CAD図面の編集や閲覧はアプリで解決!おすすめアプリ3選と選ぶ際の注意点を紹介
2023/11/22
CADとは「Computer Aided Design」の頭文字を取ったもので、コンピュータ支援設計と呼ばれます。
2次元の平面図を作成する2DCADと、3次元の立体像を可視化する3DCADがあり、状況に応じて使い分けが求められます。
CAD図面を取り扱う現場の一つは、建設現場です。
建物の設計やデザイン・施工管理において、CADを使って作成した図面は安全性の高い建物を建設するために必須といえるでしょう。
今回はCAD図面の取り扱いをより円滑にするために導入すべき、CAD図面の編集・閲覧ツールを紹介します。
建設会社に勤めている人で、自社がIoT化を進めているのであれば、今回紹介するツールの導入を検討してみてください。
CAD図面が利用される場所・分野とは
CAD図面は建設業界だけでなく、さまざまな分野で活用されています。
主な活用分野は以下のとおりです。
| 建築業界 | 建物の設計図や構造図の作成に利用される 建設予定施設の設計や間取り、外観デザインなど細かい変更にも対応可能 |
|---|---|
| 機械工学 |
機械部品や機器の設計図面の作成に利用される 精密な寸法や形状を正確に描写することが求められる |
| 自動車業界 |
自動車のパーツや外観の設計に利用される 新しい車種の開発や改良に役立つ |
| 航空宇宙産業 |
飛行機や宇宙船の設計、エンジン部品の詳細設計など、高度な技術を必要とする分野で利用される 正確な数値とデータが求められる |
業界によって利用するCADツールも異なります。
建設業界におけるCADを扱えるようになりたい人は、学ぶべきツールの種類をあらかじめ確認しておきましょう。
CAD図面を活用するメリット
CAD図面を建設会社で利用するメリットは以下の4点です。
- 精度と正確性が上がる
- 修正や変更が容易になる
- イメージの可視化とコミュニケーションが円滑に進む
- データを再利用できる
CAD図面はアナログで製図・設計する場合と比較して、高い精度でデータを算出することが可能です。
寸法や形状の数値が正確であれば、製品や建造物の設計段階からエラーを最小限に抑え、品質を向上できるでしょう。
また、CAD図面は修正や変更を簡単に行える点も魅力の一つです。
手描きの図面と比べて、打ち合わせの際に確認しながらすぐに修正ができるため、設計作業の手間を省けます。
他にもCAD図面をデータとして管理できるようになったことで、過去の工事現場のデータを抜き出したり、参考にしたりもできるようになりました。
過去の事例を保管することで、新規工事での活用やトラブル発生時の証拠としても活用できるでしょう。
CAD図面を活用するデメリット
一方で、CAD図面のデメリットはこちらです。
- 初期投資にお金がかかる
- CADを使いこなすスキルが必要になる
- 利用するCADによって互換性が求められることがある
- 手書き図面よりも時間がかかる場合がある
CADの導入には高額な初期投資が必要です。
ハードウェアやソフトウェアへの導入費はもちろん、CADを扱える人材の採用や、年単位のライセンス料など、利用に慣れるまでは負担に感じるかもしれません。
ただCADを使える人材が社内に増えれば、外注の必要もなくなり、大規模な工事にも対応できるようになるでしょう。
導入を検討する場合は、短期的なデメリットではなく将来的にどんなメリットになるかを考えることが重要です。
CAD図面を活用できるアプリの選び方
ここからはCAD図面を活用できるアプリを選ぶ際に確認すべきポイントを3つ紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
アプリに対応しているファイル形式は何か
CAD図面を利用できるアプリを選ぶ際は、アプリがどのファイル形式に対応しているかを確認しましょう。
一般的なCADファイル形式は以下のとおりです。
| ファイル名 | ファイルの末尾 | 特徴 |
|---|---|---|
| dwgファイル | .dwg | CADツールの最大手であるAutoCADの保存形式 dxfファイルよりも図形・テキスト等の再現性がよい |
| dxfファイル | .dxf | 基本保存形式が異なるCAD間でのデータを受け渡しに利用する中間ファイル形式 |
アプリを選ぶ際は、dwgファイルとdxfファイルのどちらにも対応しているものを選ぶのがおすすめです。
さらに、他のCADソフトとの互換性のあるものを選べば、データのやり取りがしやすくなるでしょう。
操作しやすいかどうか
アプリを社内で利用する場合、使い勝手は非常に重要な要素の一つです。
