレベーターが停止し、内部に乗っている人が取り残される状況を指します。
特に大規模な地震が発生した際には、多数のエレベーターで閉じ込めが発生する可能性があります。

閉じ込めが発生する主な原因は、地震による揺れでエレベーターの安全装置が作動することや、停電によって動力が失われることです。
また、建物自体の損傷によってエレベーターシャフトが歪み、かごが動けなくなるケースもあります。

閉じ込めは誰にでも起こりうる災害であり、正しい行動を知っておくことで二次被害を防止し、安全を確保することができます。
パニックにならず冷静に対処するためには、事前の知識と準備が不可欠です。

企業においては、従業員が閉じ込めに遭遇した際の対応マニュアルを整備することが重要です。
また、定期的な防災訓練を実施し、従業員一人ひとりが適切な行動をとれるようにしておくことが求められます。

地震時に閉じ込めが起こる割合と
過去事例

地震時にエレベーターの閉じ込めがどのくらいの割合で発生するのか、過去のデータを確認しておくことは重要です。
実際の事例を知ることで、閉じ込めが決して珍しい出来事ではないことを理解できます。

2018年6月に発生した大阪北部地震では、近畿地方全体で多数のエレベーターが停止しました。
国土交通省の調査によると、大阪府では稼働中のエレベーターの55.8%が停止し、京都府と奈良県でも半数近くが停止しました。
近畿全体では346台のエレベーターで閉じ込めが発生しましたが、人身事故は確認されませんでした。

出典:国土交通省「エレベーターの地震対策の取組みについて」

このデータから、大規模地震では稼働中エレベーターの半数前後が停止する可能性があることがわかります。
つまり、地震時にエレベーターに乗っている場合、閉じ込めに遭遇する確率は決して低くないのです。

また、過去の地震では閉じ込め時間が数時間に及ぶケースもありました。
通常は数分から数十分で救助されることが多いですが、大規模災害時には救助活動が追いつかず、長時間の閉じ込めとなる可能性も考慮しておく必要があります。

こうした事例を踏まえると、企業は従業員の安全を守るために、閉じ込め時の対応フローを明確にし、必要な備えを整えておくことが求められます。
従業員一人ひとりが正しい知識を持つことで、パニックを防ぎ、冷静な対応が可能になります。

地震時のエレベーターの挙動

地震が発生した際、エレベーターがどのように動作するかを理解しておくことは、閉じ込め時の対応を考える上で重要です。
エレベーターには地震時の安全を確保するための仕組みが備わっており、その挙動を知っておくことで冷静に対処できます。

P波感知時の動作

地震が発生すると、まず初期微動であるP波が到達します。
多くの新しいエレベーターには地震時管制運転装置が搭載されており、P波を感知すると自動的に最寄り階へ移動して停止します。

この機能により、本震が到達する前にエレベーターを安全な状態にすることができます。
扉が開いた場合は速やかに降りて、階段などの安全な場所に避難することが推奨されます。

S波感知時の動作

P波に続いて本震であるS波が到達すると、エレベーターは基準以上の揺れを感知して運転を休止します。
この時、エレベーターはその場で停止し、扉が閉じたままになることがあります。

このタイミングで閉じ込めが発生しやすく、特に地震時管制運転装置が作動する前に大きな揺れが来た場合に起こりやすくなります。
また、停電によって電力が失われた場合も、エレベーターは停止して閉じ込めとなる可能性があります。

地震時管制運転装置の役割

地震時管制運転装置は、2009年9月以降に設置されたエレベーターに義務付けられている安全装置です。
P波を感知すると自動的に最寄り階に停止し、乗客を安全に降ろすことを目的としています。

ただし、古いエレベーターには地震時管制運転装置が搭載されていない場合もあります。
そのため、特に古い建物のエレベーターを利用する際は、閉じ込めのリスクが高いことを認識しておく必要があります。

企業が入居するビルのエレベーターが地震時管制運転装置を搭載しているかどうかを確認し、搭載されていない場合は管理会社と連携して対策を検討することが重要です。
また、従業員に対して地震時のエレベーター利用に関する注意喚起を行うことも有効です。

エレベーター閉じ込め時の
正しい行動

エレベーターに閉じ込められた際には、冷静に適切な行動をとることが重要です。
ここでは、閉じ込め時に実践すべき5つのステップを順を追って解説します。

すべての行先階ボタンを押す

閉じ込められたことに気づいたら、まずすべての行先階ボタンを押してください。
これは地震時管制運転装置が搭載されていない古い機種の場合、何かの階で停止する可能性があるためです。

扉が開いたら、落ち着いて外に出て安全な場所に避難してください。
ただし、扉が開いても床とかごの高さに段差がある場合は、無理に出ようとせず救助を待つことが重要です。

