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建設業の現場でよくあるトラブルと対処法とは?未然に防ぐ方法も解説

建設業の現場でよくあるトラブルと対処法とは?未然に防ぐ方法も解説

2021/05/10

2025/06/06

建築

建設現場でよくあるトラブルと言えば、機材の落下事故や単純な施工ミスなどが挙げられます。

実は、その他にも近隣住民とのトラブルや現場監督と従業員とのトラブルなど、さまざまなトラブルが起こり得ます。ここでは、建設業の現場でよくあるトラブルとその原因・対処法を解説します。

もくじ

近隣住民とのトラブル

近隣住民から騒音や粉じんなどによるクレームが入るケースがあります。その原因と対処法は次のとおりです。

トラブルの原因

騒音トラブルの原因は、防音シートを正しく使用できていない、決められた時間帯以外に工事をしている、事前に通知した内容以外の工事をしているなどです。

一方、粉じんトラブルの原因は、養生シートを正しく使用していない、シートの破損や劣化がある、散水していないなどです。

よくあるトラブルへの対処法

建設現場における基本の騒音対策は、防音シートを正しく使用することです。

防音シートを正しく使用すると、外部へと漏れる音が小さくなるため、騒音トラブルを未然に防げます。防音シートを使えるスペースがない、あるいは一時的な防音対策でよい場合は、防音ガードフェンスを使うことも検討しましょう。

地域によっては騒音レベルや工事の時間帯に制限が設けられているため、事前に確認してみてください。

粉じんトラブルの対策には、養生シートで現場の周辺を確実に覆うことが有効です。養生シートの劣化や破損の有無を確認しておきましょう。また、散水することで空気中に漂う粉じんやホコリが水分を帯びて地面に落ちやすくなります。

そして、住民とのトラブルを防ぐために欠かせないのが、事前の挨拶周りです。
事前説明の有無、責任者の顔や雰囲気を知っているかどうかなどは、トラブルが起きたときの印象に大きく関係しています。

また、工期が延びることになった場合は、再度挨拶周りをしましょう。
挨拶周りをせずに延長工事をすると、工事期間を超えているのに工事をしている悪質な業者だと思われる恐れがあります。

スタッフが急に来なくなるトラブル

従業員や社員が何らかの理由で急に現場に来なくなり、工期に遅れが生じるトラブルがあります。原因と対処法は次のとおりです。

スタッフが来なくなるトラブルの原因

急に仕事に来なくなる原因は、「直近で、何らかの大きなトラブルがあった」、「日々の不満が蓄積して限界を超えた」、「何となく急に辞めたくなった」などが考えられます。

中には、現場でのミスを上司に注意されたことを理由に辞める従業員もいるため、管理側に非があるとは言い切れません。しかし、工期に遅れが生じればクライアントに損害を与えることになるため、従業員が急に来なくなるトラブルは未然に防ぐ必要があります。

スタッフが来なくなるトラブルの対処法

例えば、自分のミスを指摘されたことが原因で急に現場に来なくなるような従業員を採用しないように、技術や経験だけではなく、社風との相性や人柄まで考慮して採用しましょう。

また、入社時に雇用契約書や誓約書などを取り交わし、無責任な行動にはリスクを伴うことを認識させると、急に辞める事態を防げる可能性が高まります。さらに、身元保証人を立て、連絡が取れないトラブルに備えましょう。

日頃の不満が蓄積して急に辞めるケースでは、管理者側にも非があるかもしれません。従業員と頻繁に面談をして、不満がないかヒアリングしましょう。
従業員と日頃からコミュニケーションをとっておくことで、ヒアリング時に本音を聞き出しやすくなります。

実際の労働時間と報告の内容に
ずれが生じる

実際の労働時間と報告を受けている労働時間にずれが生じ、残業代の支払額が高すぎたり安すぎたりするトラブルがあります。その原因と対処法について詳しくみていきましょう。

実際の労働時間と報告の内容にずれが生じる原因

現場の管理者が従業員の労働時間を会社に正しく報告しないことが原因です。

業務の負担を減らすために労働時間を正しく管理していなかったり、気に入らない従業員の労働時間を短く申告したりする場合があるという話も聞きます。

実際の労働時間と報告の内容にずれが生じるトラブル対処法

従業員が自ら打刻をする仕組みを作ることで、不正が起きるリスクを減らせます。
また、作業終了後にチャットで即座に終了報告と労働時間の報告をすることを義務付ければ、ミスも減るでしょう。

打刻や各種報告については、業務効率化ツールを活用することをおすすめします。
例えば、建設現場の業務効率化ツール「PROSHARE(プロシェア)」は、報告の種類に応じてチャットや音声通話、ビデオ通話などの連絡手段を使い分けることができます。

労働時間の報告はチャット、直接話した方がよい内容は音声通話、建設現場の状況を見せながら話したい場合はビデオチャットなどを使い分けることで、コミュニケーションの質が高まります。

従業員と現場監督が揉める

従業員と現場監督が揉めて作業が滞るトラブルがあります。その原因と対処法は次のとおりです。

揉める原因

従業員は現場監督の指示に従って作業するため、指示が明確でなかったり確認を怠ったりすると、従業員に大きな負担がかかります。作業が思うように進まないことにストレスを感じ、現場監督に対する信頼感も失うでしょう。
このようなトラブルが積み重なることで従業員の不満が限界に達し、現場監督と揉めてしまうことがあります。

反対に、現場監督の指示に従業員が従わず、結果的に工期に遅れてしまい、現場監督が責任を追及されてしまう場合もあるでしょう。

揉めるトラブル対処法

従業員にストレスを与えないように、現場監督は的確かつ速やかに作業指示を行うことが重要です。
また、従業員の質問には可能な限り速やかに回答し、管理者として信頼を得ることを目指しましょう。

従業員が現場監督の指示に従わないケースに関しては、日ごろから従業員とのコミュニケーションを欠かさないことで、未然に防げる可能性があります。

建設業の現場でよくある
トラブル対処法まとめ

建設工事は、現場監督と従業員の協力、そして周辺住民の理解があってこそ滞りなく行えます。建設業の現場で起きたトラブルは、工期の遅れに直結する恐れがあります。

トラブルの原因を取り除き、トラブルが起きたときは速やかに対処しましょう。また、トラブルを未然に防ぐための取り組みや効率化ツールの導入なども検討してみてください。

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