建設業におすすめの図面アプリ3選!役割や使いやすいアプリの選定ポイントを解説
2024/06/17
図面アプリは、建設業務の効率化を図れるツールで、図面の作成やデータの管理・共有ができます。建設業で重宝されている図面アプリですが、種類が豊富でどれが良いか悩む人もいるでしょう。業務で使うのであれば、最低限の機能だけでなく、より利便性の高いアプリを選びたいのは確かです。
この記事では建設業で使えるおすすめのアプリを3つ紹介しています。図面アプリの役割や選び方もまとめているため、どのアプリを使えば良いのか分からない人は参考にしてみてください。
図面アプリとは
図面アプリとは、電子機器上で図面を作成・編集・共有できるアプリです。パソコン・スマートフォン・タブレットがあれば使用できます。
紙の図面を持ち歩かずとも、端末があれば表示可能です。移動する際の荷物の軽量化はもちろん、資料不足の心配もありません。今では建設業はもちろんDIYにも使用され、クリエイター向けや初心者向けなど、多種多様です。 図面やタスクの管理もできるアプリや、手書きではできないズーム機能を使えるアプリなどがあるため、建設業では欠かせません。
図面アプリの役割
図面アプリは、設計者と施工者をつなぐ重要な役割を担います。その中でも役割を細かく分けると、以下の3つです。
それぞれ見ていきましょう。
図面設計
図面アプリは、建設で必要な図面を作成できます。アプリによって寸法や面積を測れるため、細部までこだわって設定できます。寸法の変更があった場合は、該当する箇所が自動で反映される機能もあり、その都度数値を変える手間がかかりません。
パソコン・スマートフォン・タブレットなど、さまざまなデバイスに対応し場所を問わず作業を進められます。オンラインでの利用だけでなく、オフラインでも作図できるため、通信環境に左右されません。
図面管理
図面アプリは、仕上げたデータを管理する役割もあります。手書きの場合は、紙の図面が溜まり置き場所や管理に困ります。しかし、図面アプリを活用すると、日付や詳細ごとにファイル分けでき、必要な場面で見つけやすいです。
実際に手書きの図面を提示したいと思っても、事務所に忘れたり、整理ができていなかったりしてロスタイムが生まれる場面もあるでしょう。図面アプリを使用するとそういったトラブルを避けられ、作業の効率化も図れます。
また、セキュリティ対策が万全のアプリも多く、安心してデータを預けられるのも特徴です。クラウド上にデータが保存されるアプリであれば、容量が多く、たくさんの図面を保存できます。
図面共有
図面アプリには、図面をほかの人と共有できる機能があります。データを送ると遠方にいる人とも自由に共有でき、リアルタイムで行えることから、お互いの認識の不一致も避けられます。手書きよりも相手に伝達するスピードが早く、作業の効率化を図れるため便利です。共有した際には、編集した部分の履歴を確認したり、コメントを残したりすることもできます。
タスク管理やチャット機能があるアプリもあり、図面アプリがあれば円滑にコミュニケーションを取れるでしょう。文字でのメモはもちろん、音声でコメントを残せるアプリもあり、さらに意見や指示が伝わりやすいといえます。
使いやすい図面アプリを選ぶ際の5つのポイント
使いやすい図面アプリを選ぶには、利用シーンに合っているかがカギになります。アプリを選ぶ際に確認しておきたいポイントは、以下の5つです。
それぞれ見ていきましょう。
1. 建設業向けかどうか
図面アプリには、建設業向けの機能性に優れたものと、初心者向けの使いやすさを重視したものの2種類があります。建設業で使用する場合は、設計だけでなく管理やデータを共有できるアプリを選びましょう。
万が一、DIY向けのアプリや機能が少ないアプリを選ぶと、仕事で使うには物足りなさを感じます。建設業向けであれば、3DやARを利用してイメージを明確にできたり、1つで作図~共有までできたりなど機能の種類が豊富です。アプリによって機能がさまざまあるため、詳細を確認してから選びましょう。
2. 利用料金はどのくらいかかるのか
図面アプリは、無料で利用できる場合や使用料金が発生する場合があります。出費を抑えたいのか、課金をして機能性を求めるのかを明確にして選びましょう。
たとえば、「DWG FastView」のようにさまざま機能があっても、無料で利用できるアプリもあります。課金するとさらに幅広い機能を利用でき、無料版を利用してから有料版に移行するのも手です。
一方で、初めから有料の場合は、数千円~数万円提示で展開されています。有料アプリは利便性・機能性・効率性に優れていますが、支払いの負担が生じるため利用料金の有無を確認しましょう。
3. 3D表示があるかどうか
2Dのほかに3D表示があると、実際のイメージを掴みやすいです。複雑な図面は、2Dだけでは十分に把握しきれません。3Dの場合は、2Dの図面を見て疑問に感じた箇所でもリアルに表示されているため、理解しやすいです。すると共有相手とのイメージの相違が生まれにくいほか、作業効率も上がります。