外部に連絡する

次に、インターフォンや非常ボタンを使って外部に知らせます。
エレベーター内には通常、管理会社や保守会社につながるインターフォンが設置されています。

インターフォンが使えない場合は、携帯電話を使って家族や会社に連絡し、閉じ込められている状況を伝えてください。
電波が届かない場合に備えて、ホイッスルを携帯しておくと外部に音で知らせることができます。

非常用ボックスを確認する

一部のエレベーターには非常用ボックスが設置されています。
非常用ボックスには、水、簡易トイレ、救急セットなどが収納されていることがあります。

ただし、すべてのエレベーターに設置されているわけではないため、事前に確認しておくことが重要です。
企業は従業員が利用するエレベーターに非常用ボックスがあるかを確認し、ない場合は個人で水やホイッスルを携帯するよう推奨することができます。

救助を待つ

外部に連絡した後は、救助を待つことが非常に重要です。
エレベーターは内部から開けられない構造になっているため、無理に脱出しようとせず体力を温存してください。

子どもが一緒にいる場合は、不安を軽減するために落ち着いた声かけをすることが大切です。
ゲームや会話で気を紛らわせることも有効です。

停電時の対応

停電が発生した場合でも、エレベーター内には緊急照明が点灯するため真っ暗になることはありません。
ただし、通信機能が切れる可能性があるため、スマートフォンで外部への連絡を試みてください。

スマートフォンのバッテリーを節約するため、画面の明るさを下げる、不要なアプリを閉じるなどの工夫もしておくと良いでしょう。
また、モバイルバッテリーを日頃から携帯しておくことも有効です。

閉じ込め時に
絶対にやってはいけないNG行動

エレベーターに閉じ込められた際には、パニックになって危険な行動をとってしまうことがあります。
ここでは、絶対に避けるべきNG行動について解説します。

ドアを無理やり開ける

エレベーターのドアを無理やり開けようとすることは非常に危険です。
かごが階と階の間で停止している場合、ドアを開けると転落する危険があります。

また、電力が復旧してエレベーターが突然再稼働した際に、ドアに挟まれる事故が発生する可能性もあります。
ドアを無理に開けようとせず、必ず救助を待つことが重要です。

天井から脱出を試みる

映画やドラマでは、エレベーターの天井から脱出するシーンがよく描かれますが、現実には不可能です。
多くのエレベーターの天井点検口は外側から施錠されており、内部からは開けられません。

日本の多くの機種には点検口自体が設置されていないため、天井からの脱出は現実的ではありません。
また、仮に天井を開けられたとしても、シャフト内は非常に危険であり、転落や感電の恐れがあります。

映画やドラマの脱出方法はフィクションであることを理解し、実際の閉じ込め時には絶対に試みないでください。
企業は従業員に対して、こうした誤った情報に惑わされないよう、正しい知識を周知することが重要です。

閉じ込め時の情報収集方法

エレベーターに閉じ込められている間、外部の状況を知ることは不安を軽減するために重要です。
ここでは、閉じ込め時に活用できる情報収集方法を紹介します。

動画配信ニュースの活用

スマートフォンが使える場合は、動画配信ニュースを活用して災害状況をリアルタイムで確認できます。
YouTubeやBSC24などのニュースチャンネルでは、地震や停電などの災害情報が速報で配信されます。

事前にアクセス可能なチャンネルをブックマークしておくと、いざという時にスムーズに情報収集ができます。
また、バッテリーを節約するため、動画は音声のみで再生するなどの工夫も有効です。

SNSの活用

XやLINEなどのSNSは災害情報収集に非常に有効です。
地震発生直後は、公式の防災アカウントや報道機関のアカウントから最新情報が発信されます。

また、SNSは救助要請の手段としても使用できます。
ただし、救助要請を行う際は、閉じ込められている場所や状況を具体的に記載し、適切なハッシュタグをつけることが重要です。

普段から災害系アカウントをフォローしておくことで、いざという時に信頼できる情報源にすぐアクセスできます。
企業は従業員に対して、SNSを活用した情報収集の方法を周知することも有効です。

日頃からできるエレベーター防災

エレベーターの閉じ込めに備えるためには、日頃からの準備が重要です。
ここでは、個人や企業ができる具体的な防災対策を紹介します。

なるべく階段を使う

日常的になるべく階段を使うことで、地震時のエレベーター閉じ込めリスクを減らすことができます。
特に低層階への移動や、時間に余裕がある場合は階段を利用することを習慣化すると良いでしょう。

