
現場管理者に「きつい・やめたい」と言われたら?よくある理由と対処法を解説
2021/06/23
2025/02/06
現場管理者に「仕事がきついからやめたい」と言われた場合、その原因を突き止めて対処することが大切です。また、「経営者や経営者に近い立場にある管理者」と、「現場管理の従業員」とでは、現場管理の「きついところ」や「やめたくなる理由」の認識に違いがあるケースが少なくありません。そのため、次の3つをチェックしておくことが重要です。
- 仕事がきつい、やめたいと思う原因
- 対処しないことの問題点
- 具体的な対処法
そこで今回は、現場管理の従業員に「きつい・やめたい」と言われたときのよくある理由と対処法をご紹介します。
もくじ
現場管理がきつい・やめたいと思うよくある理由は?
現場管理がきつい・やめたいと思う理由は人それぞれですが、次のような理由が多いようです。
【やめたい理由①】体力がもたない
現場管理の仕事は、施工計画の作成や工程管理、安全管理、原価管理、品質管理など多岐にわたります。1人で全ての管理業務をこなすのには大変な労力がかかる上に、現場の労働時間が長い、休みが少ないといったことが重なると、体力がもたないでしょう。
現場管理は責任が非常に大きい仕事であるため、手を抜くわけにもいきません。
このように、体力の限界を感じ、「きつい・やめたい」と訴える方が多いようです。
経営者側の立場の上司が根性論を掲げたり熱意で何とかなるといった考えを押し付けたりすると、ますます現場管理の従業員の負担が大きくなります。
【やめたい理由②】精神的な負担が大きい
工事が遅れている場合は、原因を突き止めて解消し、進捗を改善する必要があります。
例えば、職人に問題がある場合は、問題を解決するために対話を繰り返したりノウハウを提供したりと、進捗が改善するよう努めなければなりません。
しかし、職人との対話がうまくいかずに現場の雰囲気が悪くなり、それに対して上司から責められることで板挟みになるケースが少なくありません。
このように、現場管理は精神的な負担が大きくなりがちな仕事のため、「きつい」と感じる人が多いのです。
【やめたい理由③】会社が労働基準法を守らない
労働基準法を守らない会社の場合、現場管理かどうかに関係なく全ての従業員が不利益を被ります。そのため、会社に対して不満を抱える従業員が出てくる可能性があります。経営陣が思っている以上に、労働基準法を守らないことに対して従業員は不満を感じているのです。
【やめたい理由④】休みがとれない
スケジュールが遅れると、休日返上で仕事をすることになり、休みをとれなくなる場合があります。これは、雨の日が続いたり資材が届かなかったりすることが理由でも同様です。休日出勤した場合は代休を与えることが法律で義務付けられていますが、それを守る企業ばかりではありません。
また、現場管理の自己判断で休日返上で働き、経営陣が気づかないところで不満を溜めているケースもあります。休みをとれているか、休日返上で働いていないかは定期的にチェックが必要でしょう。
何も対策しないことの問題点
現場管理の従業員が「きつい・やめたい」と訴えても一切の対策をせずに放置した場合、次のような問題が起こるでしょう。
【問題点①】急に辞めるリスクが高まる
現場管理の従業員が経営陣やそれに近い管理者に対して「きつい・やめたい」と訴えた時点で、すでに赤に近い黄色信号です。きつい・やめたいという言葉は、身近な人に話せても、会社のトップに近い人物に気軽に話すことは難しいでしょう。
そのため、現場管理の従業員の訴えに耳を貸さなかった場合は、急にやめてしまうリスクが大きく高まります。現場管理者が突然やめてしまうと、工期が大幅に遅れて会社全体の信用問題に発展しかねません。
【問題点②】現場管理に支障をきたす
現場管理の仕事に対するモチベーションが下がり、スケジュール管理や安全管理などの質が低下する恐れがあります。「給料を支払っている以上は、文句を言わずにこれまで通りの実力を発揮してほしい」と思う経営陣もいますが、大きな不満を抱えながら実力を発揮できる人はほとんどいないのではないでしょうか。
【問題点③】労働基準監督署の指導が入るリスクが上がる
現場管理の従業員の不満が大きくなると労働基準監督署へ通告される恐れがあります。労働基準監督署への通告は匿名でも行えます。労働基準監督署が監査に入り、労働基準法違反が発覚した場合は、懲役刑、罰金刑が課せられる可能性があります。
現場管理の従業員がきついと訴えたときの選択肢
現場管理の従業員が「きつい・やめたい」と訴えてきた場合は、次のような方法で対処しましょう。
【選択肢①】給与を上げる
給与に対する心身の負担が大きいことが原因の場合は、給与を上げることで解決できる可能性があります。給与に対して不満があるのか、給与を上げれば状況は変わるのか、明確な答えを求めましょう。
また、給与ではなく福利厚生を充実させたり賞与を一時的に増やしたりするのも1つの方法です。
【選択肢②】人間関係の改善に取り組む
人間関係の問題が起きていて現場管理の従業員では解決が難しい場合には、経営陣や現場管理者の直属の上司が人間関係の改善に取り組むことになります。
第三者の立場で状況を整理して、各々の意見を踏まえて問題解決に取り組みましょう。また、現場の職人同士の相性が悪い場合は、人員配置を変更するのも1つの方法です。
【選択肢③】現場管理の効率化を図る
職人や本部との連絡やスケジュール管理などに大きな労力がかかっている場合は、現場管理の効率化を図ると良いでしょう。
例えば、諸連絡に時間と労力がかかることで、他の重要な管理業務に支障をきたしている場合は、現場管理アプリを導入することで解決する可能性があります。
現場効率化を目指すなら現場管理アプリを検討しましょう
現場管理アプリとは、ネット上のサーバーに写真や動画などのデータを保存することで、関係者全員が閲覧できるようになるアプリです。
スマホやタブレットで撮影した写真をその場でサーバーにアップできるため、パソコンに取り込んで整理してメールで送付するといった手間がかかりません。また、チャット機能が付属しているアプリを選べば、発言内容が全て記録されるため、言った・言っていないの水掛け論になる事態を防げます。
現場管理アプリを導入することで、現場管理の効率が各段に高まるだけでなく、ミスの減少、現場管理者の負担軽減など、様々なメリットを得られます。
現場管理者が「きつい・やめたい」と
訴えた時の対処法まとめ
現場管理者が「きつい・やめたい」と訴える理由は様々です。原因を突き止めて対処し、快適に働ける労働環境に整えることで、現場管理の質が上がり、結果的に会社の利益になるでしょう。
もし、現場の作業効率が原因の一端になっているのであれば、現場管理アプリの導入を検討してみてください。
株式会社建設システムは、「PROSHARE(プロシェア)」という現場管理アプリを提供し、多くの企業の「現場作業の効率化」に貢献しています。
現場管理アプリを導入することで、建設現場の作業現場を効率化したり、業務の負担を少なくしたり、長時間労働の改善にも役立ちます。
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