ほかにも、3D表示機能がある場合は、360度のどの方向からも閲覧可能です。AR機能を活用できるアプリもあり、2Dでは確認できなかった視点から図面を見られます。そのため、2Dと3D表示があるアプリを選びましょう。
4. 複数の形式に対応しているか
手書きの場合は、ファイルの形式に関わらず誰でも閲覧できますが、デジタルで作図をした場合はそうではありません。図面データを共有する際に相手が対応していない形式で送ると、文字化けの発生や、閲覧不可能などのトラブルが発生します。
共有で多いファイル形式は、「DXF」と「DWG」の2つです。ほかにも「DWF」や「PDF」などがあり、より多い形式に対応していると利用の幅が広がります。図面ができても相手が閲覧できないと作業が滞るため、最低でも「DXF」と「DWG」対応のアプリを選びましょう。
5. 機能性が十分かどうか
建設で使うのであれば、アプリの機能性を重視して選びましょう。おおまかな性能は同じでも、アプリによって使いやすさや利便性が異なるからです。
たとえば、さまざまな視点から確認できるものや、編集に伴い自動で数値が変わる機能など、紙の図面では使えない機能があると便利です。オフラインでも使用可能なアプリでは、通信状態が悪い場所でも作業可能です。
コメントを追加できるアプリだと、ほかの人の意見をリアルタイムで聞きながら図面に反映させられます。作図や閲覧以外にもスケジュール管理の機能がついたアプリもあるため、どのように扱えるのかにも注目しましょう。
現場でも使えるおすすめの図面アプリ3選
ここからは機能性の高い建設業向けの、アプリを紹介していきます。おすすめのアプリは、以下の3つです。
それぞれ見ていきましょう。
AutoCAD
- ウェブ上でも利用可能
- 30日間無料トライアルあり
- 作図~共有まで1つで完結
料金 | 8,800円~ |
---|---|
機能 | 図面作成、図面閲覧、図面編集、図面共有 |
対応形式 | DWG |
「AutoCAD」は、図面の作成~共有まで対応できる王道の図面アプリです。2D・3D対応しているほか、2つの図面の比較もできます。データ履歴の確認や編集の注釈挿入などさまざまな機能を搭載しており、実用性が高いです。
「AutoCAD Plus」には業種別の7つの機能があり、中には建築に特化したツールもあります。「AutoCAD」も建築に対応しているものの、より効率性を重視したいのであれば、建築に特化した「AutoCAD Plus」がおすすめです。
PRODOUGU
- クラウド上にデータ保存
- 利用人数無制限
- さまざまなファイル形式に対応
料金 | 66,000円(税込)~ |
---|---|
機能 | 図面管理、図面閲覧、電子小黒板 |
対応形式 | DWG、DXF、JWW |
「PRODOUGU」は、距離や面積など細かな情報を測れる計測機能・電子小黒板・アルバム出力が備わっているアプリです。画面に電子手書きメモを追加できるほか、同じデータを見ながら情報を交換できる高い機能性を誇っています。
100GBのクラウドストレージが確保されており、多くのデータを収容可能です。クラウド上にデータが保存されるため、データがなくなる心配がありません。
DWG FastView
- ユーザー登録不要
- 2D・3D対応
- オフラインでも利用可能
料金 | 無料~ |
---|---|
機能 | 図面閲覧、図面編集、図面共有 |
対応形式 | DWG、OCF、DXF、DWS |
「DWG FastView」は、高機能かつ無料で利用できるアプリです。閲覧のみであればオフラインでも利用でき、電波状況が優れない場所でも気にせずに開けます。さらに面倒なユーザー登録なしで使えるため、ブラウザ上で手軽に起動できるのもポイントの1つです。
また、動作が早く即座に図面を開けるほか、細かな部分まで確認できる拡大機能もあります。有料版にするとさらにグレードアップするため、利用してみて使いやすかったら課金しても良いでしょう。
まとめ
図面アプリは、建設業で必要な図面の作成・管理・共有ができるツールです。さまざまな図面アプリが出回っており、作成~共有まで1つで完結するものや、管理~共有までに特化したものなどがあります。
利用の目的や必要な機能、予算を明確にしたうえで、使いやすそうなアプリを見つけてみてください。
「PRODOUGU」にも図面の管理や共有ができ距離や面積などの計測機能も備わっています。データはクラウド上に保存され、量を気にせずに管理できます。
どの図面アプリを使用すれば良いか分からない人、データの保存量を気にせずに管理したいと思っている方は、ぜひこの機会に「PRODOUGU」の利用をご検討してみてはいかがでしょうか。
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- 「AutoCAD」はオートデスク株式会社の商標または登録商標です。
- その他の社名、および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
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