直感的でわかりやすいアプリを選ぶことで、作業効率を向上させることができるでしょう。
またアプリ導入の手間を省くためにも、簡単な操作マニュアルやサポートが提供されているかどうかも確認することがおすすめです。
CAD図面の編集・閲覧以外の機能が入っているか
単なる編集・閲覧機能だけでなく、追加の機能があるかどうかも検討ポイントです。例えば、バージョン管理、プロジェクト管理、共同作業機能、3Dモデリング、またはデータのエクスポート機能など、図面の作成や管理に役立つ機能が含まれていると、プロジェクトの効率が向上します。
CAD図面を閲覧できるおすすめアプリ3選
ここからは工事現場で活用すべき、CAD図面を閲覧できるおすすめアプリを3つ紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
PRODOUGU
「PRODOUGU」は、CAD図面の閲覧をはじめとした全ての施工管理業務を効率化できるアプリです。
CAD図面はdwgファイルとdxfファイルのどちらも取り込むことが可能で、データの計測機能も利用できます。
CAD図面の作業効率化だけでなく、会社全体の業務効率化を検討している人は「PRODOUGU」がおすすめです。
アプリ名 PRODOUGU(プロドウグ) 利用できる機能
- CAD図面の取り込み
- 電子小黒板の撮影・管理
- 図面の計測機能
- アルバム出力
- 撮影箇所ごとの黒板管理
料金 初期費用:33,000円(税込)
クラウドアプリ(cloud 100GB/年):66,000円(税込)
モバイルアプリ(1ライセンス/年):39,600円(税込)運営会社 株式会社建設システム(KENTEM)
AutoCAD
「AutoCAD」はオートデスク株式会社が提供する、世界中で利用されている汎用CADソフトウェアです。
「AutoCAD」は無料版でも多くの機能が利用できるため、CADツールに慣れるために利用するのもおすすめです。
PC版だけでなくスマホアプリ版の用意もあるため、CAD図面のデータを会社内で円滑に進めたい場合に役立つでしょう。
アプリ名 AutoCAD 利用できる機能
- スマホ・PCでのCADデータの閲覧・編集
- ペンを使った書き込み機能
- ファイルデータの共有・出力(dwg/dwf)
- 図面の中のウォークスルー機能
- 図面メモやコメントの書き込み
料金 1ヶ月:8,800円
1年間:71,500円
3年間:214,500円
無料版あり運営会社 オートデスク株式会社
CAD Pockets
「CAD Pockets」はモバイル上でCAD図面の閲覧や作成を行えるアプリです。
AndroidやiOSで利用できるアプリであることから、工事現場や外出先などの屋外でも2D・3D図面の閲覧や編集、測定が可能です。
CAD図面の円滑な管理として利用したい人に向いているツールといえるでしょう。
アプリ名 CAD Pockets 利用できる機能
- チームでのデータ共有
- 2D・3Dに対応したCAD図面の閲覧
- 図面デザインの作成
料金 見積もり 運営会社 コンセントレーション・ヒート・アンド・モーメンタム・リミテッド 東京支店
まとめ
今回はCAD図面の閲覧や編集に役立つアプリを紹介しました。
建設業界ではデジタル化が進んだことで、近年では紙の設計書ではなくCADやBIMのようなデジタルデータで管理するようになりました。
CAD図面は専用のアプリに入れて持ち運べるようにすることで、施工管理の途中で内容を確認しながら作業を進められるでしょう。
ただCAD図面のツールを選ぶ際は、CAD図面の閲覧や編集以外の機能を含んだものを選ぶのがおすすめです。
一つのアプリで施工管理業務を全て対応できるようになれば、業務の効率化につながるでしょう。
今回紹介したツールの中で、CAD図面の閲覧や編集を含めた施工管理業務全般に対応できるのは、株式会社建設システム(KENTEM) が提供する「PRODOUGU」です。
「PRODOUGU」を使えば、工事中の写真管理や工程管理、データチェックなどの作業が一つのアプリで完結します。
建設現場では、写真整理や図面確認などの"ちょっとした作業"が積み重なり、大きなムダや残業につながります。こうした課題を解決し、現場の効率化を実現するのが施工管理アプリ「PRODOUGU」です。
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- AutoCADは、米国Autodesk, Inc.の商標または登録商標です。その他の社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
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