階段を使うことは、避難経路の事前確認にもなります。
災害時には階段が主要な避難経路となるため、普段から階段の場所や状態を把握しておくことは非常に重要です。

非常用ボックスの有無を確認する

自分がよく使うエレベーターに非常用ボックスが設置されているかを確認しておきましょう。
非常用ボックスがあれば、閉じ込め時に水や簡易トイレなどを利用できます。

非常用ボックスが設置されていない場合は、個人で水やホイッスルを携帯することをおすすめします。
特にホイッスルは、電波が届かない状況でも外部に音で知らせることができるため、非常に有効です。

緊急連絡手段を確保する

スマートフォンにX、LINEなどの複数の連絡手段を準備しておくことが重要です。
災害時には電話回線が混線することが多いため、SNSやメッセージアプリが有効な連絡手段となります。

また、モバイルバッテリーを常に携帯し、充電を切らさないようにしておくことも大切です。
企業では、従業員の安否確認システムを導入することで、災害時の連絡体制を強化できます。

KENTEM(株式会社建設システム)では、安否確認システムを含む総合防災アプリ「クロスゼロ」を提供しており、災害時の迅速な安否確認と情報共有を支援しています。
BCP対策の一環として、こうしたシステムの導入を検討することも有効です。

エレベーターの閉じ込めに関して
よくある質問

エレベーターの閉じ込めに関して、多くの方が抱く疑問や不安について、よくある質問とその回答をまとめました。
正しい知識を持つことで、不安を軽減し、冷静な対応が可能になります。

停止したエレベーターは落下する?

エレベーターが落下する可能性は極めて低いです。
エレベーターは複数本のワイヤーロープで支えられており、その耐荷重は定格の約10倍に設計されています。

また、万が一ワイヤーロープが切れた場合に備えて、落下防止装置(非常止め装置)が装備されています。
この装置が作動することで、エレベーターは自動的に停止し、落下を防ぎます。

地震発生時のエレベーターの動きは?

2009年9月以降に設置されたエレベーターには地震時管制運転装置が搭載されており、揺れを感知すると最寄り階に自動停止します。
P波を感知した時点で最寄り階に移動し、扉を開けて乗客を降ろす仕組みになっています。

ただし、古いエレベーターにはこの装置が搭載されていない場合もあるため、古い建物のエレベーターを利用する際は特に注意が必要です。
企業は入居するビルのエレベーターの仕様を確認し、従業員に周知することが重要です。

ドアを開けて脱出してもいい?

エレベーターのドアを無理に開けて脱出することは非常に危険です。
かごが階と階の間で停止している場合、ドアを開けると転落する危険があります。

また、電力が復旧してエレベーターが再稼働した際に、ドアに挟まれる事故が発生する可能性もあります。
ドアが開くまで待つのが最も安全な行動です。

天井から脱出できる?

天井からの脱出はほぼ不可能です。
多くのエレベーターの天井点検口は外からしか開かず、日本の多くの機種にはそもそも点検口自体が設置されていません。

仮に天井を開けられたとしても、シャフト内は非常に危険であり、転落や感電の恐れがあります。
映画やドラマの脱出方法はフィクションであることを理解し、実際には試みないでください。

酸欠になる可能性は?

エレベーター内で酸欠になる心配は低いです。
エレベーターは密閉されているように見えますが、実際には扉や天井の隙間から空気が流れるため、酸素不足になることはほとんどありません。

ただし、長時間の閉じ込めや高温環境では体調不良を起こす可能性があるため、無理に動かず体力を温存することが重要です。
気分が悪くなった場合は、外部に連絡して状況を伝えてください。

救助までの時間は?

通常の状況では、救助までの時間は数分から数十分程度です。
しかし、大規模災害時には救助活動が追いつかず、平均80分程度、最長で数時間以上かかったケースもあります。

そのため、水やホイッスルを携帯しておくことが有効です。
企業は従業員に対して、こうした備えの重要性を周知し、防災意識を高めることが求められます。

まとめ

エレベーターの閉じ込めは、地震や停電などの災害時に誰にでも起こりうる事態です。
過去の事例からも、大規模地震では稼働中エレベーターの半数前後が停止する可能性があることがわかっています。

閉じ込められた際に最も重要なのは、慌てず冷静に行動することです。
すべての行先階ボタンを押し、インターフォンや携帯電話で外部に連絡し、救助を待つという基本的な行動を守ることで、安全を確保できます。

絶対にやってはいけないのは、ドアを無理に開けたり、天井から脱出しようとすることです。
こうした行動は転落や挟まれ事故などの二次被害を引き起こす可能性があります。

日頃からできる防災対策としては、なるべく階段を使う、非常用ボックスの有無を確認する、緊急連絡手段を確保しておくことが挙げられます。
また、企業は従業員の安全を守るために、安否確認システムやBCP(事業継続計画)を整備することが重要です。

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