導入事例
公共工事の建築現場における課題をタブレットアプリで解決
株式会社 姫野組
- 所在地
- 徳島県徳島市
- 会社規模
- 230名
- 利用規模
- 3ライセンス
- ウェブサイト
- https://himenogumi.co.jp/
導入背景
- 写真アプリはあるが、公共工事の対応に時間が取られてしまう
- 見たい鉄筋の断面を、図面から探すのに手間がかかってしまう
- 職人さんに不具合箇所を素早く伝えたい
- 自動仕分けされた上に、県に対応したデータが出せるようになった
- 断面を自動で切り出せるので、施工中の配筋チェックがしやすくなった
- メモ書きを見せることで、伝えたいことを今、伝えられるようになった
大量の写真と図面を捌くためのタブレットアプリ
今回の現場は支援学校の新築工事(4階建て)になります。進捗としては、基礎鉄筋工、基礎コンクリート打設工を行っている段階です。
「PRODOUGU」を使っての管理はこの現場が初めてで、今年に入ってから運用を開始しています。現状3台のタブレットで管理していますが、各々が必要に応じて使用し共有しています。
「PRODOUGU」には約500枚のPDF図面データを取り込み、使用しています。基礎梁のリストを作成し、現場の配筋が合っているかどうかを確認するために使用しています。
まだ、基礎工事の段階ですが、すでに約18,000枚の写真を撮影したデータが更新されています。毎日数百枚の写真を撮影することも多いので、最終的にはこの5倍ほどの枚数になるのではと思います。
しっかり準備しておけば、写真は次々撮影できる
写真を撮影する準備としては、仕分け用のフォルダー作成することと、黒板のひな形を登録していくことです。あとは、現場で選択しながら撮影し、現場でしか分からない出来形の値などはその場で打ち込んで撮影しています。その段階で仕分けは完了しているわけですから、かなりの時間が削減できていると感じます。
初めてでもイメージ通りにできた断面切出
当然ですが、初めは全部1枚の図面として断面が一覧になっています。そこから見たい断面を探すことは可能ですが、時間がかかる上にタブレットでも拡大などして探さないといけません。部分図として断面ごとに切り出し、更に断面記号と紐づけられますので、現場でどのような配筋が行われているか確認しやすくなりました。検査の時期になったら、このデータを使用し配筋検査を行います。
今起きていることを伝える『メモ書き』
現場が今どうなっているかを分かりやすく伝える方法としては、『メモ書き』が一番です。配筋が乱れているや箇所や、コンクリート部分にジャンカ(豆板)があり欠損している箇所に、マーキングとコメントを入れます。データで共有もしますし、緊急を要する場合は印刷したものを見せ、上司に説明したりします。また、職人さんにも直接タブレットで見せることでいち早く伝えるようにしています。
導入の決め手は、『自治体形式』の対応
以前利用していたアプリも、電子小黒板での撮影などの機能はありましたが、公共工事の対応ができていないのがネックになっていました。その理由から電子納品の場合は、「写管屋 ※」でフォルダーを作成し、旧アプリで撮影した写真を取り込み、整理する手間が生じていました。それに加えて提出前の時間がない時に、改ざん検知でエラーが出てしまうこともありました。
「PRODOUGU」で撮影した写真は、取り込みさえすれば自動で仕分けされますので、そこまで時間をかけることなく県に対応したデータで提出できます。また、民間工事では問題ないですが、公共工事の場合、事前に改ざん検知機能でチェックができるのも大切になってきます。
- 「写管屋」はKENTEMが提供するデキスパートシリーズの写真管理ソフトです。